りっけいのゆる旅

自転車や旅をつらつらと

【乗鞍岳チャリ旅0日目】準備編

行きたい。

行かなきゃ、きっと後悔する。

 

そう思って乗鞍岳へ行ってきた。

 

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今回、行くにあたってかなり迷っていた。

行きたい気持ちはあるけど、日程的にどうしても厳しい。乗鞍岳に行かないだろうと一度は諦めた。けど、ツイッターや自転車ブログを読んでいるうちに、「なんとしても行きたい!」の思いが止められなくなり強行することに。

 

 

 

乗鞍岳でやりたいことは。

 

1. 自転車で乗鞍岳山頂へ。

2. 山頂のお宿 銀嶺荘へ泊まる。

3. 紅葉を見る。雲海も見れたらラッキー。

4. 夕日と朝日を眺める。

 

 

決行日は2017年10月9日。

 

その2日前までアメリカに行っていたので、体的にはかなりしんどいことが予想できた。けど、どうしても紅葉の乗鞍岳を見に行きたかった。

 

初めての乗鞍岳へ行ける!単純にワクワクする。

 

友達には「なんでわざわざ苦労して山登るの?」と言われるが、僕もよくわからない。なんか楽しそうだからだ。

 

趣味を続ける理由は、なんか楽しそうだから、で十分じゃないだろうか。それ以上に意味を求められても答えられない…(;´д`)

 

本来ならチャリ友達と2人で行く予定だったが、都合が合わずソロで行くことに。ボッチでも楽しめるから気にしてないよ!。・゜・(ノД`)・゜・。

 

 装備や荷物はこんな感じ。

 

装備

・ヘルメット
・ネックウォーマー

・グローブ

・メリノウールEXPインナー

・メリノウールMWインナー

・半袖シャツ

・パーカー

・ウインドブレーカー

・タイツ2枚

・短パン

・パンツ

・靴下

・シューズカバー

・ビンディングシューズ(SPD対応)

・一眼レフ(斜め掛け)

・スマホ(自転車に装着)

 

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mont-bellのメリノウールシリーズには本当に助けられた。

 

インナー2枚、タイツ、ネックウォーマーがめちゃくちゃにあったかいうえに使い勝手が良かった。速乾性と伸縮性がずば抜けていて自転車乗りには必須防寒具になるとおもう。

 

実際、朝方の0℃でこれらの装備を着込んで、寒いと感じたことはなかった。これからの冬のライドで活躍しそうでワクワクする。

 

あとは、荷物たち。

 

サドルバッグ
・iPhone充電器

・モバイルバッテリー

・財布(3万円、クレジットカード、学生証、学割証、家鍵)

・携帯ポンプ

・携帯工具

・シャツ1枚

・パンツ1枚

・靴下1足

・歯ブラシ

・髭剃り

・チューブ2本

・タイヤレバー2本

・自転車カギ

・補給食

 

補給食

・ブラックサンダー×10

・カロリーメイト(大)×2

・カニカマ×1

・ちくわ×1

・オレンジジュース(ボトル2本分)

総カロリー2000kcal

 

乗鞍岳は相当に寒いとフォロワーさんから聞いていたので、これでもか!と着込みまくって登りに行った。(今回はこれが大正解だった。)

 

あと、コンビニや自販機があるとは思えなかったので補給食もたんまり持って行った。3食分のカロリー摂取できるほどあれば、寒い中のヒルクライムでも耐えられるだろうと予想した。(これも正解だった。)

 

 乗鞍岳は本当に素晴らしいところだった。

 

次回から実走編へ。 

【インド旅3日目】エロ聖地カジュラーホー

3日目はカジュラーホー(Khajuraho)へ!

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インドの真ん中にあるまち。

 

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 ここ一帯の寺院は半端じゃなかった。

エロ、エロandエロティック!!\(゜ロ\)(/ロ゜)/

 

ここはヒンドゥー教とジャイナ教の寺院が集まった、歴史的文化的にとっても大事な場所らしいのです。世界遺産にもなっているし。

 

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大きな公園内に15ほどの建物があり、どれも見応えバッチリ。

1つひとつの寺院はどれをとっても芸術的で美しいものです。 

 

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ラクシュマナ寺院

 

10世紀前半にチャンデーラ朝のヤショーヴァルマン王が建設させた宮殿。ヴィシュヌ神にささげるため。彫刻は砂岩の取れる30km先で造り、組み立てるだけでも1600人の人出と8年の期間がかかった。

 

宗教観と王様の権力が尋常じゃなく強いから、今の時代にも残っているんだろうな。

 

これらの寺院の外壁や塀にはさまざまな彫刻が残っている。

偶像好きな人にはたまんないだろう。とくに偶像好きでなくても、とっても楽しめる。

 

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幸せと幸運の象徴の神様ガネーシャ。

 

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これはヴィシュヌ神だったはず。

 

ヒンドゥー教の神様は顔は同じだが、持ちものが花や神具など様々で、その違いで神様を見分けるのだ。

 

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女体の美しさ。

 

ほとんど服を着ず、身体をあらわにしている。昔のインドでも、女体の美しさは "曲線美"である。腰のクビレ、滑らかな脚、ぽってりしたお腹など細部のこだわりがハンパない。

 

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細いスペースにも彫刻を入れてある。

 

詳細に見るとなかなかパンチの効いた像もある。(ヒント:左側の犬)

 

 

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これが1番のエロ案件だった。

 

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1つの彫刻に5人いるの分かりますか?

 

真ん中の男女は性行為をしていて、左右の家来が2人を支えているのです。左下の小さな子供が何をしているのかというと、左の男の家来のナニから垂れたアレを舐めているのです。発想がぶっ飛んでいる。

(こうやって説明するとエロよりもエグさが出るなあ)

 

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そんな彫刻を見る友人。

 

こういう男女の彫刻をミトゥナと呼ぶらしい。

 

ミトゥナ(Wikipediaより)

ミトゥナ(Mithuna)は、インドのカジュラーホーのパールシュバナータ寺院などに存在する男女交合像である。男女一対の神像は一日の時を支配する昼と夜または月の神々として崇拝された。性愛の体位を多種多様に表現しており、ラクシュマン寺院の壁面彫刻では一男三女の組み合わせの性交図もある。

 

豊穣祈願の意味もあるんだそうな。ちゃんと意味があって、なんか安心した。

 

 エロに対するヒンドゥー教の器の広さは世界イチでしょうね。寛容です。

 

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お尻ぷりぷり。

 

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神様とまぐわいする男女。

 

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ゾウと男女。

 

右側の男女をゾウが見ている彫刻。

これは女性の背中にあるツボを男性が押しているのだ。腰の上を押しているが、ここは「満月のツボ」らしい。「新月(月がほとんど隠れている状態)のツボ」は足の裏で、月が大きくなるにつれて背中側にツボが移動するような。

ツボを押された女性は果てしない快感を得るんだとか・・・。

 

それをしっかり見ちゃうゾウさんはかわいい。

 

  

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こんな官能的な彫刻があるのはなぜなのか。
ガイドさん曰く

「これらはセックスのやり方を知らない人たちの教科書であった。みんなは毎週この寺院にお参りをしに来て、最後に外壁に掘られた彫刻をぐるりと見て回り知識をつけた。みんなが学べるようにこうやって公開しているんだ」

 

ええ、エロ本やAVと同じなんですよ。1000年も残るエロ本です。しゅごい。 

 

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寺院の中には神様が祭ってある。

 

写真を撮ったら目が光ってしまった。オーラありありですね。

 

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高さが40mもある。

 

かなり立派過ぎて、眺めていてもなかなか飽きない。クレーンもない時代に、どうやって組み立てたのかは謎なままらしい。事故もいっぱいあったんだろうな。

 

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ヒンドゥー教の悪魔。水牛がモチーフかしら。

 

 

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 兵士たちの様子。

 これは説明するまでもないだろうな。うん、察して下さい。

 


これらの官能的な彫刻は、美しさとこだわりと未来を見据えた希望を感じられた。造り手は何を思って制作したのだろうか。未来への望みだったらいいな。 

 

エロについてもう少し。
日本では48手と言い、48パターンの体位がある。江戸時代には確立していた。
しかしインドでは84手もの体位がある。しかも1000年も前から。

 

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84手の1つ。アクロバットすぎませんかね。

 

これを見たときには思わず笑ってしまった。無理矢理すぎるし、頭が逆さまになってでもヤりたいのかなあ。やはり世界は広いらしい。

 

 

 

 お寺の中へ。

中はひんやりして気持ちがいい。ここにも彫刻が置かれている。

照明はなく、窓から自然光を取り入れているのみ。だからこそ美しいものが見れた。

 

 

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か、かっこいい・・・。

陰影がきれいに出て、美しさが増している。彫刻は光の芸術なのかもしれない。

 

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パールシュバナータ寺院のシカラ(塔)

 


9世紀に建てられ、組み立てるだけでも1600人体制で7年かかった。高さは29メートルで、色がとてもきれいに残っている。

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細かいところまでうつくしい・・・。

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ここにも半端じゃない数のエロ彫刻がある。 

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ヴィシュバナータ寺院

 

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サソリの女。左足にサソリがくっついている。

 

神様や動物が頻繁に表現されているのが特徴。

 

 

あとは反対側(東側)にあるジャイナ教の寺院を見て回ったりした。

なじみは薄いが、ジャイナ教の信者は200万人で規模もそこそこ大きいのだ。預言者と呼ばれる人が現在は24人いて、最上位の人たちである。

寺院の中は簡素な造りで、預言者の像を祭っている。

 

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預言者の偶像

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 基本スタイルは全裸である。

 

さて、カジュラーホーの観光が終わったら、次の場所へ移動。

 

飛行機でワラナーシ―へ。

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 ここにはガンジス川があるのだ。ガンジス川だ。あのガンジス川だ。(しつこい)

 

4日目には世界イチのカオスな街へ。常軌を逸した、クレイジーな場所だった。

 

つづく。

【大阪→鹿児島 チャリ旅0日目】準備編

大阪から鹿児島まで自転車で行ってきたので、まとめてみようと思う。

 

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まずは自転車から。

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MERIDA RIDE400

 

長距離に特化したフルアルミフレーム。振動吸収性に優れ、長い時間乗っていても疲れにくいように設計されているそうな。

 

今回のように1週間以上の旅をするのでは、この上ない自転車だ。コスパも素晴らしい。

 

コンポはほとんど105。

クランクだけシマノオリジナルで、105とティアグラの中間ぐらいのグレードみたい。

 

まあ初心者の私が乗るのには充分すぎるスペックの高さ。いままでクロスバイクばかりで、ロードバイクは初めて乗るからね。

 

そして、装備を付けたらこんな感じ。

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それぞれのバッグの中身は厳選したものばかり。

 

サドルバッグ(オルトリーブ L)
輪行袋、シャツ1枚、短パン1枚、パンツ2枚、靴下2足、粉洗剤、歯ブラシ、髭剃り

 

フレームバッグ(トピーク)
補給食、、充電器、バッテリー、簡易財布(学生証、学割証、クレカ)、家カギ、自転車カギ、携帯ポンプ、iPhoneカメラレンズ

 

ツールボトル
チューブ2本、パンク棒3本、携帯工具

(ただツールボトルと中身は出発の2日前、大雨ランしてるときに無くした(泣) ツールボトル無しで本番を走ることになった)

 

選んだ基準は、軽量&コンパクト!

 

長距離を走るときには、無駄なものをつけたくないのだ。身体にも何もつけたくないから、ここまで荷物を減らした。(服は着るよ)

 

リュックやボディバッグを身につけて長距離走ったこともあるけど、しんどすぎる。自分に枷をつけて楽しめるほどの余裕はなかった。特に夏は暑さもプラスされて、吐きそうになる。

 

キャリアに荷物をくくりつけて走ったこともあるけど登りに弱すぎる。

 

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前乗っていたクロスバイクには、ボストンバッグをくくりつけていた。

岡山の県境までの登りが辛すぎた。

 

辛い経験をして以来、荷物スタイルが変わったのだ。

 

服装はラフなものである。

ヘルメット、サングラス、速乾シャツ、短パン、靴下、ビンディングシューズ

サイクルジャージを着れるほどの脚力なんてないから、私はラフスタイルでいいのだ。

 

ビンディングシューズは8000円ぐらいしたけど、それ以外はどれも1000円以内で買っている。ローコストから始めて、だんだん必要なものにだけお金をかけられるようになれればいい。

 

装備はつむりさんのブログ(http://tsumuri5.com)をかなり参考にされていただいた。

 

次回からは自転車旅本番!

 

1日目↓

【大阪→鹿児島①】旅のはじまり - りっけいのゆる旅

【インド旅2日目】美建築オールチャー

2日目はオールチャー(Orachha)へ!

ほんとうに綺麗なところだった。造形が美しく、ずーと居たい場所。

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ニューデリーからオールチャーまでは電車と車を使う。

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 約500kmを5時間かけて移動する。 インドの規模のデカさを体感できますね。

 

f:id:rikkei:20170916145007j:plain駅にて。みんなインド人で、僕ら以外に外国人はいなかった。

 

 

始発駅なので、電車が遅れる心配はなく、朝6時ちょうどに出発する。

日が昇りだんだんと外の景色は明るくなってきた。

f:id:rikkei:20170916145348j:plain森の中をずっと走る。建物がちょこっとあるぐらい。

 

 

たまに廃材置き場みたいなところを通ったのだが、よくよく見てみるとそれが家だったりする。イメージ通りの貧しさであった。

 

あと、線路近くで野グソしている人がいっぱいいて驚いた。みんな家のトイレを使うのが嫌だからそのへんでしちゃう、と後から聞いた(゜-゜) インドはフリーダムである。

 

電車では、朝のサービスで車内食がでた!

 

インド人の生活が垣間見れて嬉しい。日本じゃなかなかないサービスだしね。

f:id:rikkei:20170916145938j:plain紙コップの中身は紅茶なんだけど、めっちゃ美味しくてびっくりした。

インドは紅茶の名産地とは知っていたけど、こんなにも香りが良くて、ふわっとする味わいだとは・・・。今まで飲んだ中でナンバーワンの紅茶です。

 

 

f:id:rikkei:20170916145942j:plainインドの朝食。

 

 

どれも口に合わなかった(泣) 極端に味が薄いか、スパイシー過ぎかで食べられなかった。このさきの食事は大丈夫だろうか。

 

 

ぼーっとしている間に、ジャンスィー駅に到着。

f:id:rikkei:20170916145951j:plain華やかな駅舎。

 

インドの美的センスもなかなかいいものだ。

 

ここでガイドさんとドライバーさんと出会った。

ガイドさんはマニッシュさん。

この人がなかなかにダンディーで気さくなオッチャンだった。

 

 

車に乗り込みオールチャーへ。ここでグッとテンションが上がってくる。異国で非日常を感じるのが好きなのだ。

 

到着! 

f:id:rikkei:20170916150955j:plainオールチャー!

 

16世紀から18世紀まで、ヒンドゥー教であるラージプート族のオールチャー王国の首都があった場所である。

 

ここの建築物は面白い!ファンタジーの世界のように、建築美があふれている。

f:id:rikkei:20170916152232j:plainどこかヨーロッパ建築の雰囲気も持っている。

 

ヒンドゥー教とイスラム教の2つから影響を受けて、建てられているみたい。ヒンドゥー教の山型の屋根と、イスラム教のドーム型の屋根のコラボ。

 

こんな建物は世界でも1つだけなんだとか。うつくしい・・・。

 

これらは、マハラジャという王様やお姫様がかつて住んでいたらしい。


4階建てで80の部屋がある。造りは硬い花崗岩を使う。煉瓦や鉄はまだ一般的でなかったらしい。

 

f:id:rikkei:20170916150929j:plain石の彫刻で造られた窓飾り。

 

イスラム式の透かし彫りと言うらしい。ハンマーとノミを使ってコツコツと細工を入れていくとのこと。

 

砂岩でしか作れないのだが、砂岩なんて35キロ先にしかない。昔はラクダや馬などの動物の力を使って運んだらしい。どんだけ時間と手間をかけていたのか・・・。王様の権力の大きさがよく分かる。

 

f:id:rikkei:20170916170824j:plain壁の青色模様も綺麗である。 

 

青色は少ししか残っていないけど、建てられた当初はどれほど綺麗であったのか、と思いを巡らせる。

 

古くから残っているものには、そんな想像をさせる力があると思う。復元せず、あえて現存させるのもいい。

 

 

f:id:rikkei:20170916170911j:plainヒンドゥー教の神々。

 

神様と動物には深い関係があるらしく、どの壁画にも動物は描かれていた。ここまで色がきれいに残っているのも珍しい。着色料はなく、土や葉っぱを混ぜて描いたそうな。

 

f:id:rikkei:20170916170940j:plain 花をモチーフにした模様。

 

f:id:rikkei:20170916153212j:plainジャハーンギール・マハルの裏庭。

 

この王宮は、友だちのイスラム・ムガル王朝の王様が1泊するためだけに建てられたそうな。

 

いくら仲が良くてもこんなデッカイ物を建てるとは、相当の権力を持った王様だったんだなあ。部下たちも優秀だったに違いない。

 

 

f:id:rikkei:20170916170739j:plain 王宮の外は、ただ森が広がるだけ。

 

なんにもない所にわざわざ造らなくても、と思ってしまう。周りには山もなく見晴らしが良くて、気持ちがいい。

 

 

f:id:rikkei:20170916151035j:plainラクダ専用の宿。

 

突然に、この場所で強烈に歴史を感じた。


この建物は300年以上ずぅーとこの場所にいて、この風この太陽この人間たちを見ていたんだ。昔の人たちもこの場所で生きていて、同じ景色を見て感じるものはあったし、現代の観光客が見て感じるものもある。

 

そして、これから何百年後の人たちもここに立つのだ。おそらく彼らも見て感じるものがあるのだろう。その中には私と同じような考えを持ったそっくりな人も来るのかもしれない。生まれ変わりなんて信じたことがないけれど、もしかしたら何百年後に生まれ変わってまたこの場所に来るのかもしれない。


そう思えた瞬間に、私は歴史を感じられたのだ。
この感覚は奇妙なもので、頭でなんとなく解っていた歴史を、追体験したかのように頭と身体で理解できたのであった。

 

不思議な体験だった。

 

 

f:id:rikkei:20170916172537j:plainお姫様のお風呂。

 

ただただデカいお風呂だった。そもそもこのお風呂のために、建物を作っているのだから、お風呂もデカくなるわけだ。

別室に浴槽がもう1つあり、夏冬で使い分けていた模様。ゴージャスな暮らしをしていたんだなあ。

 

 

f:id:rikkei:20170916154844j:plain全体像。

 

300〜400年前にこんな巨大施設をおったてるなんて、一大事業であっただろうと想像する。贅沢な生活を送る王様たちには何が見えていたのだろうか。強力な為政者でも、1人の人間だっただろう。

 

 

 

一般的なインドのツアーではなかなか訪れないようだが、静かな場所だし綺麗だしお勧めスポットである。時間と体力に余裕あれば、ぜひ行ってみてほしいところ。

 

 

帰り際に、遠足中であろう小学生たちに遭遇した。きっと日本人が珍しいのだろう。遠くから見てくる子や、近くには寄ってくるがただ見ている子、「How are you?」と話しかけてくる子など、様々でおもしろかった。

 

この地域の子供たちは学校に通えるんだ、とガイドのマニッシュさんが教えてくれた。

 

また、インドの美形家族にも声をかけられた。美人の母親と娘に「あたしたちと一緒に写真を撮ってくれないか」とお願いされ、写真を撮ったりした。ちょっとした有名人気分になれた。ほっこり。

 

ここからはお宿のあるカジュラホへ車で移動。4時間ほど。

 

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道路に動物がいるのはデフォ。

 

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水牛。

 

途中、ガイドのマニッシュさんのおうちへ招待してくれた。 家の人にも歓迎されて、ビスケットや紅茶を振る舞ってもらえた。

マニッシュ家の皆さんありがとう( 'ω')

なぜか、その家に日本人のおじいちゃんが住んでいた。

 

f:id:rikkei:20170916172557j:plainインドの夕焼けも綺麗。

 

f:id:rikkei:20170916172559j:plain人生初の5つ星のお宿。

 

明日はカジャラホの世界遺産へ。

 

つづく

【インド旅1日目】移動の日

行ってみたい。
ただ漠然と行きたかったインド。
今回はたまたま機会があったので、インドへ行ってみた。

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今回の旅の目的は、インドの熱気にあてられること。

 

ハマる人にはハマるインド。
懐が深くてどんなものでも受け入れるガンジス川。
世界一きれいなお墓のタージマハル。
世界遺産のアグラ城。

 

どれも魅力的だ。

私が一番見たいものは人々の生活。


生きることを第一の目標にして、生にまっすぐに生きることはどんなことなのか。日本の生活では実感できない、忘れられた感覚に浸ってみたい。


さて、1日目のことを。

 

電車が橋を渡って関西国際空港へ入る瞬間はいつもワクワクしてしまう。これから向かう異世界への入口のように感じ、日本へ帰ってくる時には絶対的な安全地帯にも感じられる不思議な場所である。

 

関空に入ると静かながらも喧騒を感じられる。アジア圏の人が多いが、普段出会えることのない外国人が確実にいる。ワクワクする。関空には何度も来ているが、このファーストコンタクトには心が踊る。

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飛行機情報を見るのも楽しい。

 

軽食を済ませて手続きする。

私は待ち時間に飛行機を眺めるのが好きだったりする。

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今回は友達と2人旅だ。以前にも東南アジア3カ国を一緒に巡った友達だから気心が知れている。

 

飛行機はほとんどLCCしか使ったことがなかったが、今回は中国東方航空だ。LCCじゃない!機内食が出る!!←ここ重要

 

飛行機に乗り込んで、機内食を待つ。
飛行機が飛び立ってからしばらくすると、来た来た!機内食!

 

昔から憧れていた「フィッシュorビーフ?」を聞かれた!これは嬉しい!小学生の頃に流行ったCMで、CAに「フィッシュorビーフ?」と聞かれることを期待して待つが「フィッシュオンリー」と言われる話があるのだ。このときからこのシチュエーションに憧れていた。

 

もちろん「ビーフ」と即答。来ました来ました!ビーフ!インドへ入ったらビーフなんて食べられないだろうしね。

 

まずいと噂の機内食でしたが、まあ美味しかったです!おそらく日本で作って機内食として提供しているので、舌に合うからでしょう。

 

友達はフィッシュを選択して、出てきたのはウナギでした。羨ましいな、ウナギ…。

 


さあ、上海で乗り換えて

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インドのデリーへ到着!

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日本を出発してから12時間もかかった。
この時には疲れて着いた喜びなんて溢れてこなかった。そもそも空港からインド感を感じるのも難しいしね。

 

日本人専用のビザ発行窓口でなんやかんやと手続きして、入国できた!


空港内は銃を持った警察?軍人さん?がいる。
誰に銃を向けることがあるのだろう?


明日からは移動&移動の日だ。ゆっくり休もう。