【東北ライド4】宮城の海を見たら、色々考えさせられた話
ぱちり。
気持ちよく目が覚めた。
ネカフェの天井が、ぼくを迎えた。
つい夜遅くまでマンガを読んでしまった。睡眠時間は充分じゃないけど、目覚めは良かった。
さて今日、目指す先は太平洋\( 'ω')/
宮城県の沿岸部を走ってみたかったのだ。
しかし、「宮城県の沿岸部」
そこは震災により、かなりのダメージを負った土地である。いままで訪れたことがなかったけど、東北に住み始めたのなら、いつかは行ってみたいと思っていた。
(だけど、こんなにも早く実現するとは笑)
ってことで岩沼市へ向かう。
走り出してすぐに見つけた。
津波の被害を受けた場所だ。
以前は住宅が立ち並んでいたようだが、
現在は何も残っちゃいない。
いまも残る鉄塔。その根元。
いかほどの衝撃を受ければこんな折れ方をするんだろう。まったく想像ができないような事態だったんだなあ。
初めて津波被害の一部を見て、「ここからは覚悟して見ておかないとな」と自然と身が引き締まる。
ただ広い。
建物も電信柱もない。なんにもない。
土壌をショベルカーが掘り起こしていた。掘り起こされた土はダンプカーへ入られてる。土を全部入れ換えるんだろうか?
塩害で田畑には不向きな土地に変わってしまったのだろうかと考えてしまう。
あまりにも寂しい。と感じた。
いままで動画や写真で見てきた被災地と違った印象を受けた。復興は今も進められているし、まだ終わってはいないんだ。
復興は進んでいるが、活気という言葉を感じることがない。なんでだろう。
海沿いの道には通行止めがあちこちに立っていた。
ここは「千年希望の丘」
ガレキをベースに造られ、遺構の保存や震災の教訓を発信する場所。非常時には避難場所にもなる。こういった丘があちこちに建てられていた。
丘に登ってみた。
穏やかな太平洋が望める。いつでも穏やかであればいいのにな。
かなりヘビーだ。
はっきり言って、重い。
ここにいると、ついつい考え込んでしまう。
海を眺めながら、頭の中で、当時の映像を再生する。シミュレーションしてみる。
どれほどの揺れが起きたんだろう。どれほど怖かったんだろう。
どんな波が来たんだろう。どんな気持ちで避難したんだろう。
震災後、これまでの7年間は、一体どのくらい大変な7年間だったんだろう。
…
たくさんの「もしも」が思い起こされて、悲しい気持ちになる。
ここには精神的にキャパシティがあるときに来るべきだ。かなり重く感じてしまうし、頭の中で整理できない事象に混乱してしまう。
他にも考えてしまう。
ぼくは自然の風景が大好きで、色々写真を撮ってきた。
特に人の手が加わった絶妙なバランスの自然が好きだ。
大きな力を持つ自然に対抗しようとする人間の努力が好きだ。田んぼを作り、家を建て、ビルを建設する。それでも自然には全然敵わない。
「畏敬の念」ってこのことなのかな。
ぼくが出来ることはなんなんだろう?
と、おこがましくも考えてしまう。
……。
うん。
まあ、ひとつの答えとして、
いまぼくにできることは、地元のお店にお金を落とすことだ!(確信)
復興を直接手伝えないけど、お金は地元に払っていこう。
そうと決まれば温泉とご飯に行ってみる!
辛い気持ちを切り替えていく。
震災のことはゆっくり考えてみよう。またここには来てみよう。
ぼくはそそくさとその場を後にした。
東北ツーリングではお馴染みの温泉へゴー!
「わたり温泉鳥の海」というところへ。
10時開店のタイミングぴったりに到着できた。一番乗りで露天風呂へどぼーん!あぁ、きもちいい(*´ω`*)
景色も抜群にいい。左手には太平洋が、右手には「鳥の海」という人口湾がよく見える。
大変に素晴らしい温泉でした。
ロビー。
これだけの胡蝶蘭があればZONDAホイールが買えるんじゃ…?
ご飯はすぐ隣の「荒浜にぎわい回廊商店街」へ。
やたらと新しくて綺麗だ。
商店街(店は6つぐらい)の中から海鮮の店へ突撃!
漬け丼(*ノ・∀︎・)ノ
あああああ、うまいよ…うまい!!
薄切り鯛の身が締まっていてプリプリしてるっ!漬けダレも絶妙で美味。たまごを潰すとマイルドになって、これまたうまい。
ひとりでご飯を食べているので店内の会話が耳に入ってくる。店のおばちゃんたちは震災で店が変わってしまってどうだこうだと話していた。
震災かー。
そういえば、さっきの温泉でも地元のおっちゃんたちが津波の話をしていた。ここで暮らしてきた人たちにとっては、震災は身近な事実なんだろう。
丼にごちそうさまして、お会計。
お店のおばちゃん「味はどうだった?」
ぼく「!? おいしかったですよ!!ごちそうさまです」
味のコメントを求められた笑
こんなことは初めてだけど、まっすぐ聞いてもらえるとこっちも素直に話せる。距離感が近くていい店だ。
太平洋を見るために南下する。
重機があちこちで動いていた。
防波堤作りに励んでいるようだ。
7年経ってもやることはいっぱいあるんだ。
道中、ショッキングなものが。
小学校が荒れまくっている。
土の仮置き場に使われているみたいだし。
調べてみると、この中浜小学校は震災遺構保存の場として整備が進められているらしい。津波によってどれだけの被害を受けたのか、形にして残すらしい。2020年に公開されるようだ。
整備途中だったのか、驚いたよ。
2020年に再訪しよう。
頭の中でぐるぐる考えてたら
ついた!浜!
うおおおおお!空も綺麗なんじゃ!
荒れてる太平洋だ!
ぼくはどんな海を見ても全然飽きない。海見るためにロードバイクで100km漕ぐのも苦にならない。海は好きだ。ずっと見てられる。
でも…
海が人間や動物が住む世界へ襲いかかることもある。人間が抗えない力を持っている。これまでもそうだったし、これからの未来でも自然は人間を脅かし続けるのだろう。
あと関係ないけど、
ポスターみたいな写真が撮れた笑
防波堤の先には何があるんだろう?
行き止まりでした(´▽︎`*)アハハ
折り返して北上する。
50km先の仙台までひた走る。
追い風に乗って30-35km/hペースで走れた。やったね!
ただこの海沿いの道も、誰かがガレキ除去や整備をしたくれたから走れているだけなのだ。本当にありがたい。と思いを巡らせる。
無事に仙台駅に着いて輪行で帰る。
ツーリングの締めにカツ丼とそば!
カロリー倍プッシュ!
夕刻の空が美しい。
今日1日も平和でいい日だった。
被災地は想像を越える場所だった。生々しい被害はもう残っていないが、復興途中の街をみると考えさせられる。これから街はどうなるんだろう。
またあの沿岸部へ行ってみようと思う。
おわり。
【東北ライド3】新緑がきれいな山を登ってきた
この日は風が強い日だった。
僕が住んでいる山形では風速5m/sと、風が「ごうごう」と鳴るほど。
西から風が吹いているのでとりあえず東へ行こうと決める。山形から見ると仙台の方向へ行けばいい。
2018年5月19日。
テキトーなノリだけでのツーリングが始まった。(いつものことだけど)
とりあえず家を出てから、コンビニでいろいろルートを調べる。1つ気になる道を見つけた。
こ れ は ・ ・ ・
おもしろそうな峠だ(`・ω・´)
ぐにゃぐにゃ道だ。山深い道っぽいぞ。いっぱい登りそうだぞ。
調べてみると標高906m、山形県と宮城県をつなぐ最古の峠。とのこと。
名前は笹谷峠。こんな峠、味わいある峠にきまってんじゃーん。
とウキウキモードに。
さあ目指すぜ、笹谷峠。
山の入り口。奥の山が笹谷峠なんだろうかね。
…。
これは中に人間が入っているタイプのゆるキャラだな。
ガンガン登るぜ~!
うひょひょ。きれいな沢だな。
小学生の頃は岐阜のばあちゃんちの近くで魚取りをよくやっていたなあ。
ここからが峠道だ。
自動車は高速道路で笹谷トンネルを抜けていく。この狭い道からはぐっと交通量が減っていく。わくわく(*´▽`*)
峠道。
昔から残っている旧道。いつからこの道はあったんだろうか。
調べてみると、どうやら平安時代にはできていたそうな。急坂を歩いてえっちらおっちら進んでいった昔の人たちは大変な思いをしたんだろうな。すごい努力だ。
いいねいいね。
こんな理不尽なカーブ好きよ。
緑がきれいなんじゃあああ!
誰も走っていない道で新緑を堪能できるとは、なんという贅沢をしているんだろう。空気がおいしく感じられてGood
山脈の中にいると思わせてくれる雄大な景色。
登れば登った分だけ景色が変わっていくから、ペダルを回す脚にも自然と力が入る。タンタンのリズムを保てれば、ヒルクライムは苦しくない。乗鞍岳や七葛を経験すると、どんな山にも臆することがなくなった。どんと来い、山!
この丸み・・・。えっちかよ。
山頂にとうちゃ~く。
連なる山々。うつくしい・・・。
紅葉の時にはどんな景色に変わるんだろう。
ふい~。宮城県入り。これで登りはひとまず終わり。
こっからはダウンヒル。
ただ条件が悪すぎた。急下り坂、ブラインドカーブ、カーブミラーなし、気温5度。地面がハーフウエットでかなりスリッピーときたもんだ。一度後輪がスリップしてしまった。横転直前でぎりぎり体勢を立て直せたが、かなり危なかった。最近観た事故動画が頭の中をよぎった。ケガなんてダメ絶対。
寒すぎて脚ガクガクしているときにちょうどいいものはっけ~ん。
温泉だ。
さすがは東北。山の中にも温泉施設があるとは・・・ありがたい。
ここは日本で唯一の温泉。3つの泉質(芒硝泉、鉄泉、含塩化土類泉)がふくまれているらしい。たしかにお湯は「つるぬる」感覚で珍しかった。いい湯でした。
温泉から出ると虹が。
これは幸先がいいな。
うむうむ、晴れてきた。
ああああああ!さいこううううう!
田園風景っていいよね。
しかも、5月の田んぼって・・・最高やん?
めちゃ最高やん?(語彙力死亡)
夕暮れがきれいできれいで。思わず撮っちゃったよ。
田んぼが水鏡になる。この時期だから見れる景色だ。最高。
おばちゃんもヒルクライマーかな???
ようやく山を抜けた先には街が・・・。
ほっと一息ついた。やはり街は安心できる。
晩ごはーん。
仙台に来たんだからこれが食べたかった。
牛タン(∩´∀`)∩
はああああ・・・むちゃくちゃおいしいじゃないかっ(*´ω`*)
一人でニヤニヤしながら牛タンをほおばる。厚切りタンのジューシーさがたまらん。
とろろ麦飯もいい仕事しやがる。うまいうまい。
牛タンステーキ。
濃い目の味つけでも、お肉が負けていない。これもうまいぞ。これを食べて笑顔にならない人がいるんだろうか、いや、いない(にっこり)
テールスープ。
もう何も言うことがない。格別にうまい。
この定食で2000円だった。腰が折れるほど安い。破格すぎ。また食べに来よう。
東北のご飯のレベルの高さと価格の低さにはいつも驚かされる。ツーリングマンの僕には嬉しいことこの上ない。最高。
ずっと山籠もりしていた一日だった。山を楽しみまくった。
さあ明日は太平洋を眺めにいこう。
つづく
【東北ライド2】鳥海山に一目惚れしてきた
GWなので、ちょっくらツーリング行ってきた!
4月から山形で暮らし始めたワタクシ。
いままで大阪にいたので、東北の地理なんて全く知らない。
だから、なんと~く日本海を見に行ってきた。
ルートはこんな感じ。
赤は1日目、青は2日目。
全工程で250kmほどかな。
いま住んでいるのは東北のどまんなか。山形県の東根市。
そこから日本海へ出て海岸線を走る。
さあ、出発だ!!
家からすぐそこに最上川がある。
「五月雨を あつめて早し 最上川」
と松尾芭蕉が詠んだ場所だが、最上川について僕はどうしてもこっちのイメージだ。
ええ、アニメ「日常」です。
ゆっこの俳句。
アニメ日常って面白いんだよなあ、ヒヤシンス回は腹抱えて笑った。
そんなこと考えながら走る。
高い建物が1つもない!すばらしい!
レトロな青看板。
シンプル過ぎない?
この日はやたら逆風が強くて、踏んでも25km/hしか出ない。
こんなときは焦ってもしょうがないので、ちんたら走ることに。
さくらロード!
びゅーちふる...
素敵すぎない?
桜の木の下でお昼寝。
近くに温泉を見つけたので入ってみる。
山形は実は温泉地で、そこらにいっぱい温泉があるのだ(*ノ・∀︎・)ノもうこれが幸せすぎる。
温泉ばかり入っていて、前に進まないけどそれでいいのだ。ツーリングなんて気張らずに走るのが一番たのしい!
ちなみに、家から半径20kmにこれだけの温泉がある。
ツーリングには温泉がセットになるわけだ。
舟形町へ入った。
この時に初めて信号で止まった。60km走って来ても信号に引っかからないから、こういう走りやすさが田舎の恩恵だとおもう。大阪は1分おきに信号に引っかかる区間もあるからね'`,、('∀`) '`,、
この日の目的地の鶴岡市へ。
綺麗な夕陽だ。こんな景色が大好き。
十四夜のお月様。一眼レフって便利。
100km漕いだところで、晩御飯。
海鮮ちらし!(大盛り)
うまままま(゚∀゚︎≡゚︎∀゚︎)さすがは日本海のお魚だ。やたらと白身魚がおいしいぞ。ご飯の真ん中にも刺身が入っていて二段ちらし寿司状態。最高かよ。
味噌汁の出汁にエビの頭が入っていて心底驚いた。これはいいお出汁や。とても美味でした。
1日目は100km漕いで満足。お宿で一泊。
むくり。
よく寝れた。
2日目スタートだ!テキトーに走るぞー。
かっこいい建物だ。
鶴岡市は歴史が古く、庄内藩酒井氏の城下町として栄えたり、港や関所があり交通の要にもなっていたそうな。次来るときには歴史見学もしてみようかな。頭の中の手帳に書いておこう。
広くはない市街地を抜けると…
お空が広いよ。
こういう景観が好き。
人工物がほとんど見えない景色が好きなんだなあ、とこのとき気づいた。空や海が好きな理由もそこなのかも。
軽くヒルクライムして、
この山を越えると…?
日本海だああ\(^ω^\)( /^ω^)/♪
ロードバイクで初めて日本海きたああ!もう喜びしかなくて、ただただ嬉しい…。海を見るために100km走った甲斐があるね。
「湯野浜温泉口」
ネーミングセンス◎
日本海沿いに北進する。天気も良くついつい飛ばしてしまう。たのしい〜!
見えてきた!
鳥海山だああああ!
「秋田富士」「庄内富士」とも呼ばれるお山。
う、うつくしい。。。
日本百名山や日本百景にも選ばれているのには賛成しかない。
田植えと鳥海山。
のどかで、いい眺望だ。
鳥海山を満喫した後は、お昼を食べることに。
酒田市にある「すしまる」さん!
かいせんどーん。
もう、息がもれるよ。おいしいよ…。
幸せでござるな。
カウンターで1人もぐもぐしていたので、大将に話しかけられる。「自転車乗ってるの?」「どこからきたの?」と定番な質問を受けてると、
大将「自転車で来たなら疲れたでしょ!うちの二階で昼寝していきなよ!」
ぼく「ふぁあ!?!?」
本当に昼寝させてもらえた。なんという好待遇だ(((( ゚Д゚))))
身体はしっかり休まった。ありがたい。
十分にお礼を言って店を出た。手厚い歓迎をありがとうございました!
お昼の後は鳥海温泉へ入りに行く。
この温泉が海水と硫黄の匂いでとっても濃ゆかった。いいお湯だった。
泉質が気になるようになってきたワタクシ。
海鮮と温泉。好きなことばかりしている。「我ながら贅沢してるなー」と思うが、やりたいんだから仕方ない。欲に従ってしまおう。
帰り道は追い風に乗って走る。
わははは。きもちいい。
途中に見つけたもの。
自然に飲まれる人工物。自然つおい。
山形ではGW期間にも桜は咲いているんだな。
アニメのオープニングに使われそうな場所だ。
2日間をかけて日本海側を堪能した。
無計画に走ったけど楽しめた。思いつきで行ってみてよかった。
東北を知るいいきっかけになったぞ。ご飯も景色も温泉も素敵だから、これからどんどん開拓してみよう。
さて、次はどこを走ろうかな。
ロードバイクが川に流されて大変な目に遭った【四国一周④】
2018年3月15日
…この日事件が起きてしまった。
友人のさとるくんと、ロードバイクで四国一周の旅をしている途中だった。
この日は高知県の四万十川沿いを走ることにした。
お目当は、沈下橋(ノ*'ω'*)ノ
めちゃ簡易的な橋なのだ!増水時にも流されてないよう、手すりがつけられてない橋だ。全国的にも珍しい!これが不幸の一因だったよ。
ぼくとさとるくんは沈下橋でテンション上がって、写真をバシャバシャ撮っていた。
二台並んでパチリ。
テンションアゲアゲのさとるくん。
この沈下橋では問題なく写真を撮り終えた。
ここでぼくの欲がむくむく湧いてくる。
「沈下橋の写真をもっと撮りたい!」
これが間違いだった…(´;ω;`)
ふたつめの沈下橋を目指すことに。
んんー、気持ちいい!
コンディション最高じゃないか!
ふたつめの沈下橋を見つけた。
また沈下橋の上にロードバイクを並べる。
パシャリ。
いいね、いいね!
ロードバイクが映えてる写真だ。ニヤニヤしながら撮影する。
風「びょおおおおお」
ロードバイク「ばっしゃーーん」
(´ᴖωᴖ`)んんん?
(´・ω・`)???
………。
……ぎゃあああああああああ!!!!!
(((( ゚Д゚))))(((( ゚Д゚))))
さとるくんのロードバイクが川に落ちたぁぁぁああ!
なんてこったぁぁぁぁあああ(゚Д゚;ノ)ノ
橋の上にいたさとるくんが、飛び降りようとする。
ぼく「待て待て待て、その高さは危ないから降りちゃダメだ!!」
と叫び、さとるくんを止める。
川岸へと走るさとるくん。
ぼくもめちゃめちゃ慌てていた。
さとるくんのロードバイクがどんどん流されていく……。
僕も急いでさとるくんのもとへ向かう。
が!
さとるくん溺れてる……。
ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ…
水難事故になってしまうぞ!!
二次災害だけは防がなくては!と思った時には、ありったけの大声で叫んでいた。
「さとるくん!戻って戻って!!!」
ぼくの声が届いたのか、さとるくんは川岸へと戻ってきた。
なんじゃこの展開…。
運がいいことにロードバイクは岩に引っかかっている。
これ以上流されることはないだろう。
だが微妙なバランスを崩せば、岩から離れて、また流されてしまう。流された先で、都合よく岩に引っかかってくれるとも限らないし、そもそもここから先は岩場がない。
どうしよう、どうしよう。
状況は予断を許してくれない。
「消防に連絡して助けを呼ぼう」
と、さとるくんに提案した。
「だが、それでいいのか?」と思っている自分もいた。
助けが何時に来るかもわからない。待っている間にロードバイクが流されてしまうかもしれない。次に流されたら…ロードバイクは返ってこないかも…。
どうすりゃええねん……
さとるくんはパニックに陥って、また川へ入ろうとしている。それを制止する。さとるくんは足の裏を石で切り、血をドクドク出していた。川へ入れる状態じゃないし、早く病院に行かなくては。
一体全体、どうすべきなんだ。
近くの人の力を借りようとも、周りに人なんて全くいない。孤立したぼくらが取るべき行動は一体なんなんだ、とぐるぐる考えていた。
ぼくが出した答えは
「ぼくが泳いでロードバイク救出してくる」
ぼくもやはり冷静ではなかった。
これは間違った選択肢だ。
けどこの時は、ぼくが救出するのがベスト解だと思ってしまった。
決めてからは早かった。パンイチになって川へ飛び込む。
水の冷たさと水流の勢いに負けそうになりながら、泳ぐ。
なんとかロードバイクまで泳ぎ着けた。
岩はよじ登る。
自転車につけていたバッグを川岸へ投げる。ギリギリ届いた。
さて、ここからが問題だ。
ロードバイクを担いで川岸まで泳がなくては。
だが、川辺までは約10メートル。水深は2メートル以上あるだろう。
「もし流されたら、四万十川で死ぬのかな」
と考えてすごく怖くなった。ずっとドキドキしていた。
目の前の川はうねりながら、流れていく。
流れが速い。足を攣って泳げなくなったら、きっと流され死んでしまう。泳ぎ切れるんだろうかと不安がよぎった。
…いや、いこう。
「絶対に離すもんか!」と気合を入れて、フレームをぐっと握った。ぼくはロードバイクを担いで泳ぎ出した。
無我夢中で水をかき分ける。きっと大丈夫だ。泳ぎ切れるはずだ。
うおおおおおおおおおおおおお!!!!
……
気づいたら、僕とロードバイクは川岸にたどり着いていた。
よかった、本当によかった。
肺の底から深く息が漏れた。
脚がガクガク震えていた。
安堵で涙が出るさとるくん。
怖かったことだろう。
ぼくも自分のロードバイクが流されたらパニック起こすし、泣くと思う。
ぐちゃぐちゃに濡れた荷物たち。
街へ行って洗濯しようね。
でも圧縮袋に入れていた衣類は、全く濡れていなくて九死に一生を得た。よかったよかった。
このあとは2人で自転車整備。
傷や凹みはなかった。ディレーラーやチェーンも問題なし。ガーミンも生きていた。めちゃくちゃ運が良かった。川に落ちたのにノーダメだった。落ちた先が岩場でなくてよかった。水抜きと注油をすればすぐに走れる状態になった。ラッキーだ。
事故現場。
やっぱり川は深かった。流れも速かった。あぶないぞ、ここ。
「気のゆるみ あせる気持ちが 事故を呼ぶ」
本当にその通りです。気をつけます。
ツイッターで報告する。
みなさん心配してくださる。ありがたい。
沈下橋の写真撮ろうとしたら、さとるくんのロードバイクが川に落ちた(´Д`||) (´Д`||)
— りっけい (@rikkei2) 2018年3月15日
大パニックでバイク救出したけど、本当に大変だった…
みなさんも川に落とさないように気をつけてください( ´•ω•) pic.twitter.com/nDTx67I8G0
足の傷を応急措置。
ぼくもさとるくんも疲れ切ってしまった。異常な緊張状態で神経をすり減らし、川で体温を奪われて、自転車整備を念入りにして、へろへろだった。もうまともに走れる体力なんてなかった。
ただ、クタクタに疲れて食べるラーメンは格別に美味しかった。
本当に危ないことだった。
こんなことは絶対に真似しないでくださいね。川へ自転車が落ちた時には、まずは消防などに助けを呼びましょう。ロードバイクよりも命を優先してください。
ぼくはただ運が良かっただけだ。もうこんなに危ないことは2度とやらない。
疲労困憊で宿へたどり着く。
宿のおばちゃんにこの話をしたら
「私は軽自動車が流されていくのを見たことあるよ、がはははは」
と笑っていた。
高知県どうなってんだよ(゚∀゚︎)・∵︎.
つづき( ˙▿︎˙ )/↓
【東北ライド1】山形の桜を撮ってきた
桜の写真をいっぱい撮ってきた。
4月から大阪を離れて山形に住み始めた。
そして、山形の桜がちょうど満開で、一眼レフを背負ってロードバイクを持って、家を飛び出してきた。
思いつきだったのに、こんなにも楽しいライドができるとは…!
以下、写真をずらずらっと。
2018年4月21日@山形県東根市
やさしい白。
春の色。
天まで届け。
大きなサクラ。
白い桜「こんにちは」
葉桜の美しさ…!
白と緑のコントラストが丁度いい。
バイクがちんまりしてて可愛い。
うん、可愛い。
盛り盛り、映える。
サクラ街道。
良き良き。
午後からは天童市のまつりへ行ってみた。
人間将棋だ(ノ*'ω'*)ノ
有段棋士の対局をみんなが観るお祭り。
全国的に珍しいお祭りじゃないかな?
衣装をまとった小学生が駒の役で、巨大な盤の上を移動していく。将棋の駒が生産量が日本一のまち、天童市のまつりがこれだ。かっこいい。
タイミングよく、人間将棋が始まるところへ出くわした。
「子ども人間将棋」の部だ。
開会式。
棋士のおふたりは緊張ぎみ。
これだけの人に見守れていると、そりゃ緊張もするだろうね。
対局が始まると、
真剣な表情。
冷静に燃える目だ。
小学生には見えない。
駒に見立てられた小学生たちが動く。
アナウンス通りに移動する。
移動しない子どもたちは暇そう笑
「出番はいつかな〜」
残念ながら最後までは観れなかったが、こんな面白いお祭りだとは思わなかった。
みんなで大盛り上がりするタイプの祭りではないが、ピクニックみたいに食べ飲みしながら観戦するのが一番いいと思う。
最後に一番立派な桜の木を撮ってこの日は終わり。
山形の桜は本当に美しい。
そもそも山形は寒暖差が激しい土地である。盆地なので夏はめちゃくちゃに暑く、冬は極寒地なのだ。
だからこそ、植物が強く育つそうだ。
桜が特別に綺麗に見えたのも、きっと、桜が強く生きてきたからだろう。
来年もまた桜めぐりをやってみよう。
おわり。
高知のおいしいものたち【四国一周③】
朝。
ホテルで目を覚ました。
あれだけ無茶な走りをしたのに、身体はスムーズに動いてくれそうだ。痛いところがないだけでも随分と嬉しい。
さあ3日目のルートはこんな感じ。
奈半利市から中土佐町までの100kmちょい。
途中に高知市内を走れるのが楽しみだヾ(*'▽︎'*)/
今日は休息日として、100kmだけ走る。
今回は、基本的に150km/日と設定している。
3日に一度は休息日。そうするとメリットがたくさんあるのだ。悪天候や体調不良、メカトラなどの出来事に対応する余裕が出てくる。ロングツーリングでは余裕を持つことが必要なのだ〜。
(と言いつつ、この翌日に起きるアクシデントによって計画は大きく変わっていく…٩( ᐛ )و)
ホテルから出ると、太陽がサンサンと照っている。
うむ、良い日になりそうだ。てか暑くなりそう。
てことで、いらない荷物を家へ送る。
防寒具や余分な寝巻きなど、ツーリングに必要ないものを送る。軽快に動けた方が楽チンなのだ。
モノをひとつでも減らせた方が、管理も楽になるしね〜。
国道55号線に沿って走っていく。海と山の間を縫うように駆け抜ける。とっても気持ちがいい。
ピカピカの晴天。
暑くて着替える!さとるくんも着替える。
半袖記念でパシャリ(*ノ・∀︎・)ノ
(なんかホモホモしい笑)
太平洋!たいへいよーう!
海はいくら見ても飽きない。走りながらでも、座り込んで見るのでも、昼の海でも、夕方の海でも、全部好きだ。将来は海を眺めながら暮らしたいな。
海のそばにロードバイクを立ててみる。
ああカッコいいな。惚れ惚れとしてしまうよ。
シンプルな乗り物なのに、ここまでカッコいいとは…ヽ(*´∀︎`)人(´∀︎`*)ノうひゃー!
突然の半袖短パンマン!
僕はこのスタイルが気に入っている。半袖ジャージに短パンスタイルが動きやすいのだ。どうにもレーパンが僕には合わないみたいで。短パンなら汎用性高いしね。
首尾よく自転車道を見つけたので入ってみる。
うおおおおおお!爽快!
日陰でひんやり涼しい。防砂用の松林だろうけど、これを自転車道にしてくれる高知県のセンスの良さ◎
さとるくんと一緒になって喜んで松林を満喫する。ここは楽しかったなあ。
道の駅「やす」
ここでスタンプラリーのスタンプを押していると、声をかけられた。
女性「あの、もしかして、さとるさんですか?」
さとるくん「えぇ??そうですけど…??」
女性「ああ、やっぱり!四国一周頑張ってくださいね(ニコニコ)」
さとるくん&ぼく「あ、ありがとうございます(でれでれ)」
話を聞いてみると、この方も車で四国一周しているらしく、たまたまTwitterで僕らのアカウントを見つけたそうな。さとるくんバイクを見つけてお声がけして下さったそう。美人だったので、僕は舞い上がっていた'`,、('∀`) '`,、
あの時は声をかけてくださってありがとうございます(/*´∀︎`)o 元気でましたよ。
声をかけてもらったことが本当に嬉しくて嬉しくて、この後めちゃくちゃ飛ばして走っていた。
ちょっとした有名人気分だったし、応援してくれている人がいると思ったし、力が自然とみなぎっていた。嬉しさでいっぱいだった。きっとさとるくんも同じ気持ちだっただろうな。
ハイテンションでペダルを回していたら
高知市内に入った。
久しぶりの都会だー!
「30km、店も何もない場所」を経験して来たらすんごく都会に感じるよ。
高知市内では高校生のクロスバイク率が異常に高かった。高校生の85%がクロスバイクに乗っていると思う。とくに女子高生はほぼ100%。なんでだろうなー?
まあ個人的には、「クロスバイク+リュックの女子高生」を見れて眼福でしたよ(´▽︎`*)アハハ
ここでさとるくんと二手に分かれる。さとるくんは桂浜へ。ぼくは自転車屋さんへ。
前日にサイドカットパンクをしていたので、タイヤとチューブを買っておきたかった。
購入完了!
ついでに、シフトケーブルも交換してもらった。いつ千切れてもおかしくない状態だったのだ。これで安心して走れる。
意外に早く自転車整備が済んだので高知市内をぶらついてみる。
高知城。
中に入りたかったけど、そんなに時間はなさそうだったのでパス。また今度来てみよう。
鳩がいっぱい日向ぼっこしていた。
なんでこの写真を撮ったのかは謎。笑
さとるくんと合流する。桂浜が思ったよりも遠く20km以上走って来たそうな。アップダウンも相当あったんだとか。お疲れさま。
さて、高知市内に来た目的のひとつ。
それはグルメだ( •̀∀︎•́ )✧︎
ここ、ひろめ市場はお魚天国状態。
この市場でいただくのは、
バーニング!バーニング!
鰹のタタキだあああああ!
いやっほーーーい(゚∀゚︎≡゚︎∀゚︎)
藁焼きした直後のタタキを頂けるなんて、なんという贅沢なのだ…!!
うままままーーい!
中心だけ冷たく、とろっと口の中でほどけていくタタキ。焼かれた外側も香ばしい。ネギとニンニクがピリッといい刺激を与えてくれる。文句なしに美味しい!海からのプレゼントに感謝するっきゃない。
ごちそうさまでした。
ひろめ市場で時間を費やしていたら、いつの間に夕刻に近づいていた。
お宿を目指して、ひた走る。
ただロードバイクに乗るだけでも楽しい。
こんな景色が大好きだ。
お空と海とお山。絶妙な色彩を眺められてとっても満足。
本日最後の道の駅。
ここでも無事にスタンプをゲット。
お宿に無事に着けた。やれやれ。
晩ご飯はお宿の人おすすめの「あずま」さんへ。
牛スジ煮込み。
ウツボの唐揚げ。
えび団子。
珍しいお魚の出汁茶漬け。
(魚の名前忘れちゃった)
炊き込みご飯。
ここのご飯が本当に美味しかった。繊細なんだけど上品過ぎない。食材自体がおいしいから余計な手を加えず、最低限の味付けをしている感じ。料理人のテクニックが光るお料理だ。食べ応えもしっかりあって満足度が高いお食事だった。
お店の雰囲気も高級過ぎない。むしろ店員さんが楽しそうにしている様子に癒される。
中土佐町へ来ることがあればぜひ行ってみてほしい( ˙༥˙ )
お宿に戻って
ひろめ市場で買った焼き鰹をもぐもぐして就寝準備をする。
明日はどうなるんだろうなーと思って床につく。
つづく
つづきはこちら('∀︎'*)↓
川にロードバイクが落ちて、大変な目に遭った【四国一周④】 - りっけいのゆる旅
新キャラ登場の巻【四国一周②】
2018年3月13日。
朝。
体調は万全じゃない笑
七葛した翌日に四国へ出発してるので体が休まってない…(;´∀︎`)・・ァハハハ
まあ自転車に乗れば体調は次第に良くなるだろうなあ、と思って準備する。チャリは特効薬だ。
2日目のルートはこんな感じ。
目的地は四国最東端と室戸岬へ('∀︎'*)
これは楽しみだ!
7時過ぎに宿を出発。
綺麗な朝日だ。
国道55号線を南下し、県道200号線へ乗り換える。
向かう先は、最東端の蒲生田(かもだ)岬( ・ㅂ・)و グッ
山あいを抜ける道は気持ちいい。
さとるくんのおみ足。太い(羨ましい)
車1台分の車幅しかない道を走る。木々の狭間から海がチラ見できる。朝日が反射してキラキラ光る海もまた美しい。
ゆるいアップダウンを繰り返していると…
着いた!
蒲生田岬∑︎d(*゚∀゚︎*)
いいね、いいね!
海と空も、自転車といいコントラストを作り出している!
この先にある灯台を目指そうとするが…
通行止め。
あちゃー。行けないのか。
と思ったら、側に迂回路があった。
ものすごく急。
急ごしらえで作られたんだろうな。まあ道があるだけでもありがたい。
と思っていたら、雑な道だ。登りだけでも体力使いまくる笑
「この道作った人誰やねん」
って騒ぎながら登る。
The 最果て。
灯台は高台に作られるんだ。行ってみたかったが、体力使い果たしそうなのでパス。
「ここ、東端だよね?」
のスクショ。
近くのトイレの手洗い場が井戸で笑った。
また国道55号線へ戻り、南下する。
春になるにつれて陽気も良くなり暖かくなってきた。
土佐東街道の山道をヒルクライムする。さとるくんと勝負しようとするが簡単に置いてかれてしまう。
自分の脚質がパワー型でないことを実感するよ(;´∀︎`)ハハ
ダウンヒルでは思いっきりペダルを回して爽快に駆け下りる。気持ちいいーヾ(*'▽︎'*)/
ツーリングの楽しさって、達成感の積み重ねなのではなかろうか。「この道をどうやって攻略しようか」と事前に考えて、実際に走ってみる。想定外の道に驚いたりしながらも走り切れてしまう。そんな達成感が、ツーリングの醍醐味だと思う。
さとるくんと山でハシャギまわって疲れたので休憩。
心地いい疲労感に満足する。
道の駅到着!
鶏イカ丼!
変わった組み合わせだが、味付けが超おいしい!汗をかいてきた体にはぴったりの濃いめのしょうゆ味。うまうまー‹‹(´ω` )/››
さとるくんと「ここの丼おいしい〜ヽ(*´∀︎`)人(´∀︎`*)ノ」と騒いで食べていたら、店のおばちゃんが
お菓子くれた!
僕たちが喜んでるのをみてサービスしたくなったみたい。ありがとう、おばちゃん!
こういうお気遣いがすんごく嬉しい。
小さな町の観光地図。
まじまじと見てしまう。次にツーリングしたときの参考になるからね。
お土産屋さんには補給食にぴったりなものが!素晴らしい!
スタンプ集めも順調。
道の駅を出てまた走り出す。
薄着でも汗ばんでくる。
気温計は22℃を示していた。
どおりでアッツイわけだ。
けど、ぼくは暑いの大好き人間なので、テンションが上がる(*ノ・∀︎・)ノ
えっちらおっちら坂を登っていると、前方にローディー発見。
ペース的に僕たちの方が早かったので、追い抜きざまに挨拶しようとすると…
ローディー「あああああ!」
さとるくん「うおおおお、なんで!!??」
ローディーとさとるくんがビックリしてた。ぼくはポカーン( ´o`)
そのローディーは、なんとさとるくんの友達だったのだ(゚ロ゚;ノ)ノ なんという偶然!!
時間も場所も被るってなかなか無いよ笑
突如エンカウントしたのは、サンショウバイクさんだー!(Twitter ID: @sanshobike99)
ちょうどサンショウバイクさんも室戸岬へ行くそうなので、3人で走ることに。やったね!
ぼくが自己紹介しようとすると、「りっけいさんですよね?」って身バレしてた(;´∀︎`;)<。 びっくりしたよ笑
3人のチャリを並べてパシャリ。
新メンバーが増えて嬉しい。
綺麗に撮れたので一応載せておこう。
ぼくのバイク。
MERIDA RIDE 400 × Dura-Ace
さとるくんバイク。
GIANT TCR SLR1 × キシエリ
サンショウバイクさんバイク。
CARRERA SL 950 × ZONDA
カーボンフレームにZONDA履きとはなんともカッコええバイクや。カラーリングも綺麗。
このバイクはよく進むけど、ロングライドには脚に来る剛性の高さ、とのこと。気合いで走ってるらしい笑
3人で走る。
先頭はさとるくん。
サンショウバイクさんに会えて、さとるくんもぼくもテンションアゲアゲで30km/hで走る。
きっちりサンショウバイクさんも付いてこられている。素晴らしい走りっぷり。
こんにちは、高知県さん!
海沿いの道へ出ると、風が吹き荒れる。
ここから先30kmはコンビニも店も何も無いのだ。高知さん厳しいっす。
30km/hを下回らない走りをさとるくんが続ける。ぼくとサンショウバイクさんで「速いよ!もっとゆっくり!」と叫んでも、一瞬スピードが落ちるだけで、また30km/hオーバーで走るさとるくん。エンカウントしてよっぽど嬉しかったのかね。
休憩ポイントも無いし、これはきっついなと思っていると、
ぼくのチャリがパンク。
不幸だけど今回はラッキー。休める!
サイドカットパンクで、どうやらタイヤが石に切られている。ビニールテープを内側から二重に貼り応急措置。3人で仲良くパンク修理する。おふたりともありがとう!
さて、これで直った。しかし、時間が押しているのだ。四国一周スタンプラリーの次のポイントが17時閉店なのだ。あと約1時間半しかないのに、40kmほど先にあるのだ。
急げ、急げと僕たちは ある決断をする。
「高速ローテ」
3人で先頭交代しながら、高速移動する技だ。ただ僕はローテーション経験ほぼ無し。
さとるくんとサンショウバイクさんの指示通りに動くことに。
サンショウバイクさんが引っ張る。
めちゃくちゃ速い。風が吹きまくる中30-35km/hキープしている。強い。
後々話を聞いてみると、七葛や大阪-乗鞍岳ライドなどしたり、かなり乗り込んでいるようだ。
安定感のある走りもできるし、高速域で走り続けられる体力も持っている。
30km/hを下回る前に交代するという、貧弱な僕にはちと厳しいルールでローテーションを回していく。ふたりに負けじと力を解放させてペダルを懸命に回す。
突然、さとるくんが「妖怪ペダル回しモード」に入った。バカみたいな速度で飛ばす。それに負けじとぼくとサンショウバイクさんで引っ付いて走る。うおおおおおおお!!!
…
気づいたら室戸岬にいた。
景色を楽しむ余裕なんてなかった/(^o^)\ナンテコッタイ
3人とも息も絶え絶えで喜ぶ。室戸岬に着けたんだ。最後にさとるくんとスプリント勝負してもう力尽きている。(もちろんスプリントは負けましたよ)
中岡慎太郎さん。
室戸猫。
ここでサンショウバイクさんとはお別れ。この辺のお宿に泊まるそうな。
色々とお世話になりました!ありがとうございました(*´∀︎`*)♪︎
ぼくとさとるくんのふたり旅に戻った。室戸岬から道の駅までは11km。のこり25分。間に合うか…?
補給もそこそこにしてすぐに出発。ぼくの脚が覚醒したようで35km/hで走れた。サイヤ人理論みたいに、死にかけると強くなる脚なのかね。
閉店3分前にスタンプゲット。
ぎりぎり。危なかった…。
「疲れたなー、あんな走りを1000kmライドの中でやるもんじゃなかったな、あははは」
とさとるくんと談笑。
あとはゆるゆるお宿を目指すだけだ。
途中素晴らしい景色が僕たちを待っていた。
夕陽だ。美しい…!
バイクが映える。
たくさん釣れましたか?
突如ねこが現れた。
夕陽×バイク×ねこ。
最高の組み合わせだ٩(ˊᗜˋ*)وうひゃーうれしい!
とニヤニヤ、バシャバシャ撮っていたら
そんなぼくの姿をさとるくんに撮られていた( ´゚ω゚) ある意味グッジョブやで、さとるくん。
イケメンねこ〜!
と喜んで撮っている姿も撮られていた。
ねこは最高の癒しだ。
お宿へ到着。
ここのホテルは最高だった。
温泉付き、コインランドリー有り、レストラン付き。
お遍路さん向けの設備が整っていた。しかも朝食が380円でつけられる。待遇がよすぎる!
晩御飯はマグロ丼とラーメンでカロリー倍プッシュ。
妖怪ペダル回し2人に引きずり回されたけど、景色もご飯も本当に素晴らしかった!高速巡航ってのもなかなかに楽しいね(*´∀︎`*)♪︎
さあ明日はどんなことがあるんだろう?
つづく
3日目↓('∀︎'*)
わくわくの1日目!【四国一周①】
うひゃー!
ついにこの日が来たよ、四国一周∑︎d(*゚∀゚︎*)
わーい!!
今回の自転車旅は友達のさとるくんと2人旅。
これは楽しい旅になる予感(*'▽'*)
出発当日にさとるくんにLINEする。
ぼく「準備大丈夫そうー?」
さとるくん「38℃の熱を出して体調が最悪です…」
ぼく「ふぁっ!?四国一周は無理じゃない?家で休んだ方がいいんじゃない?」
さとるくん「とりあえず1日目の宿まで行きますわ、あはは」
行くんかい!笑
さすがは脳筋思考のさとるくん、いつでも元気かよ。
阪急三宮駅で、体調が悪いさとるくんと合流。
マスクはしてるが、まだ元気そうだ。
実はぼくも体調は良くなかった。
前日に七葛(ななかつ)というクレイジーヒルクライムをしたせいで、身体がぼろぼろだった。栄養と睡眠が圧倒的に足りていなかった(;´∀︎`)・・ァハハハ 自分の強行に笑うしかないよね。
ここからは、さとるくんとふたり旅だ。
楽しんでいこう\\٩( 'ω' )و ////
駅から3kmのフェリー乗り場へ向かう。
往復で3,690円、安い。
自転車は輪行袋に入れたら無料。
ほとんどのフェリーはこういうシステムなので、とてもありがたい(´▽︎`*)
しかも往復期間は2週間あるので、四国一周チャリ旅にはぴったり。ジャンボフェリーさん、さすがです。
さとるくんと「わくわく〜、楽しみだわ〜」と雑談してフェリーを待つ。こんな時間がなんとも言えない好きな時間だ。
午前1時、乗船!
フェリーに乗り込む瞬間ってワクワクするよね。遠くの土地へ行くって思わせてくれる。良いね。
輪行袋に入れた自転車は邪魔にならないところへ置かせてもらう。
テキトーに雑魚寝で就寝。
…
朝5時
風〜が恋〜を運〜ぶ♬…
こ、これは…
ジャンボフェリーの歌だあああ!
初めて聴けたああああ!
わーーい!
耳に残るメロディ、独特な歌詞。
これは洗脳ソングだ!(大喜び)
いそいそと準備する。たのしみだー!
けど、寒くて眠れなかった。
3月はまだ寒い。
ブランケットが500円で売られていたけど、ツーリングの邪魔になるし買わなかった。
フェリー利用するなら何か暖を取れる格好がいいと思う。
さてさて、フェリーから降りる。
四国の地に立ったのだ。
最初に目にとまったのがこれ。
……恋するうどん県…?
熱烈なうどん推しの香川県さん(´▽︎`*)アハハ
輪行解除。
組み立て中〜。
ジャンボフェリーの発着所でパシャリ。
1000km漕いで、ここへ戻ってくるんだ。
この発着所がスタート地点でもあり、ゴール地点なんだ。胸が熱くなる。
2018年3月12日、5時38分。
さあ出発だ!
1日目の予定は、高松市から阿南市までの140kmを進む。
海沿いの景色が楽しみなルートだ。
まだ5時半の高松市内は寒かった。
「うどん〜♪うどん〜♪」とさとるくんと声を合わせて、うどん屋を目指す。
一軒目へゴー。
「うどんさか枝」さん。
営業時間が朝5時からという好都合なお店。
6時前にはお客さんがいっぱい入ってたよ。平日の朝なのに、地元の人たちはうどん食べに来るんだなあ(´∀`)
セルフ式に戸惑いながらも
うどんを温め、トッピングを取り、薬味を入れ、ダシタンクからダシを入れる。
なんとか、自分でうどんが作れた。
ばーーん。
かけうどん+かき揚げ。
おいしそう。
ズズズっ。
…うま。
うまーい!
麺のコシがツルツルっ!。するすると胃に入って行く。
だしもうまーーい!いいお出汁が出ておる。いいね。かき揚げもいい仕事している。
完成されたうどんだ。さとるくんも満足なようで、ごちそうさまでした。ほんと美味しかった(´∀`)
お店を出ると陽が出てきた。
ぼくもさとるくんもフェリーであまり寝られなかったので、ネカフェで仮眠をとる。ねむねむ。
さて、二軒目。
ファンシーな見た目の「讃岐うどんキリン」さん。
ここで頼むのは、
肉うどん+とり天。
うままあああーい!
お肉が!お出汁がっ!染みたお味でうまうま(σ´з`)σ 五臓六腑とやらに染み渡るよ。
お店を出て、目的地へ向かう。
ひとつめの目的地は四国最北端の場所。最果てはたいてい景色が素晴らしいのだ。
絶景を期待してペダルを回す。
ことでん、かわいい。
ローカル線の電車も好き。
天気が最高にいいので、気分も高まってくる。
うひょー!いい景色だ。
テンションあっがるー(ノ*'ω'*)ノ
30km/hで走り抜ける。
気持ちいい(゚∀゚︎≡゚︎∀゚︎)
大好きな海と空を眺められるだけでも幸せになれる。いつみても最高だ。
瀬戸内海の島々の説明看板。
ツーリングを始めてから、地理に興味を持つようになったぼく。よく分からないけどとりあえず読んでみるマン。
ふむふむ。島は牧畜の場でもあったのか。
なんやかんや楽しんでいるうちに到着。
ここが四国最北端。
看板とか目印とか、なんも無さすぎてワロタ。
最初は気づかず通り過ぎちゃったよ(*´-`)
右奥でうっすら見えるのが小豆島。ツーリングしたいリストに入ってる。いつか行ってみたい。
しばし眺望を楽しむ。海を眺めながら、ゆったり時間を過ごすのが好き。ゆるい雰囲気、大好き。
幸先の良いスタートを切れてわくわく感がたまらない。ロードバイクで田舎を駆け抜ける爽快感に浸りながら、気分よくペダルを回す。
道の駅到着 。
なぜがトイレで自撮りするワタクシ。
テンション上がっていたのかしらね(*゚▽゚*)
道の駅「源平の里むれ」
なぜここの道の駅に来たのか?
スタンプラリーしに来たのだ!(ドヤ顔)
今回の四国一周はただ周るだけじゃない。
スタンプラリーしながら巡っていくのだよ。
ここに応募すればスタンプラリーに参加できるよ↓
(実は、道の駅で「四国一周スタンプカード」が無料でもらえるので応募しなくても大丈夫だった。これは道の駅行ってから気づいたことだけどね笑)
というわけで、ひとつめのスタンプゲット。
ポンジュースグミもうまうまでした。
すぐにふたつめの道の駅を発見!
道の駅「津田の松原」
ポンっ!
いい調子だ。サクサク集められるぞ〜。
隣が食堂だったので、本日3杯目のうどんを頂く(/*´∀︎`)
かけうどん+大根おろし+野菜かき揚げ。
うまあああい。言うまでもない。最高だ。
これは県をあげてうどん推しなわけだ。
ただ、この地方は柑橘類も美味しいので、もっとみかんを推してもいいと思う。みかん商品を増やしてくれ〜(ぼくがただのみかん好きなだけ。オレンジジュース最高)
お昼を済ませるとまたも眠気がやってきた。
駅でお昼寝。もうどこでも寝れる。
15分でもなれると頭がスッキリする。お昼寝大事。
海に感動しながらバイクを進める。 瀬戸内海ってほんとに綺麗。
気づいたら県境だった。
香川県さん、さよなら!
いっぱい漕いで、また会いにくるよ(ノ*'ω'*)ノ
今度は、徳島県さんよろしくー!
第二の目的地は鳴門大橋(*ノ・∀︎・)ノ
綺麗な橋を見たいんだ。
自転車だとかなりアクセスしづらい。大通りから入りにくい道へ行く。歩道なしの斜度10%の橋を越える。路面がガタついている。あとは海風が行く手を阻んでくる。
四苦八苦して進めていると、
あ、見えた!
あれが鳴門大橋だ。
四国と淡路島をつなぐ橋。
いまは自転車で通行不可だが、近々通行できる、という噂がある。あの橋走ってみたいなあ〜。
ばーん!大鳴門橋。
奥には淡路島。
グッド∑︎d(*゚∀゚︎*) 自然と人工物の調和が美しい。人間の努力でこんな立派な橋を建設できるのか素晴らしいね。
以前アワイチした時には、向こう側からコッチ側を見ていたのだ。四国は遠いけど、実は遠くなかったんだ。自転車乗ってるとどこも近場な気がしてならない。
さてここでひとつ問題が…。
3つ目のスタンプがある道の駅の営業時間が、17時30分なのだ。
この時点で15時15分。道の駅までは45kmはある。
2時間ちょいで45km走れるのか?(´Д` )
基本的に僕は速く走れないので、このタイムアタックは厳しい。
しかし、ひとつ必殺技を使えばこの問題を解決できるッ!!
さとるくん砲、発射!!
さとるくんが単独で45kmをトップスピードで走れば間に合うだろう。「妖怪ペダル回し」というあだ名を持つさとるくんならきっとできるはずだ。
さとるくんにスタンプカードを託す。
さとるくんは嬉々として飛び出していった。
「いってきまーす!うおおおお!」
風邪ひいて熱あるってほんとか…?笑
さとるくんめちゃ元気じゃないか'`,、('∀`) '`,、
ぼくはひとりで45kmをタラタラ走ることに。
ひとり旅で走るのもまた乙なものだ。
でも快速区間は30km/hで飛ばすよ!楽しいよ!
オーシャン東九フェリー乗り場の看板ハッケーン。
ここから東京や北九州市にいけるのか!!
またツーリングの参考にしよう〜。
徳島市内、なかなか交通量あるじゃねーか。
新しく導入したGarminが使い勝手良すぎる。
夕陽。1日の終わりを教えてくれる。
綺麗な景色を見れて満足ヽ(*´∀︎`)人(´∀︎`*)ノ
17時40分。
目的地の道の駅についた。
さとるくんを見つける。
ぼく「スタンプ間に合った!?」
さとるくん「これですよ〜ニヤ(・∀︎・)ニヤ」
ぼく「うおおおお!間に合ったのかあああ!」
さとるくんは35km/hペースで走って、閉店15分前に到着したとのこと。さすがは妖怪ペダル回し!!素晴らしい。
今日のひと仕事を終えてご飯を食べることに。
地元の中華屋さんでもぐもぐ。
近場の温泉へも行った。
いい温泉施設だった。おすすめ。
旅館へ。
おばちゃんがおしゃべり好きで楽しい時間を過ごさせてもらう。
サロンパスをぶち撒けたせいで、薬品臭する部屋で就寝。
明日はどんなことがあるんだろうな…
つづく
2日目↓
旅のはじまり【四国一周0日目】
ついにやって来た…!
四国一周(゚∀゚︎≡゚︎∀゚︎)
ずっと前から楽しみにしていただけあって、妄想ライドでニヤニヤしていた₍₍ (ง ˙ω˙)ว ⁾⁾
最近は「狂気のアワイチ」「ゆるキャノボ」「七葛(ななかつ)」といったドMライドばっかりだったので、ゆるゆる旅がしたいと思っていた。
ほくは、ゆるゆるツーリング大好きマンなので。
この四国一周を始めるきっかけは、
「学生最後の長期休暇だし、どこか遠出いきたいなー。九州か四国、はたまた山陽もいいなー」
と思っていた矢先に
四国一周サイクリング|疾走感、出会い、観光、食を楽しもう! (愛媛県主催)
を知ってしまった。
これは…波に乗るっきゃない!
ってことで直ぐさまエントリーした。
1ヶ月ほどで四国一周サイクルジャージが届いた(ノ*'ω'*)ノうはー!
デザインかっこいい!
29個のスタンプを集めるよ!
各県のスタンプを3個ずつ集めたら、四国一周認定をもらえるみたい。またはストラバで記録を提出すればおっけー。
推奨ルートから今回はアレンジしてみた。
東西南北の4方向の最果てまで行ってみる。
香川県の高松からぐるっと時計回りにいく。
北端の竹居観音岬、東端の蒲生田岬(かもだみさき)、南端の足摺岬、西端の佐田岬の4つは確実にまわりたいところ!
計画当初は遍路旅も同時にやろうと思っていた。
しかし、patoさんの「四国の全駅制覇とお遍路を同時にやったら大変なことになった【徳島・高知編】[PR] | SPOT」を読んでとんでもなく時間と労力がかかることが判明したので今回はパス!ストイックな旅をしたくなったときに、また挑戦してみよう。
装備はこだわった。
「1週間のツーリングに耐えられつつも最軽量」というパッキングを目指した。
身に付けるもの
サイクルジャージ、メリノウール2枚、短パン、タイツ2枚、靴下、パールイズミのグローブ(5℃対応)、ビィンディングシューズ、財布、スマホ、補給食、一眼レフ(たすき掛け)
サドルバック
靴下3枚、パンツ3枚、タオル1枚、チャリ鍵、サロメチール(筋肉痛の塗り薬)
フレームバッグ
充電器類、歯ブラシ、SDカードアダプター
ツール缶
チューブ2本、タイヤレバー2本、携帯工具
その他
輪行袋、ヘルメット、携帯ポンプ、ライト、リアライト
服装はこんな感じ
(結局、四国は暑かったから半袖短パンになったけどね…あはは)
自転車はいつも通りの愛車MERIDA RIDE400。
大好きになっちゃった。
空荷の状態で9.6kgと、決して軽量とは言えないけど、その分、快適性パラメータに振り切ってくれている。長期ツーリングにはぴったりだ。疲れにくいバイクだ。
期間は2018年3月12日から19日までの8日間。天候やトラブルといった予測不可能な事態を考慮して8日間取った。
そして、伴走者はさとるくん!(Twitter ID:@rikusato37)
(このチャリは僕のMERIDA車)
愛称は「妖怪ペダル回し」。彼とライドすると引きずり回されるのがデフォ。
これがさとるくんの愛車GIANT TCR SLR1
かっちょいい。
ああ、楽しみだ。
1000kmの旅。
もうヨダレがたれるほどワクワクしている。
山と海と空の絶景。
想像を超えるであろう美味しいご飯。
未知の世界へ踏み入れる高揚感。
どれも大切な旅の要素だ。
次回から実走編。
つづく
1日目↓
【獲得標高5000m】クレイジーヒルクライム【七葛の本番編】
「ふうああああ!!!!くぅううう!!ふぅ、ふぅ…キツ…イ…イイイイッ!」
誰もいない山の中で叫びまくっていた。
「七葛はイカれたチャレンジだっ!!!」
…
この記事は七葛の本番編です〜。
どれほどヤバイヒルクライムなのかは、前記事を読んでみてください〜(o´∀︎`o)↓
まあコースを数字で表すと、
「距離128km、獲得標高4881m」
となるクレイジー鬼畜クライムなんですよ。
前日。
ぼくは補給食を買い込んでいた。
七葛ルート上にはコンビニなんて無い。
お店は、山頂近くの売店、蕎原のパン屋さん、粉河の堂田商店の3ヶ所だけなのだ。
考えうる限り、栄養バランスがいい補給食を買っていた。
総カロリー2422kcal、総タンパク質58.2g。
1日の推奨カロリーは2600kcal、タンパク質は60gなので、補給食でほとんど1日分の栄養が取れてしまう。
だが、これらはあくまでも「補給」なのだ。
メインはパン屋さんや山頂近くのレストランで取るつもりだ。
今回から導入のバッグ。
サドルバッグやフレームバッグは少なからず重量がある。少しでも重量軽減するために、この小型のバッグをつけてみた(/*´∀︎`)o
とは言っても、これは100円ショップで買ったペットボトルホルダーだ。アイデア次第で自転車用品に変わるので、機材を考えるのは楽しかったりする(´∀`)
この小型バッグに補給食を詰めておいた。背中のバックポケットも補給食でパンパンだ。
自転車はいつも通り。
MERIDA RIDE400
ギア11-32T
クランク50-34T
Dura-Ace 9100 c24ホイール
R-Airチューブ
SpeedPlayペダル
完全にヒルクライム仕様、ハハハ(/*´∀︎`)o
ただ、空荷で9.6kgと若干重い( •∀︎•` )
フルカーボンフレームほしいな…。
さてさて、当日。2018年3月10日。
今回の七葛ヒルクライムは1人じゃない!
フォロワーさんのTAKUさん(@1989pinarello)と一緒じゃーい‹‹ヽ(´ω` ๑)/››
もうね、TAKUさんめちゃパワーあるの。
神戸から60km自走してきたらしい。朝3時に家を出て、今から七葛よ?超人かな…?笑
スタート地点の塔原に行くまでの緩斜面で千切られましたよ。5%の坂を30km/hぐらいで走れる人なの。すごいよ。
ここが七葛の1本目。塔原だ。
距離6.9km、標高差595m、平均斜度8.6%
8時3分にスタート!!
激坂区間があるわけでも無く、7-10%を淡々とこなせば問題はないはず。
TAKUさんの逞しい走りっぷり。
デカイ石、落ち葉、鉄網、砂地などかなりトリッキーな路面になっているが、ひとつひとつ丁寧に走ってクリアーする。
テンションが上がってついつい踏み込んでしまう。息が上がり汗ばんでくる。
登りながらもTAKUさんと自転車トークをして楽しみつつ登れた。やはり誰かと走るとメンタルが楽になるなー、と思っていたり。
あっという間に山頂へ!
以前に塔原を登った時よりも、かなり簡単に登れてしまった気がする。
「こんなんなら、七葛なんて楽勝じゃない?」
って確信していた。まあ後々、見事にフラグ回収するんだけどね…(´Д`||)
山頂へ来た「記帳表」へ書き込み!
タイムは42分4秒だった。
これが一葛目が終わった。楽しんでいる自分がいることにちょっと嬉しく思ったり(/*´∀︎`)o
定番スポットでパシャリ。
次は中尾ルートへ。
スタート地点までダウンヒル!
これが寒い!キツイ!
気温0℃の激坂ゴリゴリ区間を降っていく。ちょっとブレーキを離せば、一瞬で40km/hが出る。危ない危ない(;´д`ノ)ノ
TAKUさんと「寒いよ!手が痛いよ!キッツイよ!」と騒ぎながらスタート地点へ。
ここが中尾ルートの始点。
距離8.9km、高低差725m、平均斜度8.2%
この中尾ルートはSランク認定されている。七葛の中で2番目に難しいのだ。何が難しいのか…?
そう、激坂だ。
はじめのうちは10%でゆるゆる登れる。
シッティングとダンシングを織り交ぜれば、無理に力を入れずとも越えていける。
しかし路面がコンクリートに変わると…
18%の激坂だ(゚∀゚︎)・∵︎.
キッツイ!キッツイ!!
全体重をペダルに込める。すかさずバランスを取り、反対のペダルに全体重を掛ける。フルパワーをかけながら、全身を使ってバランスを保つ。これが難しいのなんの。
1人で悶絶していると、TAKUさんの様子がおかしい。どうやらチェーン落ちしたようだ。
こんなタイミングで不運な出来事だが、仕方ない。僕の方が鈍足なので先に行かせてもらうことに。
ひぃ、ひぃひぃ、と呼吸が乱れてくる。酸素が行き届いてない感じがする。数えきれないほどの九十九折を越えると…
と、凍結〜!
路肩の草には霜が降りている。凍結落車で骨折して以来、凍結ビクビクマンのわたくし。
亀のようにそろそろと通っていく。
3月でも凍結はまだあるので要注意だ。
長い長い登りをこなしてようやく登頂!
中尾攻略!
タイムは 53分38秒。
TAKUさんを待っている間にリアディレイラーの調整をする。どうやらワイヤー伸びでローに入っていなかった。32Tが使えず28Tで登っていたようだ。パワーのない僕にはこれは辛かった(;´∀︎`;)<。
調整して無事に32Tにギアが入った。よかったよかった!
TAKUさんも登ってこられた。どうもリアディレイラーの調整がうまくいかずにローに入れるとチェーン落ちするようだ/(^o^)\ナンテコッタイ
TAKUさんはロー封じを食らってしまい、最大25Tで登ることに…(´Д`||) これは大変だ!
2葛終えると、カロリー欲しくなる!
ってことで、3本目の蕎原への途中にあるパン屋さんへゴー。もちろん寒さで震えまくってダウンヒル。フルブレーキで下る。アルミリムで本当に良かった…!
そぶら山荘 愛(まな)のパン。
ここで頂くのが
カレーパン、ベーコンパン、チーズパン!
もちっふわっ…。
お、おいしい〜〜ヾ(*>∀︎<)ノ゙
ヒルクライムとダウンヒルで疲れた身体に、優しいお味のパンが最高だ。美味美味!
TAKUさんにも喜んでもらえたようで何より。
さてさて、やって来ましたよ。
七葛の最大難易度「蕎原」
もうね、異常なんですよ、ここ。
想像している100倍はきつい坂なんですよ…
距離8.3km、高低差623m、平均斜度7.5%…
最大斜度はなんと25%っ!!
重力が強すぎて、
「布団でも引きずっているんじゃないの?」
ってぐらいペダルが重たい。
蛇行走法で楽にしたいのだが、まったく楽じゃない!
一度足をついたら再始動できるところじゃないので、1mmでも前へ進む心意気を持つ。脚は絶対につかない!
もう森。人間が立ち入るところじゃない感。
ギアはもちろんインナーローだが、心はインナーローにしない!!絶対にだ!
けど、斜度がきついほど良いこともある。
距離が短いのだ。さっと抜けられて安心した。
想像よりも1.5倍ぐらい短くてよかった( ˙▿︎˙ )/
TAKUさんはまたチェーン落ちしたらしく、ぼくは一足先に山頂へ。なんとか最難関をパスできてよかったヾ(*'▽︎'*)/
クリートがおかしくなっていたので調整。
踏み足と引き足がめちゃくちゃで、クリートに負担をかけていたんだろうな。ペダリングフォームなんて気にかける余裕なんてなかったんだ…。
蕎原クリアー。
タイムは43分25秒。
TAKUさんは23Tギアで登って来たそうな…(((( ゚Д゚)))) RD不調とは言えドMすぎる(褒め言葉)
32Tで登った僕と比べると、ひと踏みで1.5倍のパワーを出していることになる。あな恐ろしや…(;´д`ノ)ノ
さて4本目は牛滝コース。
握力が死にながらのダウンヒルで、スタート地点へ。
ここはBランク。
距離8.3km、高低差623m、平均斜度7.5%
「こんなところ余裕でしょ、中尾と蕎原を越えてきた僕たちですよ、あははははは!」
と2人で余裕ぶちかましていた。
長すぎる。
いつまで経っても登りが終わらない…(´Д`||)
脚にも疲労が溜まり始め、肩や首までも痛くなっている。登っても登っても終わらないような感覚に陥りメンタルもやられる。
2人の間に会話がなくなり、目の前の坂を越えるためのマシーンになったようだ。
牛滝さん舐めててすいません(;´∀︎`;)<。
体力ギリギリで山頂ゴール。
脚も体力も大いに削られてしまった。
タイムは43分30秒。
ここは意外にも大変だった。
だが、七葛の良いところは、一度登ればそこがチェックポイントになることだ。山頂に行けば7つのうちの一つが確実に終わったことを意味している。キャノボは分かりやすいチェックポイントがなく、延々とゴールへひた走るしかないのだ。キャノボと比べたら随分と楽だ。
休憩として、山頂近くのレストランで食事を取ることに。
レストランのおっちゃんとおばちゃんが超気さくな方々でお話ししてて楽しかった!すんごく応援してもらえたし、癒された。
オススメされたイノシシカレーを注文!
う、うまい〜(*´∀︎`*)♪︎
イノシシ肉が柔らかくて臭みもない!これは元気が出る!一気に食べる。
「いま七葛やっている最中なんですよ」
と話していたら
コーヒーサービスしてもらえた(((( ゚Д゚))))
ありがたい〜〜!
最後にはおばちゃんからミルク飴を握らされた。ありがとう!
レストラン内の他のお客さんたちにもめちゃめちゃ応援してもらえた。これは頑張らねば!
気合を入れて犬鳴へ。指先が凍ってブレーキがうまく握れない中ダウンヒル!落車しないように気をつけるよ。
5本目の犬鳴。
距離11.1km、高低差704m、平均斜度6.3%
七葛の中では普通ランク。カレーも食べたしいけるはずだと思ってスタート。
スタートした直後…
キツイ、きつすぎる…。
疲弊した身体には15%の坂でさえも壁に感じられた。
「ふうああああ!!!!くぅううう!!ふぅ、ふぅ…キツ…イ…イイイイッ!」
と叫び回っていた。
ここでたくさんのローディーが叫んでいたことだろう。まるで山犬の遠吠えのように…。それ故ここは「犬鳴」と呼ばれることになったのだ(違
あまりにもシンドくて写真が一枚も撮れなかった。登りに必死すぎて、写真のことをすっかり忘れていたし、撮ろうとしても体力的にも撮れなかっただろう。
山頂に着いた瞬間のTAKUさん。
ヘロヘロ過ぎて座り込む。僕も座り込んでしまう。身体がボロってきてる。
「あと2本いけるのか…?5本登っただけで、獲得標高が3500mに迫っているぞ。もう帰っても良いんじゃないか」
そんなことが頭の中をよぎった。
だが、ここで諦めるわけない。
記帳表に書き込み。
タイムは1時間0分44秒。
6本目は粉河。
距離11.5km、高低差718m、平均斜度6.2%
スタート地点には堂田商店がある。
TAKUさんはここで初めて補給食を買っていた。
そもそもTAKUさんの補給量が僕の1/4ぐらいで超低燃費なのだ。チャリ体質でうらやましい…笑
ちくわとゆずハチミツの組み合わせ。
意外に悪くない( ˙▿︎˙ )/
タンタンタンといつものリズムで坂を上っていく。TAKUさんは元気そうだ。
そろそろ夕暮れだ。
気持ちが焦る時間帯だが、まだ慌てる時間じゃないと言い聞かせる。
この五分後にはイノシシが現れてちょっと焦った。
ここで事件が…。
体の調子がおかしいのだ。急激に寒気を感じ、筋肉に力が入らない。むしろ筋肉がかゆい。
こ、これはハンガーノックだ。なんてことだ!
慌てて1本満足バー2本と飴を口に放り込む。8%の坂を登りながらのもぐもぐタイムは何よりも忙しかったよ。
もぐもぐしながらも撮った夕焼け。
ラスト2kmの激坂区間がめちゃくちゃしんどい。この区間は、蕎原、犬鳴、粉河、神通の共通ルートでどこから来てもラスト2kmが大変なのだ。
とにかく踏む、踏むしかない、と思って気合で駆け抜ける。
山頂に到達!!
夕焼けがとっても綺麗だった。
もう辺りは真っ暗。
この時間帯に葛城山を登る人も居ないようだ。
タイムは1時間5分23秒。最長時間だ。
そしてラストの神通へ。
もう七葛をやりきることだけを考えていた。
寒い寒いダウンヒルをこなしてスタート地点へ。
距離10.3km、高低差608m、平均斜度5.9%
この時点で19時30分。
時間感覚がバグってきていて、この時は「もう遅いから帰ろう」という発想力がゼロだった。
レストランのおばちゃんからもらったミルク飴。
これを舐めて元気だすよ!
ラストの神通の記憶があまり残っていない。真っ暗で次がどんな勾配の坂か全くわからず、只々ペダルを回すことだけに集中していた。
全身の筋肉はこわばり、脚には力が入らず、頭もオカシクなっていたと思う。
ただ前へ。前へ。
…気付いた時にはゴールしていた。
タイムは58分18秒。
この記録表を書ききったときには、静かに、でも、熱く興奮していた。
嬉しさと高揚感と安堵が混ざり合って、成し遂げたことの余韻に浸っていた。
これで七葛が達成できたのだ。
疲れ果ててまともな神経じゃいられないぐらい、強烈なヒルクライムライドだった。
もう二度とやりたくない。
ゴール直後にはそう思っていた。
7回も同じ山に登るなんて正気の沙汰じゃない。けど、狂気の沙汰で感じる喜びもまた半端じゃなく深いものなんだと思う。
頭がおかしくなるくらいで得られる喜びがあってもいいじゃないの。
最後には展望台から夜景を見る。
ちょっとだけ世界が違って見えた。
ラストは最初の塔原ルートをダウンヒル。
スタート地点の塔原のバス停前へ。
トータルタイムで13時間15分もかかってしまった。けどいいんだ。今回はタイムなんて気にしてなかったし、完走することさえも目的にしてなかったんだから。
自分でチャレンジしてみようと決めて、自分なりにチャレンジしてみる。
これが僕のやりたかったことなんだ、と素直に思えていた。
クレイジーライドって、やっぱり楽しい。
おわり。
(TAKUさんは自走で神戸まで帰ったそうです。七葛込みで270km、5700mアップ。超絶元気で素晴らしいローディーです。尊敬)
【獲得標高5000m】クレイジーヒルクライム【七葛の準備編】
なんてことだ…
貧弱なりっけいが七葛をやるだなんて…
もう死ぬかもしれない…
…
はい。
七葛(ななかつ)って何よ?って話ですよね。
説明しましょう。
変態ヒルクライムコースです✌︎('ω'✌︎ )
ん?よくわからない?
まあ数字で表すと、
「距離128km、獲得標高4881m」
となるクレイジー鬼畜コースなんですよ。
富士山山頂(3776m)の約1.3倍ほど登るんですよ。たった1日で。
うあわわわわわヾ(;;゚Д゚)ノ<死にたくないよー
コースはとってもシンプル。
和泉葛城山の登山コース。
これを7つ全部登るだけ。
イッツ シンプル。
登って降りて、登って降りて、登って降りてを7回やれば達成できるのだ( ˙▿︎˙ )/
なぜこんな挑戦をするのか…?
葛城山たのしかったー!!
— りっけい (@rikkei2) 2017年12月1日
未知の激坂世界がひろがったわ笑
いつか、いつか7葛やってみたいなあ pic.twitter.com/YJPT4WQiey
葡萄坂とか和泉葛城山みたいなドMコースなヒルクライムやりたい…‹‹\(´ω` )/››
— りっけい (@rikkei2) 2018年1月21日
過去の自分が言い出したから。
もう仕方ないよね。過去の自分が行きたいって言っちゃったもん。そりゃやりますよ。
過酷なチャレンジやってやりましょう(゚∀゚︎≡゚︎∀゚︎)
フォロワーさんのTAKUさん(Twitter ID : @1989pinarello)も行きたいってことで、一緒に登ることになったのだ。ノリのいい人だ٩(ˊᗜˋ*)و
まだお会いしたことないけど、ヒルクライム大好きローディー。練習コースが六甲山だったり勝尾寺だったり3000mアップコース走ったり、登りにめっぽう強そうなお方だ(((( ゚Д゚))))
死兆星が見える…'`,、('∀`) '`,、
和泉葛城山には一度だけ登ったことがある。
あれは酷いコースだった(褒め言葉)
展望台からの景色。
約50km先の淡路島が見える。
真面目に解説してみると…
和泉葛城山は標高858m。だんじりで有名な岸和田市の東端の山。
和泉葛城山が大阪府と和歌山県との境にある。
似た名前の大和葛城山は、大阪府と奈良県との境の山という認識でおっけー。
関西ローディーなら聞いたことがあるかもしれない。
「七葛」
それに挑戦しようというのが今回の目的。
目的は完走ではなく、七葛へ挑戦すること。
決して無理せず自分のペースで挑むことに価値がある。
ルートは7つの登山口。
作戦としては、
塔原→中尾→蕎原→牛滝→犬鳴→粉河→神通
という順で通る。
コースをひとつひとつ見てみよう。
①塔原(とのはら)
距離6.9km、標高差595m、平均斜度8.6%
唯一僕が登ったことがあるルート。一回登っただけで疲労困憊になった。えぐい。
②中尾(なかお)
距離8.9km、高低差725m、平均斜度8.2%
中盤のコンクリート激坂をいかに越えるか、明暗を分かつ。えぐい。
③蕎原(そぶら)
距離8.3km、高低差623m、平均斜度7.5%
道中に「そぶら山荘」というパン屋さんのパンが超絶美味しい。パン食べたい。ただ路面はボロボロなので要注意。超えぐい。
④牛滝(うしたき)
距離8.3km、高低差623m、平均斜度7.5%
路面良し。頑張りどころ。えぐい。
⑤犬鳴(いぬなき)
距離11.1km、高低差704m、平均斜度6.3%
コンクリート激坂。斜度15%看板が現れる。えぐい。
⑥粉河(こかわ)
距離11.5km、高低差718m、平均斜度6.2%
最長コース。気持ち的にキツイと思われる。えぐい。
⑦神通(じんずう)
距離10.3km、高低差608m、平均斜度5.9%
道は広く平均斜度も一番小さい。最後に楽をさせてくれるルート。えぐい。
7つ全部えぐいルートとなっておりますよ、ええ。
(関西ヒルクライムTT資料室より)
7つ全部がBランク以上で、その内2つがSランクという…(;´∀︎`)・・ァハハハ・・ハハ・・ハ・・
キャノンボールと双璧をなすチャレンジなのだ。
「距離のキャノンボール」「標高の七葛」と呼ばれるほどである。(勝手にぼくがそう呼んでいるだけ)
いかに苦難のヒルクライムかは、過去の偉大な達成者たちが証明している。
参考までにリンクを貼っておきますね('∀︎'*)
「【戦略編】獲得標高4,675mの『七葛』。七方から葛城山を攻めるクレイジーチャレンジ。 | 十三峠十三分切り」
「7葛で見た初老たちの熱い思い ① 〜プロローグ〜 : GOGO!おやじ転車」
「【7葛・夏の陣】いよいよ始まってしまった... : 乗り気ですよ♪」
他にも七葛ブログを書かれてる方はいっぱいいます。みなさん本当に素晴らしい…!
はて、ド初心者のりっけいができるのか…( ˘ω˘ )
こんな看板が普通にある。
まあ僕が鈍足で足引っ張る可能性が十二分にはあるが、気にせずマイペースで行こう。TAKUさん、ワシをちぎって下され〜!
天に昇ることなく、山を登りたい。
明日(2018/3/10)に挑戦します!
乞うご期待!
つづく
本番編です(´∀`*)↓
【獲得標高5000m】クレイジーヒルクライム【七葛の本番編】 - りっけいのゆる旅
ちょっと48時間で540km走ってきた【ゆるキャノボ後編】
ゆるキャノボの後編です〜(/*´∀︎`)o
前編はこちらからどうぞ('∀︎'*)↓
ちょっと48時間で540km走ってきた【ゆるキャノボ前編】 - りっけいのゆる旅
さて、2日目。目を覚ました。
うん。眠気はない。だが、疲れはあまり取れていない。走り出せれば身体は動いてくれるだろう。
朝7時にいざ出発!
大阪までの残り310キロを走るだけ(*ノ・∀︎・)ノ まだ26時間以上は猶予がある。焦らずに走れば、きっとゴールできるだろう。
朝ごはんは吉野家へ。
なんだか食欲がなかったので、炭水化物は無し。
さとるくんは元気いっぱいだ。寝れば体力全回復する体質みたい。基礎体力をきちんとつけているのだろう。うらやましい。
初めの20kmは山岳コース。
とはいっても下り基調の道を駆け抜けるだけなので、負担は少ない。ウォーミングアップにちょうどいい。
天気にも恵まれていて問題なし。
ダウンヒルで寒く感じる程度だが、次第に暖まってくるだろう。昨夜に買ったカイロもまだ暖かい。
残り275km地点で休憩。
コンビニポプラ。
なかなか珍しい。広島発祥らしく、地元に寄り添ったローカルのゆるーい雰囲気で好きだ。レジのおばちゃんたちがおしゃべりしている光景に、癒しと懐かしさを感じるε- (´ー`*) 温かいお茶を飲んでひと息つけた。
走る時には、決してスピードを出し過ぎないように。でも快走区間ではスピードを落とし過ぎないように。自分たちの体調と相談しながら無理のない走りを心がける。
今回はスピードよりも、距離を稼ぐことを優先する。慎重な走りになる( ´∀`)
と、ここで…アキレス腱に違和感が…。
痛いわけではないが、なんだが調子がおかしい。ごまかしながら、足首に負担をかけないように走る。
以前に全自走1dayビワイチ340kmライドで、痛めたところだ。気にしながら走る。
中間地点の尾道まで行って、気持ち的に楽になりたい。尾道ラーメンを食べたい。その一心でペダルを回す。
急に海沿いの道になった。海が見えるということは…?
ここは、尾道だ〜〜!!
うひょー半分来れた!気持ちがずいぶんと楽になる∑︎d(*゚∀゚︎*) うれしい〜!
あの橋の向こうはしまなみ海道だ。四国の今治市まで走りに行きたくなる気持ちをグッと抑える。過去にも走ったことがあるが、何回も行きたくなる。また行くね、しまなみ海道。
頑張って辿り着いたあとは
尾道ラーメン!
うまうまー(ノ*'ω'*)ノ
あっさり醤油ベースに、中太麺がもちもちで、しっかり食べ応えがある!セットの餃子もこれまた美味しい…!体力が回復していくのを感じるよ。美味しいラーメンをありがとう。
尾道ー大阪ルートは何度か走ったことがある。ここからは知ってる道が続くと思うだけでも心強い。
平坦が続く2号線をひた走る。 交通量が多くなる区間なので気をつけていく。
追い風が相変わらずにアシストしてくれるおかげか、巡航も楽ができた。
岡山県さん、おっすおっす。
ラーメンを食べた後には快調に走れる。日差しも暖かくなり気分も上がる( •̀∀︎•́ )✧︎
ここでトラブルが…。
アキレス腱が痛い。・゚・(´□︎`*)。・゚・
確実に痛みを感じるほどだ。
やはり古傷が痛んできた( ´ Д ⊂︎ )
踏み込んだ時に、ズキッ、ズキッと鈍痛を感じる。残り250kmあるのに、不安要素があっては良くない。
思わず薬局へ飛び込んで薬を買う。
サロメチール。
これがよく効く薬で、この後の250kmで何回も助けられた(*ノ・∀︎・)ノ ありがとう、サロメチール。これがなかったら途中で諦めていたかもしれない。
ルートをさとるくんのGarminに入れていたのだが。一か所ミスリードを喰らい、大回りしてしまった。ぼくもさとるくんもルート確認と判断力、余裕がなくなって、自分たちがどこへ行けばいいのか分からなくなってしまった。迷子状態。いつもならやらないミスも誘発してしまうから、ゆるキャノボは怖いのだ(;´Д`)
残り200km地点。
倉敷市の美観地区。
観光名所として栄えている。広大な区画にたくさんの商店が開かれている。覗くだけでも楽しいのだ。
倉敷デニムの財布を買った。
いままでツーリング用の財布が100均のものだったので、New財布はモチベが上がる!
ぜんざいとお抹茶。 美味でした。
すっかり倉敷を堪能した。楽しかったヾ(*'▽︎'*)/
けどここで気持ちが切れてしまった。ずっと緊張状態だったので致し方ない。
ゆるキャノボの辛いところは、時間がかかりすぎることだ。
「18km/hペースで30時間+ご飯とお風呂と睡眠=48時間」
と事前に計算していた。サドルの上で30時間も過ごす。30時間ペダルを回し続ける。
時間短縮のために、これ以上速度をあげればきっと、疲れ果ててゴールできないだろう。
エンデューロといったレースで出力するパワーを100%とすれば、
いつものツーリングは80%
今回のゆるキャノボは60%
に抑えている。
マックスパワーの60%で走り続けられればいいだけだ。だが、それに故に膨大な時間がかかる。ここが辛いところだ。いくら頑張っても前に進んだ気がしない。負の感覚におちいる。
30分かけて進んだ10kmがほんの僅かな距離にしか感じられなくなってしまうからだ。
「1メートル前へ、それだけで充分だ」
その心意気を忘れないようにする。
このひと踏み、このひと踏み。
集中して漕いで行く。
ここで、さとるくんにトラブルが。パンクだ。
ホッチキスの針を踏んだみたい。
パンク修理するさとるくん。
15分ほどで直った。深刻なメカトラでなくて良かった(*´ω`*) 明るい時間帯で良かった。
まだ走れる。
しかし夕刻になると、どうも眠気に勝てない。
堪らずコンビニの駐車場で横になる。
(さとるくんはこの写真を撮って大笑いしていた)
睡眠を取れたわけではないが、目を閉じるだけでも頭は冴えてくる。脳の休息も大事だ( ^ω^ )
頭はクリアになった。
コンビニから出発して30分…
ガダガダガタ、うぇっぷ。ガダガダガタ、うぇっぷ…
吐き気がする_:(´ཀ`」 ∠︎):_
路面の凹凸に突き上げられて、胃の中身が逆流してきている。
補給食で糖分とりすぎて、気持ちが悪くなってきた。あとは睡眠不足がたたって身体が不調をきたしている。身体がもう限界だと主張してきている。
対処法として、コンビニへ。
サラダチキンを食べてみる。
胃の中が糖分まみれなら、糖分以外を取ればいいじゃない!!
これが意外に効果的で、このあとは吐き気に見舞われることがなかった。
こんな博打的な対処法で、事なきを得てラッキーだった(*´∀︎`*)
カイロも大量に買う。身体に貼り付けて、夜の寒さに備える。このあとコンビニ補給毎にカイロを買った。2日目の夜も本当に寒かった。きっと0℃を下回っていただろう。(家に帰って数えてみたら15個もカイロを貼りつけていて、笑った)
道の駅で、晩ごはーん!
ハンバーグ定食ヾ(*'▽︎'*)/
わーい、ご飯だー!ぱくっ。
…ん、味がわからない…
ハンバーグを食べている、ということは分かる。だが、美味しいのかどうか判断できない(´Д`||)
とうとう疲れすぎて味がわからなくなってきたのだ(;´∀︎`)・・ァハハハ・・ハハ・・ハ・・
ぼくが「やばい、味がわからない、どうしよう」と戸惑っている目の前で、さとるくんは疲れから変なテンションのスイッチが入ったようだ。
ボケを連発して1人で笑っている。超絶元気だ。元気すぎて不安になるぐらいだ。ぼくは蚊の鳴くような声で「…ちょっと静かにして…お願い」と懇願する。だが、それをフリと勘違いしてボケを加速させてくる。なんだこれ?地獄??
この時が疲労のピークだった。身体の疲れよりも脳の疲れが深刻という状況。判断力が鈍っていた。
輪行で帰る選択肢も考えつかなかった。
施設内の温泉へ入ってみる。
…少し回復できた。よかった(*´ー`*)
風呂上がりにソファで横になり、10分だけ目を瞑る。脳内で何かが高速処理されている感覚がする。
常に頭を動かしていると脳内がパンパンになる。一杯になった容量を、目を瞑ることで減らせた気がする。脳内の思考スペースが確保できた。随分と楽だ(*゚▽゚*) かなり回復できた。
元気を取り戻して、再び自転車に跨る。
ここからのルートが最高だった。
備前市から相生市までの250号線。車が全然走っていない、路面は綺麗、アップダウンが楽しい、静か。
あああー、たのしいい!
歌いながら、心地よく風を感じる。
車なんて5分に一度見かけるぐらいだ。快適快適。
国道2号線がデレてくれた\(^ω^\)( /^ω^)/♪♪ワーイ
兵庫県入り!
ようやく、やっとこさ、ついに、どうにか、兵庫県に着いたよ。・゚・(´□︎`*)。・゚・
ここまで来れればあと100kmちょいだ。焦らずともゴールできるだろう。安堵した。
ふー、やれやれだ。
首のストレッチをしようと、空を見上げたら…そこには
……夜空いっぱいに星。
感動した。
こんな綺麗な空があったのか。
瞬く星々と輝く月。美しい。
ずっと空で煌めいたのに気づかなかった。
岡山県と兵庫県の間で宇宙を感じていた。
天からの応援をもらって姫路市まで駆け抜ける。
ラーメン。
おいしい〜。よかった、味がわかる〜。
味覚を感じることに安心して、完食する。
ここで眠気の限界が…この日は18時間ぐらい活動していたからね。眠くもなる。
近くのネカフェで仮眠をとる。
朝3時に起床。2時間眠れた。
身体は疲れすぎて、いまどれほど疲れが溜まっているのかよくわからない。けど、あと6時間半で100kmを走ればいいのだ。トラブルがない限り大丈夫だろう。
ラスト100km区間ではコンビニ休憩は2回だけ。
「二度と500kmも走らない」と2人の意見が合致した。 さとるくんも限界が近い。
朝の5時台に車はほとんど走っていない。ラストのスピード区間として、かなり飛ばして駆け抜けた。
朝日が昇る前に、明石市に入れた!
明石市以東は走り慣れた道だ。交通量と信号が多く、スピードは出せない。ゆるゆる走るだけだ。残り50km。
神戸の信号に引っかかりまくる。ストップ&ゴーで気持ちばかり先行する。残り距離が減らないことにヤキモキする。
焦ってはダメだ、ゆっくり行こうと自分に言い聞かせる。
尼崎市の川を超えると、ずっと見たかった県境の看板が…!
ただいま、大阪ぁああああ!
ついに大阪まで帰ってこれた。すごーく感慨深い。もう10kmもない。
この淀川を越えたら、もうすぐ!
ゴール地点の梅田が見えてきた〜!
あとちょっと、あとちょっと。
あと300メートル。
気持ちが焦る…。もう少し。もう少し。
つ、ついに………
うおらああああ!
— りっけい 四国一周ちう (@rikkei2) 2018年2月19日
北九州市→大阪市ゆるキャノボ達成
距離543km
タイム47時間43分
みなさんいっぱいの応援ありがとうございましたーヾ(*'▽︎'*)/ pic.twitter.com/RKvwEXjVk8
ゴールできたああああ!!!
うおおおおおおああああ!
走りきったあああああああ!
さとるくんもおつかれさまー\\٩( 'ω' )و ////
さとるくんと力一杯にハイタッチをする。肩がもげるほどに力一杯に。嬉しくて感無量…!
こんなバカなことができてしまった。ロードバイクってなんて面白い乗り物なんだ…!
Twitterでたくさんの応援をもらえた。
ただ自分の好きなことをやっているだけなのに、人から応援をもらえることがどれだけ嬉しいことか。
ありがとうございました!!(圧倒的感謝)
やってみて分かったが、ゆるキャノボはオススメできるもんじゃない。
基本的にしんどいし、事故に遭う可能性も高い。極度に疲れた状態で、知らない道を走るなんて危なっかしいからね。今回は運が良かっただけだ。大きなトラブルもなく、事故もなく、走ってこれた。もしもやるなら入念な準備をお願いしますね。
ぼくももっと熟練して、疲れにくい走り方を覚えよう。そして、本当のキャノボもやってみよう。
また500km走りに行きたいな。
おわり。
ちょっと48時間で540km走ってきた【ゆるキャノボ前編】
走ってきたよ、540km (´∀︎` )ハハハ
無事にゴールできた。
北九州市→大阪市を通る国道2号線をメインに超長距離ライドしてきた。
こういう500kmライドを短時間で走ることをキャノンボールと呼ぶ。
そもそもキャノンボールとは、東京ー大阪550kmを24時間以内に走りきる、というタイムアタック。
今回は北九州市→大阪市というルートをとった。凍結の可能性が低いこと、暖かそう、西風アシストがありそう、と思ったから₍₍ (ง ˙ω˙)ว ⁾⁾
超長距離スペシャリストのつむりさんが、このルートを走っていて、下調べしやすかったからってのもある(o´∀︎`o)
つむりさんブログ(【キャノンボール】ちょっと下関から大阪まで自転車で走ってきた 国道2号線【530km】 - 2017年12月下関〜大阪キャノンボール)から、ルートを拝借しました。
ベストなコース設定ありがとうございます。
さて、この540kmルートを「48時間」でやってしまおう、と決めた。
ロードバイク歴7ヶ月目であること、初キャノボ挑戦で時間には余裕を見た。ご飯や睡眠も欲しいし( ´∀`)
通常の2倍の時間をかけるキャノンボールなので、このタイムアタックを “ゆるキャノボ” と勝手に定義した。
Q なぜ、ゆるキャノボをやるのか?
A ノリとタイミングで決まっちった٩( ᐛ )و
本来は週末に福岡、山口、広島あたりでゆるくツーリングをやりたかったんだ。
友達のさとるくん(Twitter ID : @rikusato37)になんとなーく週末の予定を聞いてみたら、あれよあれよと、ゆるキャノボが決定していた。ノリって怖いね!さとるくんノリ良すぎるよ!笑
そのさとるくんはタダモノじゃない。
「妖怪ペダル回し」「脳筋野郎」と呼ばれるゴリゴリのパワー系。レース優勝者でもある。彼と一緒に走ると狂気じみたライドになりがちなのだ。
アワイチライドでも引きずり回されたよ↓
さて、ゆるキャノボを行く自転車はいつも通り。
MERIDA RIDE × Dura-Aceホイール。
さとるくんバイク。
GIANT TCR × キシエリホイール。
荷物は最低限に留めた。着替えとモバブー類をひとつのフレームバッグに収められた。1gでも軽量にね。
大阪南港から福岡門司港までフェリーで移動。名門大洋フェリーさんお世話になります。
これから遥か先の福岡まで行けると思うとワクワクする。
フェリーへ自転車を持ち込むには、輪行袋に入れるのがベスト。入れれば無料なのだ。ありがたい('∀︎'*)
解体せず持ち込むと1640円なので、お得度が高い。
エスケープとして、どうせ輪行袋は持って行くし、これはいい方法だ。
船内の寝床もなかなか快適。
枕元にはコンセント、棚には荷物置きがあり大変よい。
フェリー内を散策して、お風呂に入って就寝。
朝、起床。
ね、ねむい( ´ Д ⊂︎ )
ワクワクして寝付けなかった。
慣れないフェリーだし、睡眠が充分に取れていない。
そもそもキャノボ前日が修士論文発表会だったので、準備に追われて慢性的に睡眠不足だった。自分のスケジューリングがアホすぎる(;´∀︎`)ァハハハ
けど、目が冴えてくるにつれて、ゆるキャノボへの期待感でだんだんとモチベーションが高まる。睡眠欲よりも興奮の方が上回ってくる。
朝ごはんは船内バイキング。
ゆるキャノボ前に栄養をつける。
ほけーっと景色を眺める。見えている対岸を走ると思うと胸が熱くなる。遠いところまで来たものだ。
かわいい。癒される。
フェリーから降りて
パシャリ。
ここまで連れてきてくれて、ありがとうフェリー!
まずはコンビニへ補給食を買いに行く。
糖分、タンパク質、ビタミン。
バランス良く栄養をとる。
食べやすいこと、ゴミが小さくなること、を考えればこれらがベストではなかろうか。
国道2号線の終点は北九州市にある。
ついにここから、ゆるキャノボが始まるのだ!!(*ノ・∀︎・)ノ
2018年2月17日9時36分
ゆるキャノボスタート!!!
ハイテンションで駆け抜ける。期待とか不安とか緊張でついつい楽しくなってしまう。
走り出して、すぐに関門橋が見えてきた。
この先が本州だ。大阪まで地続きだ。
大丈夫、きっと走れる。
ちなみにこの海で獲れるお魚がおいしいらしい。次来たときにはグルメライドもやりたいなー、と横目に海を眺めながら進む。
本州へ行くには、海底地下道を歩く必要がある。全長は750mなので、10分ぐらいのお散歩タイム。
本州と九州の間でポーズをとってみる。
ここが日本一の幅が狭い県境ではなかろうか。
トンネルを抜けて、いざ出発!
陽射しがぽかぽかとあたたかい。風も追い風に。ベストコンディションじゃないか(*´∀︎`*)♪︎
「あぁー、楽しいぃー!」とさとるくんと喜び合いながら走る。気持ちがいい。テンションが上がっている。
けど、決して焦って走らない。のんびりと走るんだ。平地を20-23km/hで走って、体力を温存させておく。500kmの距離を自分がどれほど走れるのか分からないからね。
信号も少なく走りやすい。バイパス区間も自転車通行可なので、ノンストレスで走り抜けられる。
特に厚狭バイパスの下りが楽しすぎた。下り始めは思いっきりペダルを回して加速。そのままのスピードで下れるのが爽快‹‹(´ω` )/››
休憩の取り方はトイレ休憩ぐらい。補給やストレッチは信号待ちに済ませることを心がけた。
休憩の回数と時間をなるべく減らす。疲れにくい走りをする。
そのためにもオーバーペースで走らない、絶対にだ。
60km漕いだところで昼ごはんをとることに。ここまでで休憩込みで20km/hで走れていていいペース。身体に痛みもない。
「なかなかいい調子じゃない?」と、さとるくんと話しながらこの後のプランを確認する。いまの体力なら問題なく走り続けられそうだ。ノープロブレム∑︎d(*゚∀゚︎*)
方言「幸せます」看板。
近くのコンビニのトイレにも「幸せます」
西風がずっと味方してくれる。風速は5m/sほどでかなり楽に巡航できる。天候にとても恵まれている。けど、決して焦らない。着実に距離を稼いで行く。
中国地方のスーパーyou me town。
まだまだ大阪が遠いことを実感する。見知らぬ土地を走れる嬉しさと、大阪への懐かしさを抱く。
残り400km地点へ到達。
ここまでの130kmで準備運動は終わり。さすがにぼくもさとるくんも疲れ始めてきた。
「1メートルでも大阪へ近づけることは良いことだ」と2人で励まし合いながらホイールを回す。
160km地点でようやく広島県へ。
山口県の長さに辟易としたが、まだまだ走ることを考えて気合いを入れる。
すっかり暗くなった道を走り続ける。精神的にも弱ってくる時間帯だ。
Twitterで実況をしていると、いろんな人たちから応援してもらえる。興味を持ってもらえるだけでもありがたいのに、「頑張れ!」「応援してるよ」とコメントをもらえると元気が出てくる。ありがたいことだ。
走っていて辛い場面にはみんなからの応援を思い出して、自分を奮い立たせる。まだいける!と言い聞かせる。
なんとか広島市内へ入れた。せっかくなので、夜ご飯は広島市内で食べることに。
広島に来たからには、牡蠣とお好み焼きが食べたかった。ので、見つけたお好み焼きやさんへ突撃(`・ω・´)
店内の暖かさに気が緩む。久しぶりに人類の文明に触れた気がした。
そして、
牡蠣のホイル焼き!
うまああああああいいい。・゚・(´□︎`*)。・゚・
広島の牡蠣おいしすぎるっーー!!
ぷりぷりでふわふわ。嫌な苦味もなく、ほどよい磯の香りで超絶美味!!はあああ、幸せとはこのことだε- (´ー`*)
さとるくんは食べた瞬間に、頭を抱えて動かなくなってしまった。
お好み焼きもうまああああああい!
エビが!イカが!ああああ!!おいしいいいいい!!!
ここまで200km近く漕いできた身体に染み渡るようだ。泣ける。
ご飯の後は銭湯へ。
身体をきっちり休ませる。お風呂最高かよ。
初めて広島の銭湯に入ったんだが、おっちゃんたちがみんな丸刈りで、さすがは広島だなあー、と思った。みなさん、イカツイ方々だ。
お風呂から上がるとカイロを貼りまくる。防寒具を持ってくるのを忘れたので、応急処置である。少しでも暖を取ろうとする。この後も走るのだ。用心したことに越したことはない。
お風呂上がりに牛乳でカンパイ!
番台のおっちゃんに声をかけられる。ロードバイクで来たことが珍しかったみたいだ。
ぼくたち「今から山を越えて尾道まで走ります」
おっちゃん「おー、今から山越えするのか。あそこはトラックも多いし落下物も多くて危ないぞ。海沿いの方がええんじゃないか」
ぼくたち「むむむー、危ないんですか」
海沿いの道なら確かに楽なルートだろう。けど、どうしても大回りしてしまうし、下調べをしていないルートなので不安がある。
番台のおっちゃんに応援をもらって、銭湯から出発する。やはり山越えルートで走ることにした。
ご飯&銭湯のおかげで身体はすっかり楽になった。山もいつものペースで登れる。調子は決して悪くない。
…ただ寒い、とても寒い…
マイナス3℃って!!
寒すぎるよ(((( ゚Д゚))))
ダウンヒルでガチガチに身体がこわばる。幸い凍結がなかった。結構ヒヤヒヤしたものだ。
寒さに耐えられず吉野家へ逃げ込む。
足先がカチカチに凍っていて、走っていてもツライだけだったのだ。
牛丼の暖かさにホッとひと息つけた。
ここで急激に睡魔がやってきた。これ以上走るのは危ないかもしれない。さとるくんも疲れ切っている。
仕方ない。ここらへんで休息を取ろうと決める。本当は中間地点の尾道市まで行きたかった。しかし、無理はしちゃいけない。尾道までまだ40kmあるが、東広島市で休むことに。
1時40分、16時間経過。
230km地点のネカフェで仮眠をとることに。
気絶するように、眠りに入った。
つづく
後編はこちら(ノ*'ω'*)ノ ↓
冬のアワイチで大騒ぎ
2018年2月4日
アワイチして来た(*゚▽゚*)
天候にイジメられ、伴走者のハイペースに死にそうになりながら…。
想像を超える楽しさを堪能してきた。
淡路島を一周、150km。
関西ローディーのサイクリングコースだ。ただ冬に走るとドMコースに変貌することを後々体感することになる笑
今回一緒に走るのは友達のさとるくん(Twitter ID : @rikusato37)。
「妖怪ペダル回し」「脳筋野郎」と自嘲するパワー系チャリ乗り٩( 'ω' )و
筋力と気合いでどんなコースでもねじ伏せてしまうし、落車で骨折しても元気に走り続ける変人。でも、はりちゅうレースで優勝するほどの実力者なのだ(´∀`) さすがは妖怪ペダル回し。
ちなみに、ぼくはタイムアタックして勝てたことがない…(;´д`)妖怪ペダル回しは平坦もヒルクライムもメチャメチャ速い。
今回のアワイチ、ぼくはついていけるかな…(フラグ)。
当日。
朝5時に家を出る。
明石駅までの電車内で、
フォロワーさんから
「寒すぎてアワイチ途中で諦めた」
と情報をいただく。
「最大の防寒対策で来たからきっと大丈夫だ。まさか淡路島で雪なんて降るわけないし」
と思っていました(フラグ)。
明石駅でさとるくんと合流。さきにフェリーの切符を買っておいてくれる好プレーしてくれてありがたい( ˙༥˙ ) フェリーまでの時間ギリギリだったからね。
ロード界では有名なフェリー乗り場。
フェリーのおっちゃんに声をかけられる。
おっちゃん「今から出る船は小型船だから、波が入っちゃって自転車濡れちゃうよ」
ぼく「あらら、そうなんですか?どうしましょ?」
おっちゃん「ん?2人だけか?? それなら特別に客室に入れてあげるよ」
ぼく&さとるくん「ありがとうございます!!」
おっちゃんには圧倒的感謝をして、中に入れてもらった。
海水に晒さずに済んだ。ありがたい。
このクソ寒い時にアワイチする人が少ないおかげか、ラッキーだった。
スタート地点の「道の駅あわじ」
パシャリ。
8時30分アワイチスタート!!
快調に走り始めた。アワイチは景色が本当に素晴らしい。海沿いをずーと走れるわりにしっかり山の中も走れてなかなか飽きさせない。
山の上から見る綺麗な水平線を楽しみに走る。
しかし、進行方向が南西になると…逆風が吹いて来た…!!
海沿いは遮蔽物が一切ないので風は弱まらずにそのままぶつかってくる。うひーー、これは大変だぞ。
さとるくんに前を走ってもらう。
「さとるくんが風よけになって、少しは楽に走れるだろう」と思っていたが、全然楽じゃない(;´д`)
なぜなら、さとるくんは逆風の中を30km/hペースで走っていたから。バケモノかな。
千切られないように、なんとか30km/hで走る。
しかしここで、
雪が降りだした( ゚Д゚)
なんでだ!瀬戸内気候でも雪降るのかよ!
ふたりで雪に文句を言いながら走る。
本格的に降り出して来た(((( ゚Д゚))))
しかも山の手前で。
「雪の中をこのスピードで走れるなんてスキーみたいで二度おいしい」
と、さとるくんが言いだしたときには、頭は大丈夫かな、と疑ってしまった。
立ち止まっていても仕方ないので、雪の中をヒルクライム!!凍結がないかを確認しながらゆっくり登っていく。こんなところで落車したら立ち往生してしまう。安全第一!
ダウンヒルもかなりかなり気を使いながら下る。雪の中のダウンヒル寒すぎる(´Д`||)
「よかった、凍結はなかった」
とふたりで言い合っていると突然。
晴れてきた〜〜!
なんなんだ(´ᴖωᴖ`)
山登りのタイミングでめちゃ降ったのに、降りた瞬間に晴れたよ!嬉しいけど気持ちは複雑だよ!!笑
まあ晴れたので良しとしよう。
雪問題が解決された。
しかし、ここで爆風がぼくたちを襲う。
西からの風が9m/s(32.4km/h)で吹き付けてくる。
ちょうど進行方向から風が吹いてくるのだ。
これには困った。
さとるくんと2人でローテーションを組み、2分刻みでぐるぐる交代する。
(;゚Д゚)アバババババ
まともに呼吸も整わずに無理矢理20-25km/hで走る。このスピードでは、風が55km/hでぶつかってくることになる。
ペースを落とすことなく何とか2つ目の山へ到着する。
ふぃ〜〜もうクタクタだよ( ´゚ω゚)
ヒルクライム途中で、思わず休憩。
さすがにさとるくんもかなり疲弊している。もっとペース落とすべきだったなあ、と反省。
休憩し体力を少し回復させ、さあヒルクライム!!
タンタンタンといつものリズムで登っていく。
「ぼくは無理なんで先に行ってください」と、さとるくん。
さとるくん相手にヒルクライムで初めて勝てた。けど、あんまり嬉しくない(;・д・)
さとるくんはめちゃくちゃ悔しがっていたけどね笑
山の上からの景色が大好きすぎる。
お昼休憩を「道の駅福良」で取ることに。
おっひる〜(´∀`)
カツカレー。
「う、うまい〜〜」と声が漏れてしまう。
寒くて厳しい逆風で体力が根こそぎ持っていかれた後に食べるカレーはうまみの極みだ。
「空腹は最大のスパイス(ただしドMライド後なら麻薬にもなる)」
と格言に一言追加しておきたい。
最高の昼ご飯を済ませた後は、前々からやりたかったホイール交換。
ぼくの持つDura-Aceホイールと、さとるくんのMAVICキシリウムエリートホイールとを交換してみた。
びふぉー
あふたー
キリエリの赤ニップルカッコええ。
ハブも赤いぞ。
うむ、チャラいホイールだ!(大喜び)
いざ、走り出してみると。
お、いい!!
安定して走れるぞ。左右に振れにくいし、踏んだ分だけシュバシュバ走れる!
MAVIC=リムがいい
みたいなイメージを持つが、本当にリムが硬く綺麗な円で作られていることを感じる(気がする)。
持っているDura-Aceホイールより好きかも…と思うのも束の間…
山が…お、重たいぞホイール。
疲労しているはずのさとるくんに山で置いて行かれる。゚(゚´Д`゚)゚。
鳴門海峡大橋を見に行くためになんとか山を越える。
ここで、悲しい事件が…。
ぼく(´-`).。oO(あ、この景色いいな。写真撮ろ)
…ゴソゴソ…ツルッ、パリーーン………
iPhone大破。
画面には緑と紫の線しか映らなくなった/(^o^)\ナンテコッタイ
撮りたかった景色。
画面大破のiPhone。
壮大な景色とミスマッチしてて笑うしかなかった。
これでTwitterでのライド実況も、写真撮影も封じられてしまった(;´∀︎`)・・ァハハハ
これからはさとるくんに撮影係をお任せすることに。
鳴門海峡大橋から移動し山間部を抜けると…
追い風きたああああ!!
やった!ついに追い風だ!!ここまでずっと雪&逆風にイジメ尽くされたから、この追い風は嬉しい限り✌︎('ω'✌︎ )
テンションアゲアゲで30-35km/hでぶん回す。
妖怪ペダル回しも元気だ。前半の疲れなんて忘れてペダル回しに熱中している。ただ元気良すぎる。
彼の後ろに付いて走っているのに
ぼく「ごめん、速すぎる!あと2,3km/h落として欲しいー」
さとるくん「はいはいー」
というやりとりが3回はあった。
妖怪ペダル回しの体力は無尽蔵だ。
途中に寄り道する。
大好きなスポットでパシャリ。
本当はここで夕日バックに撮りたかったが、後半のペースが早すぎたから全然夕日じゃなかった。
ラスト15km!妖怪ペダル回しは全くスピードを緩めない。バシバシ飛ばしていく。速すぎてついていくのがギリギリ。
しかし、ぼくも負けじと先頭で30km/hペースで走る。キツイぞ!けど頑張る!
橋が見えた!
もう少しだああああああ!!
あああ!!!
最後の力を振り絞る!!
ゴーーール!!
ゴールできた瞬間には、さとるくんと力一杯にハイタッチをした。
なんだか嬉しくて誇らしくて、すごく気持ちよかった。
最後にはご飯と温泉がある松帆の郷へ!
しかし松帆の郷までは斜度12%の400mヒルクライムをしなければならない!!
ここの坂は疲れた身体にはキッツイ。
以前さとるくんは
「なんで上に温泉あんねん!そっちが降りてこいやぁ!」
とキレたそうな。
妖怪をキレさせるハードな坂だ。
ふたりでヒーヒー言いながら登る。「しんどいしんどい」しか言えなかった。ここでも頑張ってしまう。
しかし坂の上から見る景色はハンパない。
夕日に照らされる明石の街と明石海峡大橋。
美しすぎる…。
空とのコントラストが綺麗で心が洗われる。
感動するワタクシ。
背中がかっこいいさとるくん。
この5分後には薄暗くなってしまったので、最高のタイミングで見られた。運が良かった。
ご飯‹‹( ๑´ω`)/››~♪︎
つけ麺と鯛丼でカロリー倍プッシュ!
ご飯の後には、温泉にも入って1日頑張った身体を癒す。
雪と寒さと逆風にイジメられ、妖怪ペダル回しの引きに食らいついた。
いつものソロライドじゃあり得ないペースで走れたし楽しかった!!
次にアワイチするときにはもっと平和なペースで走りたいなあ('∀︎'*)
おわり。
紀伊半島、走りきったよ【紀伊半島ライド④】
朝、目が覚めた。
う、身体が動かない…。
これはまずいぞ…
2,3日目にドM山岳コースを嬉々として走り回ったツケが回ってきた(;´∀︎`)ハハハ
この日の走りたかったコースはこんな感じ。
尾鷲市を出発して、三重県の絶景がある志摩、鳥羽を経由して、伊勢市まで行きたい(/*´∀︎`)o
このルートはパールロードと呼ばれる海沿いを走れるのだ!
しかし、身体は本調子ではなさそうだ。
おそるおそる、身体の調子を確認してみる。
太ももが張って熱を持っている…。筋肉が炎症を起こしているのかな(ノ∀︎;`)
背中から首回りも、筋張った感覚で固くなっている。
「んんー、これはダメだ。もうツーリング4日目は無しだ。大人しく大阪まで輪行で帰ろう」
と決めた。
ツーリング中に無理しても意味がない!
前みたいに痛い目にあうだけだ( ・ㅂ・)و
過去にあった痛い目↓
チェックアウト時間までうだうだ過ごした。
宿のおばちゃんから「もうチェックアウトだけど出れる??」と聞かれるぐらいギリギリまで居座っていた。もう動けなかったんだ。
最後に宿の精算をしていると、おばちゃんからオニギリとアメを大量にもらった。
「あんた自転車で来てるんやろ?これ持っていき」
びっくりした。
それと同時にすごく嬉しかった。
応援してもらっているなんて。
ありがたいなー(´ω`)
宿を出て、
「近くの駅まで自転車を漕ぐかー」
と乗り始めたとき……。
「あれ?身体がうごくぞ…?なにこれ?」
と、不思議な感覚に陥った。
確かに身体は疲れ固まり炎症を起こしている。が、自転車にまたがると痛みはなくなり、身体のフォームが自転車にしっくりくるのだ。
覚醒……?
意気揚々と走り出す。気持ちいいいい‹‹(´ω` )/››
自転車に乗るために身体が進化したのか。
ノンストレスで走れた。
ペダルを回そう、ハンドルを切ろうと考えなくても身体が勝手に動くのだ!自動操縦モード(*`∀︎´*)
驚いたのはギアチェンジも勝手にやっていたこと。初めは信じられなかったが、ピタッとくるギアを自然に選べている。
ただぼくは乗って景色を眺めていたらいい。そんな状態だった。摩訶不思議…。この状態を経験した方っていますかね?
気分良く走り出したが、
コースが山。
登りマシマシの山。
天気もいまいち晴れ渡らず残念(;´∀︎`)
このまま走っても、またアップダウンコースだろう、ってことでルート変更!
和歌山でアホほどアップダウンはしたので、いい加減に起伏コースに飽きていた。
コースは260号線から42号線へ乗り換える。
赤線が予定していたルート。青線が新ルート。
この青線の道は一度クロスバイクで走ったことがある。1つ山を越えれば、松坂まで40kmほどゆる〜い下り基調なのだ。ラクができるね!
斜度1-2%の下りを30km/hで走る。うん、気持ちいい。
途中に面白いものを見つけた。
BMXだ〜〜!
うひょー!かっこぃいい!
カチャ、シューーー、ズバッ……ダン!
何回も飛んでいる(*ノ・∀︎・)ノ いいね!
初めて生で見れた。許可を貰って、写真を撮らせてもらう。あぁ、かっこいい。
ロードバイク以外にも自転車競技はいっぱいあるし、BMXバイクにも乗ってみたくなる。趣味が広がりそうで楽しみだ。
充分に見学させてもらい、お礼を言って、先を目指す。松坂駅がゴールだ。
そして、ツーリングしていると謎なモノに出会う。
三重県の山の中でなぜ「レストラン名古屋」の看板を…?
謎なモノのがまたひとつ。奇妙な看板だ。
コケコッコー共和国??
これには何か惹かれたので行ってみる。
安すぎ問題。
コケコッコー共和国は、養鶏場と道の駅が合体しているらしく鶏舎がいっぱいある。道の駅にも卵製品がいっぱい売っている。
丁度昼時なので、食堂へゴー。
めちゃ混みである。みんなぎゅうぎゅうで卵かけご飯を食べたり、鶏肉で焼肉をしている。あぁ、美味しそう。
まあ仕方ない、日曜の昼だもんね。他に食事を取れそうな施設もないので待つことに。
待ち時間はヤギに遊んでもらっていた。
癒される。
そして、ついに食堂内へ。
卵かけご飯だー!
めちゃめちゃ期待して一口目を頬張る!
ん?普通の卵かけご飯だ…。
食堂の隣は鶏舎があり、鮮度バツグンなんだろうけど違いがあまり分からない( ゚Д゚)
ツーリングの疲れで味覚が落ちているのかもしれない。うん、きっとそうだ。
むしろ備え付けの醤油がやたら美味しくて、ご飯お代わりして卵を5つも頂いてしまった。疲れていたのかな。
満腹でごちそうさま。
あとは走るのみ!
昼食後はやっぱり身体が疲れていることを実感してしまう。本当に疲れ切って動けなくなる前にゴールへ行きたい。
写真も撮らず寄り道せずまっすぐひた走る。事故にだけは気をつけて集中していく。
あとすこし、もうすこし。
そして…ようやく
ゴーーーール!!
紀伊半島を走ったああああ\\٩( 'ω' )و ////
距離345km、総タイム73時間。
アップダウンまみれのコースをよく走れたと自画自賛した。気持ちいいぐらいに疲れているのだが、嬉しさでいっぱいだった。
ツイッターでもたくさんの人からいっぱい応援を貰っていた。本当にありがたいし頑張れた。
あぁ、楽しかったなあ…。
雪の中ダウンヒルした、寒さに震えながら宿探しをした、寒波の強風に助けてもらった、白浜のお魚がおいしかった、本州最南端からの夕日が特別綺麗だった、超人おじいに出会った、那智勝浦のマグロ丼が大好きになった、熊野の海に見惚れた、夕日に照らされる鬼ヶ城に感動した、生でBMXを見れた、あと卵かけご飯(笑)…
全部経験できたなんて…贅沢すぎる。
もう求めること何もない。
突発的にだけど、ノープランだったけど、和歌山と三重に来てよかった。紀伊半島を走れてよかった。
そんなことを考えながら、
宿のおばちゃんから貰ったオニギリを味わい、
大阪へ電車で帰った。
おわり。