りっけいのゆる旅

自転車や旅をつらつらと

【大阪→鹿児島 チャリ旅0日目】準備編

大阪から鹿児島まで自転車で行ってきたので、まとめてみようと思う。

 

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まずは自転車から。

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MERIDA RIDE400

 

長距離に特化したフルアルミフレーム。振動吸収性に優れ、長い時間乗っていても疲れにくいように設計されているそうな。

 

今回のように1週間以上の旅をするのでは、この上ない自転車だ。コスパも素晴らしい。

 

コンポはほとんど105。

クランクだけシマノオリジナルで、105とティアグラの中間ぐらいのグレードみたい。

 

まあ初心者の私が乗るのには充分すぎるスペックの高さ。いままでクロスバイクばかりで、ロードバイクは初めて乗るからね。

 

そして、装備を付けたらこんな感じ。

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それぞれのバッグの中身は厳選したものばかり。

 

サドルバッグ(オルトリーブ L)
輪行袋、シャツ1枚、短パン1枚、パンツ2枚、靴下2足、粉洗剤、歯ブラシ、髭剃り

 

フレームバッグ(トピーク)
補給食、、充電器、バッテリー、簡易財布(学生証、学割証、クレカ)、家カギ、自転車カギ、携帯ポンプ、iPhoneカメラレンズ

 

ツールボトル
チューブ2本、パンク棒3本、携帯工具

(ただツールボトルと中身は出発の2日前、大雨ランしてるときに無くした(泣) ツールボトル無しで本番を走ることになった)

 

選んだ基準は、軽量&コンパクト!

 

長距離を走るときには、無駄なものをつけたくないのだ。身体にも何もつけたくないから、ここまで荷物を減らした。(服は着るよ)

 

リュックやボディバッグを身につけて長距離走ったこともあるけど、しんどすぎる。自分に枷をつけて楽しめるほどの余裕はなかった。特に夏は暑さもプラスされて、吐きそうになる。

 

キャリアに荷物をくくりつけて走ったこともあるけど登りに弱すぎる。

 

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前乗っていたクロスバイクには、ボストンバッグをくくりつけていた。

岡山の県境までの登りが辛すぎた。

 

辛い経験をして以来、荷物スタイルが変わったのだ。

 

服装はラフなものである。

ヘルメット、サングラス、速乾シャツ、短パン、靴下、ビンディングシューズ

サイクルジャージを着れるほどの脚力なんてないから、私はラフスタイルでいいのだ。

 

ビンディングシューズは8000円ぐらいしたけど、それ以外はどれも1000円以内で買っている。ローコストから始めて、だんだん必要なものにだけお金をかけられるようになれればいい。

 

装備はつむりさんのブログ(http://tsumuri5.com)をかなり参考にされていただいた。

 

次回からは自転車旅本番!

 

1日目↓

【大阪→鹿児島①】旅のはじまり - りっけいのゆる旅

【インド旅2日目】美建築オールチャー

2日目はオールチャー(Orachha)へ!

ほんとうに綺麗なところだった。造形が美しく、ずーと居たい場所。

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ニューデリーからオールチャーまでは電車と車を使う。

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 約500kmを5時間かけて移動する。 インドの規模のデカさを体感できますね。

 

f:id:rikkei:20170916145007j:plain駅にて。みんなインド人で、僕ら以外に外国人はいなかった。

 

 

始発駅なので、電車が遅れる心配はなく、朝6時ちょうどに出発する。

日が昇りだんだんと外の景色は明るくなってきた。

f:id:rikkei:20170916145348j:plain森の中をずっと走る。建物がちょこっとあるぐらい。

 

 

たまに廃材置き場みたいなところを通ったのだが、よくよく見てみるとそれが家だったりする。イメージ通りの貧しさであった。

 

あと、線路近くで野グソしている人がいっぱいいて驚いた。みんな家のトイレを使うのが嫌だからそのへんでしちゃう、と後から聞いた(゜-゜) インドはフリーダムである。

 

電車では、朝のサービスで車内食がでた!

 

インド人の生活が垣間見れて嬉しい。日本じゃなかなかないサービスだしね。

f:id:rikkei:20170916145938j:plain紙コップの中身は紅茶なんだけど、めっちゃ美味しくてびっくりした。

インドは紅茶の名産地とは知っていたけど、こんなにも香りが良くて、ふわっとする味わいだとは・・・。今まで飲んだ中でナンバーワンの紅茶です。

 

 

f:id:rikkei:20170916145942j:plainインドの朝食。

 

 

どれも口に合わなかった(泣) 極端に味が薄いか、スパイシー過ぎかで食べられなかった。このさきの食事は大丈夫だろうか。

 

 

ぼーっとしている間に、ジャンスィー駅に到着。

f:id:rikkei:20170916145951j:plain華やかな駅舎。

 

インドの美的センスもなかなかいいものだ。

 

ここでガイドさんとドライバーさんと出会った。

ガイドさんはマニッシュさん。

この人がなかなかにダンディーで気さくなオッチャンだった。

 

 

車に乗り込みオールチャーへ。ここでグッとテンションが上がってくる。異国で非日常を感じるのが好きなのだ。

 

到着! 

f:id:rikkei:20170916150955j:plainオールチャー!

 

16世紀から18世紀まで、ヒンドゥー教であるラージプート族のオールチャー王国の首都があった場所である。

 

ここの建築物は面白い!ファンタジーの世界のように、建築美があふれている。

f:id:rikkei:20170916152232j:plainどこかヨーロッパ建築の雰囲気も持っている。

 

ヒンドゥー教とイスラム教の2つから影響を受けて、建てられているみたい。ヒンドゥー教の山型の屋根と、イスラム教のドーム型の屋根のコラボ。

 

こんな建物は世界でも1つだけなんだとか。うつくしい・・・。

 

これらは、マハラジャという王様やお姫様がかつて住んでいたらしい。


4階建てで80の部屋がある。造りは硬い花崗岩を使う。煉瓦や鉄はまだ一般的でなかったらしい。

 

f:id:rikkei:20170916150929j:plain石の彫刻で造られた窓飾り。

 

イスラム式の透かし彫りと言うらしい。ハンマーとノミを使ってコツコツと細工を入れていくとのこと。

 

砂岩でしか作れないのだが、砂岩なんて35キロ先にしかない。昔はラクダや馬などの動物の力を使って運んだらしい。どんだけ時間と手間をかけていたのか・・・。王様の権力の大きさがよく分かる。

 

f:id:rikkei:20170916170824j:plain壁の青色模様も綺麗である。 

 

青色は少ししか残っていないけど、建てられた当初はどれほど綺麗であったのか、と思いを巡らせる。

 

古くから残っているものには、そんな想像をさせる力があると思う。復元せず、あえて現存させるのもいい。

 

 

f:id:rikkei:20170916170911j:plainヒンドゥー教の神々。

 

神様と動物には深い関係があるらしく、どの壁画にも動物は描かれていた。ここまで色がきれいに残っているのも珍しい。着色料はなく、土や葉っぱを混ぜて描いたそうな。

 

f:id:rikkei:20170916170940j:plain 花をモチーフにした模様。

 

f:id:rikkei:20170916153212j:plainジャハーンギール・マハルの裏庭。

 

この王宮は、友だちのイスラム・ムガル王朝の王様が1泊するためだけに建てられたそうな。

 

いくら仲が良くてもこんなデッカイ物を建てるとは、相当の権力を持った王様だったんだなあ。部下たちも優秀だったに違いない。

 

 

f:id:rikkei:20170916170739j:plain 王宮の外は、ただ森が広がるだけ。

 

なんにもない所にわざわざ造らなくても、と思ってしまう。周りには山もなく見晴らしが良くて、気持ちがいい。

 

 

f:id:rikkei:20170916151035j:plainラクダ専用の宿。

 

突然に、この場所で強烈に歴史を感じた。


この建物は300年以上ずぅーとこの場所にいて、この風この太陽この人間たちを見ていたんだ。昔の人たちもこの場所で生きていて、同じ景色を見て感じるものはあったし、現代の観光客が見て感じるものもある。

 

そして、これから何百年後の人たちもここに立つのだ。おそらく彼らも見て感じるものがあるのだろう。その中には私と同じような考えを持ったそっくりな人も来るのかもしれない。生まれ変わりなんて信じたことがないけれど、もしかしたら何百年後に生まれ変わってまたこの場所に来るのかもしれない。


そう思えた瞬間に、私は歴史を感じられたのだ。
この感覚は奇妙なもので、頭でなんとなく解っていた歴史を、追体験したかのように頭と身体で理解できたのであった。

 

不思議な体験だった。

 

 

f:id:rikkei:20170916172537j:plainお姫様のお風呂。

 

ただただデカいお風呂だった。そもそもこのお風呂のために、建物を作っているのだから、お風呂もデカくなるわけだ。

別室に浴槽がもう1つあり、夏冬で使い分けていた模様。ゴージャスな暮らしをしていたんだなあ。

 

 

f:id:rikkei:20170916154844j:plain全体像。

 

300〜400年前にこんな巨大施設をおったてるなんて、一大事業であっただろうと想像する。贅沢な生活を送る王様たちには何が見えていたのだろうか。強力な為政者でも、1人の人間だっただろう。

 

 

 

一般的なインドのツアーではなかなか訪れないようだが、静かな場所だし綺麗だしお勧めスポットである。時間と体力に余裕あれば、ぜひ行ってみてほしいところ。

 

 

帰り際に、遠足中であろう小学生たちに遭遇した。きっと日本人が珍しいのだろう。遠くから見てくる子や、近くには寄ってくるがただ見ている子、「How are you?」と話しかけてくる子など、様々でおもしろかった。

 

この地域の子供たちは学校に通えるんだ、とガイドのマニッシュさんが教えてくれた。

 

また、インドの美形家族にも声をかけられた。美人の母親と娘に「あたしたちと一緒に写真を撮ってくれないか」とお願いされ、写真を撮ったりした。ちょっとした有名人気分になれた。ほっこり。

 

ここからはお宿のあるカジュラホへ車で移動。4時間ほど。

 

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道路に動物がいるのはデフォ。

 

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水牛。

 

途中、ガイドのマニッシュさんのおうちへ招待してくれた。 家の人にも歓迎されて、ビスケットや紅茶を振る舞ってもらえた。

マニッシュ家の皆さんありがとう( 'ω')

なぜか、その家に日本人のおじいちゃんが住んでいた。

 

f:id:rikkei:20170916172557j:plainインドの夕焼けも綺麗。

 

f:id:rikkei:20170916172559j:plain人生初の5つ星のお宿。

 

明日はカジャラホの世界遺産へ。

 

つづく

【インド旅1日目】移動の日

行ってみたい。
ただ漠然と行きたかったインド。
今回はたまたま機会があったので、インドへ行ってみた。

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今回の旅の目的は、インドの熱気にあてられること。

 

ハマる人にはハマるインド。
懐が深くてどんなものでも受け入れるガンジス川。
世界一きれいなお墓のタージマハル。
世界遺産のアグラ城。

 

どれも魅力的だ。

私が一番見たいものは人々の生活。


生きることを第一の目標にして、生にまっすぐに生きることはどんなことなのか。日本の生活では実感できない、忘れられた感覚に浸ってみたい。


さて、1日目のことを。

 

電車が橋を渡って関西国際空港へ入る瞬間はいつもワクワクしてしまう。これから向かう異世界への入口のように感じ、日本へ帰ってくる時には絶対的な安全地帯にも感じられる不思議な場所である。

 

関空に入ると静かながらも喧騒を感じられる。アジア圏の人が多いが、普段出会えることのない外国人が確実にいる。ワクワクする。関空には何度も来ているが、このファーストコンタクトには心が踊る。

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飛行機情報を見るのも楽しい。

 

軽食を済ませて手続きする。

私は待ち時間に飛行機を眺めるのが好きだったりする。

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今回は友達と2人旅だ。以前にも東南アジア3カ国を一緒に巡った友達だから気心が知れている。

 

飛行機はほとんどLCCしか使ったことがなかったが、今回は中国東方航空だ。LCCじゃない!機内食が出る!!←ここ重要

 

飛行機に乗り込んで、機内食を待つ。
飛行機が飛び立ってからしばらくすると、来た来た!機内食!

 

昔から憧れていた「フィッシュorビーフ?」を聞かれた!これは嬉しい!小学生の頃に流行ったCMで、CAに「フィッシュorビーフ?」と聞かれることを期待して待つが「フィッシュオンリー」と言われる話があるのだ。このときからこのシチュエーションに憧れていた。

 

もちろん「ビーフ」と即答。来ました来ました!ビーフ!インドへ入ったらビーフなんて食べられないだろうしね。

 

まずいと噂の機内食でしたが、まあ美味しかったです!おそらく日本で作って機内食として提供しているので、舌に合うからでしょう。

 

友達はフィッシュを選択して、出てきたのはウナギでした。羨ましいな、ウナギ…。

 


さあ、上海で乗り換えて

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インドのデリーへ到着!

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日本を出発してから12時間もかかった。
この時には疲れて着いた喜びなんて溢れてこなかった。そもそも空港からインド感を感じるのも難しいしね。

 

日本人専用のビザ発行窓口でなんやかんやと手続きして、入国できた!


空港内は銃を持った警察?軍人さん?がいる。
誰に銃を向けることがあるのだろう?


明日からは移動&移動の日だ。ゆっくり休もう。