りっけいのゆる旅

自転車や旅をつらつらと

ノリだけでビワイチしたら大変だった話

本当にバカなことをした。

 

1日で340kmも走ってしまった。
ロードバイク歴3ヶ月半の超初心者が調子に乗っていた。
痛い目にあってきたので、笑ってください٩( 'ω' )و

 

 

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きっかけは些細なことだった。


友達の家でゲームをして、早朝3時に家に着いた時
「ビワイチ行きたい…」
ふと思った。

 

前からやってみたかったが、機会がなく、ずっと保留していたのだ。この時間帯から一緒に走ってくれる友達もいないし、1人で行くことを決めた。


家がある堺から大津市までは80kmぐらいだし、自走で滋賀県へ行ってビワイチすればいいや。途中で輪行して帰ってもいいし、どこかに泊まればいいか、と楽観的に考えていた。

 

それがクレイジーライドになるとは知らずに…


ご飯を食べてシャワー浴びて、5分仮眠をとって、

早朝4時に出発!

 

道筋はこんな感じ

 


真っ暗な街を、自転車で駆け抜けるのが気持ちいい。

あっという間に大和川まで着き、河川敷を走る。いつもなら散歩してる人がいるのだが、この日はだれもいなかった。たのしいいい(*´Д`*)

 

府道21号線に乗り換えて、しばらく快調に走っていた。だが、左のビンディングが全く外れなくなっていた。

 

クリートの故障…

 

気づいたらクリートのネジが一本無くなっていた。

オーマイガ…/(^o^)\

 

左のクリートに違和感があるのに、無視して走り続けていたら結果がこれだ。快調ペースで違和感の確認するのを、めんどくさがったせいだ。

一度ペダルにカチッと合わせると、なかなか外れない…。

 

左足はペダルに固定されたまま、走ることに。どこかで自転車屋さんを見つけたいけど、この時の時刻は午前6時ごろ。まだ空いてないよ( ;´Д`)

 

 

この時間から急激に交通量が増えてくる。大阪の南から北への移動するとこうなるのは分かってたけど、トラックのビュンビュン飛ばしてくるのが、結構怖かったりする。

 

初見のルートに四苦八苦しながら、淀川ついた!

 

ここからはサイクリングロードとして整備されているから、ノンストレスで走り抜けられる!

やっほい(*´∀`)♪

  

 淀川を走り終えて、大阪→京都→滋賀のややこしい道を抜けて、

 

 スタート地点に着いた。このとき、午前9時。心地のいい疲労感と、ビワイチへの期待でわくわくしていた。

今回は南湖を含めたフルビワイチをやる。せっかく琵琶湖まで来たんだったら、全部走ってみたいよね。

 

コンビニのお弁当もぐもぐして、いざ出発!

 

ペダルを踏む脚に自然と力が入る。

あぶないあぶない、ゆっくり行こう。セーブしながら走らないと、きっと脚が持たなくなる。

 

琵琶湖大橋の横を通り、交通量が減ってきたところで、急に睡魔が…徹夜明けで走ってるから仕方ないよね。うん、ばかだよね。

 

眠たくなると集中力が切れるので仮眠は大事。

 

湖岸にベンチがあったので、そこで昼寝をすることに。日なたはぽかぽかして気持ちがいい。

 

30分も寝たら、頭はスッキリ。まだまだ走れる。

 

しばらく走ると、 GIANTショップを発見!

 

これでクリートもちゃんと使えるようになった。1つ問題が解決できて安心する。

 

聖地でパシャ。

 

左手には琵琶湖を眺めながら、走るのが楽しくてしょうがない。どこまでも走っていけると思えてくる。

 

あの対岸を走るときには、自分はどうなっているのかを想像して、楽しむ。対岸を走っている頃には、きっとクタクタになりながらも走っているんだろうなあ。と考えながら。

 

 

 

 

昼休憩で自転車から降りたときに、体が痛いことに気付いた。

肩と背中が痛み、そして左足首に強い違和感がある。なんだこれは…?

1日で225km走ったことあるけど、このタイプの違和感はなかったはず。

 

原因がよく分からないまま、また走っていると

「イタイ…イタイ…」

左足首に猛烈に痛みを感じるようになった。

 

足首にスーパーボールが埋め込まれて、ペダリングするたびにグリグリされているかのような、痛み。(分かりにくい表現)

 

脚を休めれば治るかも、と思って昼寝してみるが治らない。

 

ここは琵琶湖の最北端だ。

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景色は抜群にいいのだが、足首が気になりすぎて楽しめない…泣

 

輪行で帰ると決めた。もう我慢できないほど痛い。

 

最寄駅までは5kmほどある。そこまでは頑張ろう。

 

よくこんな遠くまで頑張った。170km走ったんだ…と感傷的になりながら(ちょっと泣きながら)走っていた。

 

痛みに耐えられずちょっとペダリングを変えてみた。あら不思議。痛みはほとんどなくなった。ちょっと痛いが、走れないほどではないのだ。

 

「これはいけるっ!」

 

元気を取り戻して、走る走る。

 

一度調子を取り戻せれば
「まだ走れる!もう少しいける!」
と脳内物質の大量放出で、勢いでガンガン走っていた。

 

疲労と痛みと、痛みへの慣れで感覚がおかしくなっていたと、今は思う。

 

 

 通行止めに出会ったり、

 

美しい景色に見とれたり、

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パンクしたりしたり、 

 

トラブルはありつつも、 初めての琵琶湖を楽しんでいた。

 

しかし

 

ペースが遅過ぎる…。゚(゚´ω`゚)゚。

 

昼寝とトラブル、足首の痛みで、時間がかかりまくっていた。

 

この時には真っ暗なコンビニの駐車場で、カツ丼弁当を食べていた。

 

このペースで走り続けると家に着くのは午前3時。足がさらに悪化する可能性もあるし、もう予備のチューブがないから、パンクしたら立往生してしまう。そして、スマホ、ライトの充電がギリギリ…終電を逃してしまったら、泊まりor自走で帰る、しかない。

 

色々と考慮した結果…

 

「やっぱり自走で帰ろう!」(脳死)

 

頭はクリアで集中力は切れていないし、帰り道は行き道と同じだから迷うこともない。充電が切れたらコンビニで充電器を買おう。

 

決断してからは早かった。

 

無駄なことは考える必要はない。ただ家に帰るためにペダルを回すだけだ!!

 

夜の大津市内はカオス。ノーウインカーで車線変更する車と、ノールックで車道に飛び出す自転車が混在している。絶対に事故は起こしたくないので、細心の注意を払って、避けていく。

 

そして…

 

南湖込みのフルビワイチゴール!

 

スタート地点に帰れたときの感動といったら、言葉では表せないほどだった。自分の力で帰ってこれた、よくやった、とひとりで興奮していた。

 

あとは家がある堺に帰るだけ。また80kmかけて走ればいいだけ。一度走ったから不安はない。

 

 

Twitterのフォロワーさんに励ましてもらいながら、夜の街を駆け抜けていく。疲れはもう感じない身体になっていた。

 

残り50km地点。身体に異変が…

 

お尻がめちゃくちゃに痛いのだ。ずっと誤魔化しながら耐えてきたのだが、もう痛みの臨界点を超えていた。

 

ということで、ここからダンシング縛りライドに。お尻の皮がめくれているので、サドルに座れないのだ。

 

左足首とお尻をかばいながらのダンシング。もうメチャクチャなフォームである。自転車がかわいそう。

 

でも、事故だけ起こさないように。これだけはずっと考えていて、知識と経験をフル出動させて、危険予測に基づく運転をし続けていた。

 

 

ようやく…

 

ゴールできてしまった\\٩( 'ω' )و ////

 

もうね、震えたね。

 

やればできるんじゃん、面白かったよ!

 

もうやりたくないけど!!!

 

南湖ナシの普通のビワイチが150kmだから、2周以上の距離を走ったんだ。アホかな。

 

今回はノープランで行ったため、全部がギリギリだった。

 

走行距離の300kmが初見ルート、予備チューブがなくなる、充電ギリギリ、クリート故障、身体のあちこちに痛みがある…

失敗する可能性がいっぱいあったのだ。本当に運が良かった。

 

もうこんな無茶なライドは2度とやらないと思う。けど、無茶なライドはクレイジーに楽しいことを知ってしまった。

 

いつかまた、ノリだけで走りに行くんだろうなあ…

 

おわり。 

人生初の落車…(;´д`)

ついにやっちまった…

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落車をしてしまった…

 

 

今回の記事では、自分への忘備録と、落車の発生状況の情報共有として書こうとおもう。

 

 

2017年12月22日(金)

 

事故原因は路面凍結だった。

そして、僕の判断力が不十分だった。

 

今回は、僕とKくん、Sくんと3人で南河内グリーンロードへ走りに行った。このメンバーではよく走りに行くので、安心して走行できる。

 

大阪の南にある金剛山から北上し羽曳野市まで抜ける山岳ルート。基本的にアップダウンを繰り返すちょいキツイルート。

 

この時期に凍結しているなんて全く考えていなかった。

 

出発からは順調に進んで、金剛山の麓へ。

 

気温計では気温7度だった。暑くもなく寒くもなく丁度いい気候。

 

山を少し登ってグリーンロードのスタート地点へ向かう。気温計は5度だった。この時刻ではおそらく朝の9時30分ぐらい。

 

今回の目的はSくんのリハビリを兼ねての、まったりランをすること。無茶な走りはせずに、安全に走ることを意識しようとしていた。

 

実際、登りを飛ばし、周囲の安全を確保できていない場面もあったと思う。

 

そしてなによりも、気温計の電光掲示板に表示されている「凍結注意」を見落としていた。(帰り道に電光掲示板を確認したところ、凍結注意が表示されていることに気づいた)

 

そうして、最初のヒルクライムをこなし、下り区間の手前で休憩を取った。

 

ここからは道を知っている僕が先頭となり、3人でダウンヒル。

 

ここで事故を起こした。

 

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写真を見て貰えばわかるが、下り坂で左に曲がっている。そのカーブ一帯が山かげで路面が凍結している。

 

それに気づかず、カーブを曲がろうとして後輪がスリップ。

 

左半身を下にして落車を起こした。

 

5メートルほど滑り、停止できた。

 

幸いなことにKくんが上手にかわしてくれたおかげで、追突事故にはならなかった。

 

しかし、Kくんは僕をかわそうとして、反対車線を飛び出しブレーキ。そこも凍結しており転倒。

(反対車線に車が来ていないことを確認した上で、反対車線へ出たみたい)

 

僕に続きKくんも落車を起こしてしまった。

 

Sくんは上手くブレーキングをし、落車なく済んだ。

 

 

事故直後は全く立ち上がれないほどで、まともに話せないぐらい痛みがひどかった。

 

厚着をしていたために、打ち身と少しの切り傷、内出血程度で済んだのはラッキーだった。

 

Kくんは膝を擦りむいて痛々しかったが、後遺症の残るほどの怪我を負うことがなかった。

 

通りがかったのおじさんに

「二次災害になるから、もうすこしこっちに来い」

とアドバイスをもらった。

 

確かに二次災害の危険性まで頭が回っていなかった。

 

僕たちが立ちすくんでいたところも、スリップしてきた車や自転車に巻き込まれるポイントだった。

 

事故を起こした際には、自分と他の人の怪我の状況が確認でき次第、二次災害を防ぐように動くべきだ。

 

その後、ハイエースに乗ったおっちゃんが通りかかり

「事故か!車に自転車乗っかれるし、病院連れていこうか??」

と声をかけてくださった。

 

非常にありがたい提案であったが、そのときには僕たちの怪我が移動不可能なほど深刻でないと分かっていたので、お礼を言いお断りさせていただいた。

 

自転車にも傷が入っておらず、自走して帰ることができた。

 

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冬に自転車に乗られる方みなさんに、気をつけてもらいたい。

こういった山かげになっている場所は凍結している可能性が非常に高いです。

 

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路面では凍結の判断が難しいので、このように路肩に生えている「草に霜が付いているか」を確認してください。

霜が付いている場合は、路面は凍結しています。

 

 

さて、その後病院へ行き診断を受けたところ、手首の骨が欠けていることがわかった。

治療できないほどの小さな骨があり、手首を固定する方法で自然治癒を待つことになった。

 

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今回のラッキーだったところは、この程度の軽傷で済んだことだった。

大きい骨も折れず大量出血することもなかった。

 

下りの手前でブレーキをかけていたこと、下り始めでスピードが出ていないこと、後続のメンバーがきちんと車間距離を取っていたこと、通行量が少なく二次災害が発生しなかったこと、厚着をしていたこと、など様々な好条件が揃っていた。

 

事故直後に声をかけてくださった方々、応急処置をしてくれたSくん、車間距離を取ってくれていたKくんには感謝しかない。

 

 

 

この前日には、金剛山の少し南の紀見峠まで1人で走りに行っていたが、実はこれもかなり危ないところだった。

 

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気温計がマイナス1度を示しており、山かげもあり凍結している可能性が非常に高かった。

 

ダウンヒルの際には寒さゆえに、瞬間最高50km/hほど出しており、もし落車していたら命に関わるほどの怪我を負っていたかもしれない。

 

落車ほど怖いものはない、とつくづく感じた。

自転車に乗ることは単純に楽しいし、危険性もわかったつもりで乗っていた。

 

しかし事故を起こすと落車の恐怖や、自分や他の人を大きく傷つける危険性を持っていることを強く意識させられた。

 

怪我が治り次第、また自転車に乗るつもりでいるが、安全に乗るには何をすべきかをもっと考えてから、乗るべきだと強く感じた。

 

楽しく走るために、安全に走る。

 

痛い思いをして、勉強させてもらった1日だった。

ちょっと鈴鹿エンデューロ走ってきた

 ロードバイクに乗り出して4か月。

初めてのレースに出てみた!

 

鈴鹿サーキットで開催のエンデューロ。

大学の友人5人で、男女混合8時間耐久レースにエントリー。

 

同じ大学から5チームも出場するので、今回の目標はその中で1位になること。

チャリ部3チーム、茶道部1チーム、僕らのチームという、なかなかにシビアな戦いになりそう、ワクワクする。

 

さて、大阪から鈴鹿まで移動で移動。

 

 

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ハイエースさんおっきい

 

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5台のロードバイクの積み込んで…

 

22時半に出発。

ただ自転車を漕ぐために、車移動するなんてアホなことやってるなあ、と感慨?にふけりながら夜道を走る走る。

 

深夜1時ごろ。

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鈴鹿サーキット到着

 

今夜はここで車中泊。まだ雨が降っていたけど、レース中には晴れることを期待して、就寝。

 

 

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朝。雨は上がった

 

これでテンションは高まる。ついにレースの準備は整った。あとは走るだけだ。

 

 

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レース前の雰囲気だいすき

 

よく整備された高級ロードバイクを眺めるだけでも至福の時。

いろいろ参考になるアセンブリもあって大変勉強になった。

 

本番前の試走タイム。

 

全自走ビワイチで痛めたアキレス腱を気にしながら、試走する。幸いペダリングに影響するほどの痛みはなく、安心して走れそうだ。

 

コースはなかなか面白く、50mほどのアップダウンが2つほどあり、カーブがたくさんあるので僕好みのコースだ。テンション上げ上げでウォームアップとして全力走する。普段の路上ランでは考えられないほどの速度に乗れて、非常に気持ちがいい。少し睡眠不足だが、体はよく動いてくれている。

 

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スタート前

 

緊張感とわくわく感が会場いっぱいに広がる。落車などの事故がないことを祈る。

 

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スタート!!

 

大勢のローディー達は、1つの大きな生き物のようになめらかに移動していく。

 

しばらくすると、1周目を走った集団が…

 

 

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第一集団はやいよ(/ロ゜)/

 

「コォオオオオオ」と軽やかな音で目の前を通り過ぎる光景は圧巻される。乗り込んでいる人たちのフォームや自転車は美しいと思う。

 

 

走り終えたチームメンバーたちをピットで迎え入れる。

彼らは足をつったり、疲労困憊で帰ってくる。

 

ああ、鈴鹿は恐ろしいところだ。

これを8時間も続けるなんて正気じゃない。

 

僕の順番が回ってきた。ただ楽しんで走ってこよう。

 

走り出すと、試走の時よりもしんどいぞ、と気づく。

…これは、向かい風だ。

 

ソロで走っていると、風に体力を持っていかれる。全然スピードが出ない。速い人の後ろについて走ることに。

 

後ろにつくと、前の人が飛ばして走る走る。とても楽しむ余裕がなかった。

自分を保つことで精一杯になる。

 

前の人の自転車しか見えていなかった。事故にだけ気をつけて、持っている力を全て発揮して走る。体感スピード感はいつもの倍以上ある。

 

なんとかピットにつき、バトンタッチ。

 

ちょっと気を落ち着けると、「楽しかった、また走りたい!」と思うようになった。

走っている途中はしんどくて、たまらないのだが、ピットに帰ると達成感や充実感で満たされる。

 

チャリ乗りの性だが、走った後にまた走りたくなる感覚が、鈴鹿は特に強い。鈴鹿は楽しいのだ。

 

何回もメンバーと順繰りで走る。

しんどい&楽しい、で夢中になって駆け回った。

 

 

そしてラスト20分。アンカーを任せてもらえた。

すでにアキレス腱が痛み、睡眠不足により集中力がなかなか保てない。

だけどラストの2周を全力で走ることを心に決めて、バトンを受け取り出発!!

 

目標は大学内1位だが、現時点では茶道部が1周差をつけて1位に。

ここからはチャリ部との2位争い。

 

なるべく速い人にくっついてコバンザメ走法を取る。向かい風が弱まらず、ずっと吹いていた。

 

ラスト1周。

「チャリ部と1秒差」という情報を教えてもらい、俄然燃える。

最後の力を解放させて、後先を考えず目の前のコースを走ることに集中する!

 

今このひと踏み、今この一呼吸だけ、を考える。タイムなんか知らない、今を走るだけだ。

 

最後の最後、ホームストレート。

向かい風&登り坂で1番キツイところ。

 

ホームストレートに差し掛かったところで…

僕を横をかすめながら、顔をのぞいてくる人が。。。

 

それは2位争いをしているライバルチーム!しかもチャリ部主将!!!

 

 

「ほら、来いよ」

彼の顔がそう言っているようにしか見えなかった。

 

「絶対勝ってやる」

心の中で叫び、彼を追う。

 

息は上がって、心臓もバクバク、足もうまく回らない。けど、彼より早くゴールしたい。

 

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なりふり構わず追いかける

 

ゴールライン直前。

彼の横にまで追いついた!あと、ひと踏み。

 

ゴール!!

 

 

その結果は…

 

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 0.128秒差で、、、負けた

 

 

 

悔しかった。めちゃめちゃに悔しかった。

みんながせっかく繋いでくれたレースを、みんながぼろぼろになるまで走ったバトンを、僕は受け取りきれなかった。

 

もっともっと速くなりたいと思ったし、まだまだ自分は未熟だとも思った。

 

メンバーに結果を報告すると、

「よく走った」「チャリ部主将と競えるだけでもすごい」

と絶賛されてしまった。

 

走り終えた直後には、くやしいとしか思えてなかった。が、落ち着いて考えるとこんなに競えるだけも十分すぎる。いいレースが出来た、走れてよかった。

 

ロードバイクを始めて4か月しかたってないのに、ここまで熱いレースができることを嬉しく思ったし、なによりメンバーに感謝の気持ちしかなかった。

 

笑えるぐらい身体は疲れているのに、充実感がいっぱい押し寄せてきて、心地よかった。

 

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最後には虹がかかっていた。しかも2重虹

 

天からの贈り物をもらい、今日が本当に素晴らしい日だと実感する。

こんなに素敵な日があるんだ、って素直に思えた。ああ、たのしかったな。

 

帰路につく。みんなおつかれさま。

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今日のご褒美の焼き肉

 

f:id:rikkei:20171127155427j:image 温泉入って、牛乳で乾杯

 

非常に濃密な1日が終わった。

 

これからも僕はロードバイクに乗り続けるだろうなあ。

 

おわり。

【乗鞍岳チャリ旅1日目】天空の景色

乗鞍岳の実走編!

 

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2017年10月9日

今日は乗鞍岳に登る日だ。人生初の乗鞍岳。

 

前日には高山にあるゲストハウスに泊まって、高山スタートからのヒルクライム。

そしてこの日は乗鞍岳山頂のお宿、銀嶺荘さんに泊まるのだ!

 

 服装はこんな感じ。 

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 一眼レフをたすき掛けして走るよ。

 

朝6時に出発!

  

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陽が出れば霧が晴れるだろう、と期待してひた走る。

 

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朝日がきたーー!

これで霧が晴れて、空も快晴になった。ワクワクが止まらない(*´∀`)ノ 

 

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今回から導入したスマホホルダー

 

これが使い勝手がよく大変に便利だった。ポケットやフレームバッグからの出し入れなくすぐに起動でき、地図アプリを開けばナビにもなる。

 

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今夜泊まる銀嶺荘さんの看板。

[日本一高所のオアシス]とは・・・!

期待が高まる。

 

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秋の花、コスモス。

 

 

 

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とりあえずスカイライン入口まで、どんどん登る。

 

ペースを抑えて走りたいところだが、テンションが上がっているせいかいつもよりもハイペースで走ってしまう。あぁ、たのしい。

 

昔から、遠足の楽しみは、道中のバスに乗っている時間なのだ。これからどんな楽しいことが起きるのかを想像するだけでも楽しい。

 

いまでも自転車旅をすると、この目的地までの道のりが楽しくてしょうがない。

 

 

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スカイラインの入り口ゲート

 

おっちゃんから注意事項聞いた後には、軽く雑談を。

「今日は最高の日だよ~。あそこに見える笠ヶ岳が綺麗でしょ。笠ヶ岳が綺麗な日は、山頂の景色もバツグンだよ~」

と嬉しい情報を教えてもらえた。わくわく。

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ゲートのすぐ奥にある乗鞍スカイラインのスタート地点

 

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紅葉が美しい。

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ピカピカに晴れる。気持ちがいい。

 

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 この美しい世界を独り占めできた錯覚に陥る。

 

日常を離れて異世界を旅していると思うと、多少の苦しいのぼりなんてへっちゃらになる。死ぬまでにこんな旅が出来てよかったと思う。

 

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展望台からの風景。

 

写真中央のとがった山がかの有名な槍ヶ岳さんである。遠目からでも威厳を感じられるよ。あそこへ登りに行く人たちがいるんだから、世界って広い。

 

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ふと見上げると、空は秋模様。

 

天気に恵まれて素晴らしいコンディション。いい日に来れたことを実感できる。

 

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勾配のキツイところでは、他のチャリダーさんも苦しんでいた。

この人はずっと「やばい…やばい…」言いながら登っていた・・・笑

たしかにやばいところだけどね。

 

 

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登りに集中なんかできなかった。

 

景色が美しい所で思わず足を止めてしまう、写真を撮らずにはいられない。やっぱり乗鞍岳に来れて良かった。

 

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絶景に感動するわたくし。

 

1人で写真を撮ってたもんだから、おっちゃんに話しかけられる。おっちゃんと言っても見た目は60歳は過ぎている。そんなおっちゃんが電動自転車で登っていてびっくりした。

 

「登りだとすぐに電池きれちゃうね~」といって替えのバッテリーをカゴから出してきたときには、さらにびっくりした。自転車と荷物でだけでも20kgはあるんじゃないのか・・・Σ(っ゚Д゚;)っ 

 

僕をかる~く置いて走っていきました。元気なお方だ。

 

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山頂付近には木々がなく高山植物と岩のみ。

 

風も半端じゃなく、寒く厳しい環境でも生きる植物、美しくたくましいと思った。

冬季には通行止めになるほどの極寒の世界に変わる前に、こうやって訪れることができることが単純に嬉しい。

 

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山頂間近!

めちゃくちゃ寒いよ。けどもう少し頑張ると。

 

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ゴール!!

乗鞍岳山頂!

 

高山から6時間、ゲートから3時間かかった。

ここまで来るのに大変だったけど、楽しさの方が上回っていて、登る苦労なんてどうだっていい。来れて嬉しいって感情しかなかった。

 

ちょっと休憩してから、反対側の松本エコーラインへ下ってみる。

 

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なんだこれ。エコーライン綺麗すぎるだろ!

 

高い場所で空気が澄んでいるのか、遠くまでよく見える。こんな景色は見たことがない。まだ知らない景色ってあるんだ、と素直に納得した。

 

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ずーーーっと山が続いている。

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 思わず座り込んで見入ってしまう。

 

スカイラインももちろん素晴らしいが、個人的にはエコーラインが気に入ってしまった。次に来るときには、エコーラインから登ってみようと決めた。

 

エコーラインを楽しんだ後は、かるく登山。

 

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15分で登れるお手軽な魔王岳。

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たくましいなあ。

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その通りですね。

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パシャリ。

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さくっと魔王岳山頂。

 

下ってきて、今回のお宿の銀嶺荘さん。お世話になります。

 

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売店やレストランの営業をしながら、宿泊もできるので、日程に余裕のある方は泊まってみることをオススメする。

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 自転車を中にとめさせていただけた。ありがたい。

 

山頂ではとっても水は貴重らしいのです。

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雪解け水だけで水道をまかえるほど、山が豊かなのかな。

 

少し部屋で休憩する。

「山頂からの夕焼けを見に行くぞ~」と張り切って外に出たら・・・

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これですよ。真っ白なガスの世界。

 

何にも見えないよ(ノД`)・゜・。 

 

夕焼けどころか10m先もハッキリ見えない・・・。

自然には抗えないので、諦めて退却。

 

けど、お宿での夕食は素晴らしかった。

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どーーん。

 

すき焼き、てんぷら、煮物、ぶどうまでついているのだ。とても山頂のご飯とは思えないほどの豪華な食事だ。ここまで運ぶのも一苦労だろうな、と思える。

 

ありがたくいただく。ご飯はお替り自由だったから4杯もいただいてしまった。お宿の旦那さんともおしゃべりして、またここに来る約束した。

 

明日は綺麗な朝焼けを見れることを期待しながら、床に就いた。明日も楽しもう。

 

 

つづく。

【乗鞍岳チャリ旅0日目】準備編

行きたい。

行かなきゃ、きっと後悔する。

 

そう思って乗鞍岳へ行ってきた。

 

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今回、行くにあたってかなり迷っていた。

行きたい気持ちはあるけど、日程的にどうしても厳しい。乗鞍岳に行かないだろうと一度は諦めた。けど、ツイッターや自転車ブログを読んでいるうちに、「なんとしても行きたい!」の思いが止められなくなり強行することに。

 

 

 

乗鞍岳でやりたいことは。

 

1. 自転車で乗鞍岳山頂へ。

2. 山頂のお宿 銀嶺荘へ泊まる。

3. 紅葉を見る。雲海も見れたらラッキー。

4. 夕日と朝日を眺める。

 

 

決行日は2017年10月9日。

 

その2日前までアメリカに行っていたので、体的にはかなりしんどいことが予想できた。けど、どうしても紅葉の乗鞍岳を見に行きたかった。

 

初めての乗鞍岳へ行ける!単純にワクワクする。

 

友達には「なんでわざわざ苦労して山登るの?」と言われるが、僕もよくわからない。なんか楽しそうだからだ。

 

趣味を続ける理由は、なんか楽しそうだから、で十分じゃないだろうか。それ以上に意味を求められても答えられない…(;´д`)

 

本来ならチャリ友達と2人で行く予定だったが、都合が合わずソロで行くことに。ボッチでも楽しめるから気にしてないよ!。・゜・(ノД`)・゜・。

 

 装備や荷物はこんな感じ。

 

装備

・ヘルメット
・ネックウォーマー

・グローブ

・メリノウールEXPインナー

・メリノウールMWインナー

・半袖シャツ

・パーカー

・ウインドブレーカー

・タイツ2枚

・短パン

・パンツ

・靴下

・シューズカバー

・ビンディングシューズ(SPD対応)

・一眼レフ(斜め掛け)

・スマホ(自転車に装着)

 

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mont-bellのメリノウールシリーズには本当に助けられた。

 

インナー2枚、タイツ、ネックウォーマーがめちゃくちゃにあったかいうえに使い勝手が良かった。速乾性と伸縮性がずば抜けていて自転車乗りには必須防寒具になるとおもう。

 

実際、朝方の0℃でこれらの装備を着込んで、寒いと感じたことはなかった。これからの冬のライドで活躍しそうでワクワクする。

 

あとは、荷物たち。

 

サドルバッグ
・iPhone充電器

・モバイルバッテリー

・財布(3万円、クレジットカード、学生証、学割証、家鍵)

・携帯ポンプ

・携帯工具

・シャツ1枚

・パンツ1枚

・靴下1足

・歯ブラシ

・髭剃り

・チューブ2本

・タイヤレバー2本

・自転車カギ

・補給食

 

補給食

・ブラックサンダー×10

・カロリーメイト(大)×2

・カニカマ×1

・ちくわ×1

・オレンジジュース(ボトル2本分)

総カロリー2000kcal

 

乗鞍岳は相当に寒いとフォロワーさんから聞いていたので、これでもか!と着込みまくって登りに行った。(今回はこれが大正解だった。)

 

あと、コンビニや自販機があるとは思えなかったので補給食もたんまり持って行った。3食分のカロリー摂取できるほどあれば、寒い中のヒルクライムでも耐えられるだろうと予想した。(これも正解だった。)

 

 乗鞍岳は本当に素晴らしいところだった。

 

次回から実走編へ。 

【インド旅3日目】エロ聖地カジュラーホー

3日目はカジュラーホー(Khajuraho)へ!

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インドの真ん中にあるまち。

 

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 ここ一帯の寺院は半端じゃなかった。

エロ、エロandエロティック!!\(゜ロ\)(/ロ゜)/

 

ここはヒンドゥー教とジャイナ教の寺院が集まった、歴史的文化的にとっても大事な場所らしいのです。世界遺産にもなっているし。

 

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大きな公園内に15ほどの建物があり、どれも見応えバッチリ。

1つひとつの寺院はどれをとっても芸術的で美しいものです。 

 

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ラクシュマナ寺院

 

10世紀前半にチャンデーラ朝のヤショーヴァルマン王が建設させた宮殿。ヴィシュヌ神にささげるため。彫刻は砂岩の取れる30km先で造り、組み立てるだけでも1600人の人出と8年の期間がかかった。

 

宗教観と王様の権力が尋常じゃなく強いから、今の時代にも残っているんだろうな。

 

これらの寺院の外壁や塀にはさまざまな彫刻が残っている。

偶像好きな人にはたまんないだろう。とくに偶像好きでなくても、とっても楽しめる。

 

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幸せと幸運の象徴の神様ガネーシャ。

 

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これはヴィシュヌ神だったはず。

 

ヒンドゥー教の神様は顔は同じだが、持ちものが花や神具など様々で、その違いで神様を見分けるのだ。

 

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女体の美しさ。

 

ほとんど服を着ず、身体をあらわにしている。昔のインドでも、女体の美しさは "曲線美"である。腰のクビレ、滑らかな脚、ぽってりしたお腹など細部のこだわりがハンパない。

 

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細いスペースにも彫刻を入れてある。

 

詳細に見るとなかなかパンチの効いた像もある。(ヒント:左側の犬)

 

 

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これが1番のエロ案件だった。

 

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1つの彫刻に5人いるの分かりますか?

 

真ん中の男女は性行為をしていて、左右の家来が2人を支えているのです。左下の小さな子供が何をしているのかというと、左の男の家来のナニから垂れたアレを舐めているのです。発想がぶっ飛んでいる。

(こうやって説明するとエロよりもエグさが出るなあ)

 

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そんな彫刻を見る友人。

 

こういう男女の彫刻をミトゥナと呼ぶらしい。

 

ミトゥナ(Wikipediaより)

ミトゥナ(Mithuna)は、インドのカジュラーホーのパールシュバナータ寺院などに存在する男女交合像である。男女一対の神像は一日の時を支配する昼と夜または月の神々として崇拝された。性愛の体位を多種多様に表現しており、ラクシュマン寺院の壁面彫刻では一男三女の組み合わせの性交図もある。

 

豊穣祈願の意味もあるんだそうな。ちゃんと意味があって、なんか安心した。

 

 エロに対するヒンドゥー教の器の広さは世界イチでしょうね。寛容です。

 

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お尻ぷりぷり。

 

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神様とまぐわいする男女。

 

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ゾウと男女。

 

右側の男女をゾウが見ている彫刻。

これは女性の背中にあるツボを男性が押しているのだ。腰の上を押しているが、ここは「満月のツボ」らしい。「新月(月がほとんど隠れている状態)のツボ」は足の裏で、月が大きくなるにつれて背中側にツボが移動するような。

ツボを押された女性は果てしない快感を得るんだとか・・・。

 

それをしっかり見ちゃうゾウさんはかわいい。

 

  

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こんな官能的な彫刻があるのはなぜなのか。
ガイドさん曰く

「これらはセックスのやり方を知らない人たちの教科書であった。みんなは毎週この寺院にお参りをしに来て、最後に外壁に掘られた彫刻をぐるりと見て回り知識をつけた。みんなが学べるようにこうやって公開しているんだ」

 

ええ、エロ本やAVと同じなんですよ。1000年も残るエロ本です。しゅごい。 

 

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寺院の中には神様が祭ってある。

 

写真を撮ったら目が光ってしまった。オーラありありですね。

 

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高さが40mもある。

 

かなり立派過ぎて、眺めていてもなかなか飽きない。クレーンもない時代に、どうやって組み立てたのかは謎なままらしい。事故もいっぱいあったんだろうな。

 

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ヒンドゥー教の悪魔。水牛がモチーフかしら。

 

 

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 兵士たちの様子。

 これは説明するまでもないだろうな。うん、察して下さい。

 


これらの官能的な彫刻は、美しさとこだわりと未来を見据えた希望を感じられた。造り手は何を思って制作したのだろうか。未来への望みだったらいいな。 

 

エロについてもう少し。
日本では48手と言い、48パターンの体位がある。江戸時代には確立していた。
しかしインドでは84手もの体位がある。しかも1000年も前から。

 

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84手の1つ。アクロバットすぎませんかね。

 

これを見たときには思わず笑ってしまった。無理矢理すぎるし、頭が逆さまになってでもヤりたいのかなあ。やはり世界は広いらしい。

 

 

 

 お寺の中へ。

中はひんやりして気持ちがいい。ここにも彫刻が置かれている。

照明はなく、窓から自然光を取り入れているのみ。だからこそ美しいものが見れた。

 

 

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か、かっこいい・・・。

陰影がきれいに出て、美しさが増している。彫刻は光の芸術なのかもしれない。

 

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パールシュバナータ寺院のシカラ(塔)

 


9世紀に建てられ、組み立てるだけでも1600人体制で7年かかった。高さは29メートルで、色がとてもきれいに残っている。

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細かいところまでうつくしい・・・。

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ここにも半端じゃない数のエロ彫刻がある。 

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ヴィシュバナータ寺院

 

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サソリの女。左足にサソリがくっついている。

 

神様や動物が頻繁に表現されているのが特徴。

 

 

あとは反対側(東側)にあるジャイナ教の寺院を見て回ったりした。

なじみは薄いが、ジャイナ教の信者は200万人で規模もそこそこ大きいのだ。預言者と呼ばれる人が現在は24人いて、最上位の人たちである。

寺院の中は簡素な造りで、預言者の像を祭っている。

 

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預言者の偶像

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 基本スタイルは全裸である。

 

さて、カジュラーホーの観光が終わったら、次の場所へ移動。

 

飛行機でワラナーシ―へ。

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 ここにはガンジス川があるのだ。ガンジス川だ。あのガンジス川だ。(しつこい)

 

4日目には世界イチのカオスな街へ。常軌を逸した、クレイジーな場所だった。

 

つづく。

【大阪→鹿児島 チャリ旅0日目】準備編

大阪から鹿児島まで自転車で行ってきたので、まとめてみようと思う。

 

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まずは自転車から。

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MERIDA RIDE400

 

長距離に特化したフルアルミフレーム。振動吸収性に優れ、長い時間乗っていても疲れにくいように設計されているそうな。

 

今回のように1週間以上の旅をするのでは、この上ない自転車だ。コスパも素晴らしい。

 

コンポはほとんど105。

クランクだけシマノオリジナルで、105とティアグラの中間ぐらいのグレードみたい。

 

まあ初心者の私が乗るのには充分すぎるスペックの高さ。いままでクロスバイクばかりで、ロードバイクは初めて乗るからね。

 

そして、装備を付けたらこんな感じ。

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それぞれのバッグの中身は厳選したものばかり。

 

サドルバッグ(オルトリーブ L)
輪行袋、シャツ1枚、短パン1枚、パンツ2枚、靴下2足、粉洗剤、歯ブラシ、髭剃り

 

フレームバッグ(トピーク)
補給食、、充電器、バッテリー、簡易財布(学生証、学割証、クレカ)、家カギ、自転車カギ、携帯ポンプ、iPhoneカメラレンズ

 

ツールボトル
チューブ2本、パンク棒3本、携帯工具

(ただツールボトルと中身は出発の2日前、大雨ランしてるときに無くした(泣) ツールボトル無しで本番を走ることになった)

 

選んだ基準は、軽量&コンパクト!

 

長距離を走るときには、無駄なものをつけたくないのだ。身体にも何もつけたくないから、ここまで荷物を減らした。(服は着るよ)

 

リュックやボディバッグを身につけて長距離走ったこともあるけど、しんどすぎる。自分に枷をつけて楽しめるほどの余裕はなかった。特に夏は暑さもプラスされて、吐きそうになる。

 

キャリアに荷物をくくりつけて走ったこともあるけど登りに弱すぎる。

 

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前乗っていたクロスバイクには、ボストンバッグをくくりつけていた。

岡山の県境までの登りが辛すぎた。

 

辛い経験をして以来、荷物スタイルが変わったのだ。

 

服装はラフなものである。

ヘルメット、サングラス、速乾シャツ、短パン、靴下、ビンディングシューズ

サイクルジャージを着れるほどの脚力なんてないから、私はラフスタイルでいいのだ。

 

ビンディングシューズは8000円ぐらいしたけど、それ以外はどれも1000円以内で買っている。ローコストから始めて、だんだん必要なものにだけお金をかけられるようになれればいい。

 

装備はつむりさんのブログ(http://tsumuri5.com)をかなり参考にされていただいた。

 

次回からは自転車旅本番!

 

1日目↓

【大阪→鹿児島①】旅のはじまり - りっけいのゆる旅

【インド旅2日目】美建築オールチャー

2日目はオールチャー(Orachha)へ!

ほんとうに綺麗なところだった。造形が美しく、ずーと居たい場所。

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ニューデリーからオールチャーまでは電車と車を使う。

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 約500kmを5時間かけて移動する。 インドの規模のデカさを体感できますね。

 

f:id:rikkei:20170916145007j:plain駅にて。みんなインド人で、僕ら以外に外国人はいなかった。

 

 

始発駅なので、電車が遅れる心配はなく、朝6時ちょうどに出発する。

日が昇りだんだんと外の景色は明るくなってきた。

f:id:rikkei:20170916145348j:plain森の中をずっと走る。建物がちょこっとあるぐらい。

 

 

たまに廃材置き場みたいなところを通ったのだが、よくよく見てみるとそれが家だったりする。イメージ通りの貧しさであった。

 

あと、線路近くで野グソしている人がいっぱいいて驚いた。みんな家のトイレを使うのが嫌だからそのへんでしちゃう、と後から聞いた(゜-゜) インドはフリーダムである。

 

電車では、朝のサービスで車内食がでた!

 

インド人の生活が垣間見れて嬉しい。日本じゃなかなかないサービスだしね。

f:id:rikkei:20170916145938j:plain紙コップの中身は紅茶なんだけど、めっちゃ美味しくてびっくりした。

インドは紅茶の名産地とは知っていたけど、こんなにも香りが良くて、ふわっとする味わいだとは・・・。今まで飲んだ中でナンバーワンの紅茶です。

 

 

f:id:rikkei:20170916145942j:plainインドの朝食。

 

 

どれも口に合わなかった(泣) 極端に味が薄いか、スパイシー過ぎかで食べられなかった。このさきの食事は大丈夫だろうか。

 

 

ぼーっとしている間に、ジャンスィー駅に到着。

f:id:rikkei:20170916145951j:plain華やかな駅舎。

 

インドの美的センスもなかなかいいものだ。

 

ここでガイドさんとドライバーさんと出会った。

ガイドさんはマニッシュさん。

この人がなかなかにダンディーで気さくなオッチャンだった。

 

 

車に乗り込みオールチャーへ。ここでグッとテンションが上がってくる。異国で非日常を感じるのが好きなのだ。

 

到着! 

f:id:rikkei:20170916150955j:plainオールチャー!

 

16世紀から18世紀まで、ヒンドゥー教であるラージプート族のオールチャー王国の首都があった場所である。

 

ここの建築物は面白い!ファンタジーの世界のように、建築美があふれている。

f:id:rikkei:20170916152232j:plainどこかヨーロッパ建築の雰囲気も持っている。

 

ヒンドゥー教とイスラム教の2つから影響を受けて、建てられているみたい。ヒンドゥー教の山型の屋根と、イスラム教のドーム型の屋根のコラボ。

 

こんな建物は世界でも1つだけなんだとか。うつくしい・・・。

 

これらは、マハラジャという王様やお姫様がかつて住んでいたらしい。


4階建てで80の部屋がある。造りは硬い花崗岩を使う。煉瓦や鉄はまだ一般的でなかったらしい。

 

f:id:rikkei:20170916150929j:plain石の彫刻で造られた窓飾り。

 

イスラム式の透かし彫りと言うらしい。ハンマーとノミを使ってコツコツと細工を入れていくとのこと。

 

砂岩でしか作れないのだが、砂岩なんて35キロ先にしかない。昔はラクダや馬などの動物の力を使って運んだらしい。どんだけ時間と手間をかけていたのか・・・。王様の権力の大きさがよく分かる。

 

f:id:rikkei:20170916170824j:plain壁の青色模様も綺麗である。 

 

青色は少ししか残っていないけど、建てられた当初はどれほど綺麗であったのか、と思いを巡らせる。

 

古くから残っているものには、そんな想像をさせる力があると思う。復元せず、あえて現存させるのもいい。

 

 

f:id:rikkei:20170916170911j:plainヒンドゥー教の神々。

 

神様と動物には深い関係があるらしく、どの壁画にも動物は描かれていた。ここまで色がきれいに残っているのも珍しい。着色料はなく、土や葉っぱを混ぜて描いたそうな。

 

f:id:rikkei:20170916170940j:plain 花をモチーフにした模様。

 

f:id:rikkei:20170916153212j:plainジャハーンギール・マハルの裏庭。

 

この王宮は、友だちのイスラム・ムガル王朝の王様が1泊するためだけに建てられたそうな。

 

いくら仲が良くてもこんなデッカイ物を建てるとは、相当の権力を持った王様だったんだなあ。部下たちも優秀だったに違いない。

 

 

f:id:rikkei:20170916170739j:plain 王宮の外は、ただ森が広がるだけ。

 

なんにもない所にわざわざ造らなくても、と思ってしまう。周りには山もなく見晴らしが良くて、気持ちがいい。

 

 

f:id:rikkei:20170916151035j:plainラクダ専用の宿。

 

突然に、この場所で強烈に歴史を感じた。


この建物は300年以上ずぅーとこの場所にいて、この風この太陽この人間たちを見ていたんだ。昔の人たちもこの場所で生きていて、同じ景色を見て感じるものはあったし、現代の観光客が見て感じるものもある。

 

そして、これから何百年後の人たちもここに立つのだ。おそらく彼らも見て感じるものがあるのだろう。その中には私と同じような考えを持ったそっくりな人も来るのかもしれない。生まれ変わりなんて信じたことがないけれど、もしかしたら何百年後に生まれ変わってまたこの場所に来るのかもしれない。


そう思えた瞬間に、私は歴史を感じられたのだ。
この感覚は奇妙なもので、頭でなんとなく解っていた歴史を、追体験したかのように頭と身体で理解できたのであった。

 

不思議な体験だった。

 

 

f:id:rikkei:20170916172537j:plainお姫様のお風呂。

 

ただただデカいお風呂だった。そもそもこのお風呂のために、建物を作っているのだから、お風呂もデカくなるわけだ。

別室に浴槽がもう1つあり、夏冬で使い分けていた模様。ゴージャスな暮らしをしていたんだなあ。

 

 

f:id:rikkei:20170916154844j:plain全体像。

 

300〜400年前にこんな巨大施設をおったてるなんて、一大事業であっただろうと想像する。贅沢な生活を送る王様たちには何が見えていたのだろうか。強力な為政者でも、1人の人間だっただろう。

 

 

 

一般的なインドのツアーではなかなか訪れないようだが、静かな場所だし綺麗だしお勧めスポットである。時間と体力に余裕あれば、ぜひ行ってみてほしいところ。

 

 

帰り際に、遠足中であろう小学生たちに遭遇した。きっと日本人が珍しいのだろう。遠くから見てくる子や、近くには寄ってくるがただ見ている子、「How are you?」と話しかけてくる子など、様々でおもしろかった。

 

この地域の子供たちは学校に通えるんだ、とガイドのマニッシュさんが教えてくれた。

 

また、インドの美形家族にも声をかけられた。美人の母親と娘に「あたしたちと一緒に写真を撮ってくれないか」とお願いされ、写真を撮ったりした。ちょっとした有名人気分になれた。ほっこり。

 

ここからはお宿のあるカジュラホへ車で移動。4時間ほど。

 

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道路に動物がいるのはデフォ。

 

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水牛。

 

途中、ガイドのマニッシュさんのおうちへ招待してくれた。 家の人にも歓迎されて、ビスケットや紅茶を振る舞ってもらえた。

マニッシュ家の皆さんありがとう( 'ω')

なぜか、その家に日本人のおじいちゃんが住んでいた。

 

f:id:rikkei:20170916172557j:plainインドの夕焼けも綺麗。

 

f:id:rikkei:20170916172559j:plain人生初の5つ星のお宿。

 

明日はカジャラホの世界遺産へ。

 

つづく

【インド旅1日目】移動の日

行ってみたい。
ただ漠然と行きたかったインド。
今回はたまたま機会があったので、インドへ行ってみた。

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今回の旅の目的は、インドの熱気にあてられること。

 

ハマる人にはハマるインド。
懐が深くてどんなものでも受け入れるガンジス川。
世界一きれいなお墓のタージマハル。
世界遺産のアグラ城。

 

どれも魅力的だ。

私が一番見たいものは人々の生活。


生きることを第一の目標にして、生にまっすぐに生きることはどんなことなのか。日本の生活では実感できない、忘れられた感覚に浸ってみたい。


さて、1日目のことを。

 

電車が橋を渡って関西国際空港へ入る瞬間はいつもワクワクしてしまう。これから向かう異世界への入口のように感じ、日本へ帰ってくる時には絶対的な安全地帯にも感じられる不思議な場所である。

 

関空に入ると静かながらも喧騒を感じられる。アジア圏の人が多いが、普段出会えることのない外国人が確実にいる。ワクワクする。関空には何度も来ているが、このファーストコンタクトには心が踊る。

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飛行機情報を見るのも楽しい。

 

軽食を済ませて手続きする。

私は待ち時間に飛行機を眺めるのが好きだったりする。

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今回は友達と2人旅だ。以前にも東南アジア3カ国を一緒に巡った友達だから気心が知れている。

 

飛行機はほとんどLCCしか使ったことがなかったが、今回は中国東方航空だ。LCCじゃない!機内食が出る!!←ここ重要

 

飛行機に乗り込んで、機内食を待つ。
飛行機が飛び立ってからしばらくすると、来た来た!機内食!

 

昔から憧れていた「フィッシュorビーフ?」を聞かれた!これは嬉しい!小学生の頃に流行ったCMで、CAに「フィッシュorビーフ?」と聞かれることを期待して待つが「フィッシュオンリー」と言われる話があるのだ。このときからこのシチュエーションに憧れていた。

 

もちろん「ビーフ」と即答。来ました来ました!ビーフ!インドへ入ったらビーフなんて食べられないだろうしね。

 

まずいと噂の機内食でしたが、まあ美味しかったです!おそらく日本で作って機内食として提供しているので、舌に合うからでしょう。

 

友達はフィッシュを選択して、出てきたのはウナギでした。羨ましいな、ウナギ…。

 


さあ、上海で乗り換えて

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インドのデリーへ到着!

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日本を出発してから12時間もかかった。
この時には疲れて着いた喜びなんて溢れてこなかった。そもそも空港からインド感を感じるのも難しいしね。

 

日本人専用のビザ発行窓口でなんやかんやと手続きして、入国できた!


空港内は銃を持った警察?軍人さん?がいる。
誰に銃を向けることがあるのだろう?


明日からは移動&移動の日だ。ゆっくり休もう。