わくわくの1日目!【四国一周①】
うひゃー!
ついにこの日が来たよ、四国一周∑︎d(*゚∀゚︎*)
わーい!!
今回の自転車旅は友達のさとるくんと2人旅。
これは楽しい旅になる予感(*'▽'*)
出発当日にさとるくんにLINEする。
ぼく「準備大丈夫そうー?」
さとるくん「38℃の熱を出して体調が最悪です…」
ぼく「ふぁっ!?四国一周は無理じゃない?家で休んだ方がいいんじゃない?」
さとるくん「とりあえず1日目の宿まで行きますわ、あはは」
行くんかい!笑
さすがは脳筋思考のさとるくん、いつでも元気かよ。
阪急三宮駅で、体調が悪いさとるくんと合流。
マスクはしてるが、まだ元気そうだ。
実はぼくも体調は良くなかった。
前日に七葛(ななかつ)というクレイジーヒルクライムをしたせいで、身体がぼろぼろだった。栄養と睡眠が圧倒的に足りていなかった(;´∀︎`)・・ァハハハ 自分の強行に笑うしかないよね。
ここからは、さとるくんとふたり旅だ。
楽しんでいこう\\٩( 'ω' )و ////
駅から3kmのフェリー乗り場へ向かう。
往復で3,690円、安い。
自転車は輪行袋に入れたら無料。
ほとんどのフェリーはこういうシステムなので、とてもありがたい(´▽︎`*)
しかも往復期間は2週間あるので、四国一周チャリ旅にはぴったり。ジャンボフェリーさん、さすがです。
さとるくんと「わくわく〜、楽しみだわ〜」と雑談してフェリーを待つ。こんな時間がなんとも言えない好きな時間だ。
午前1時、乗船!
フェリーに乗り込む瞬間ってワクワクするよね。遠くの土地へ行くって思わせてくれる。良いね。
輪行袋に入れた自転車は邪魔にならないところへ置かせてもらう。
テキトーに雑魚寝で就寝。
…
朝5時
風〜が恋〜を運〜ぶ♬…
こ、これは…
ジャンボフェリーの歌だあああ!
初めて聴けたああああ!
わーーい!
耳に残るメロディ、独特な歌詞。
これは洗脳ソングだ!(大喜び)
いそいそと準備する。たのしみだー!
けど、寒くて眠れなかった。
3月はまだ寒い。
ブランケットが500円で売られていたけど、ツーリングの邪魔になるし買わなかった。
フェリー利用するなら何か暖を取れる格好がいいと思う。
さてさて、フェリーから降りる。
四国の地に立ったのだ。
最初に目にとまったのがこれ。
……恋するうどん県…?
熱烈なうどん推しの香川県さん(´▽︎`*)アハハ
輪行解除。
組み立て中〜。
ジャンボフェリーの発着所でパシャリ。
1000km漕いで、ここへ戻ってくるんだ。
この発着所がスタート地点でもあり、ゴール地点なんだ。胸が熱くなる。
2018年3月12日、5時38分。
さあ出発だ!
1日目の予定は、高松市から阿南市までの140kmを進む。
海沿いの景色が楽しみなルートだ。
まだ5時半の高松市内は寒かった。
「うどん〜♪うどん〜♪」とさとるくんと声を合わせて、うどん屋を目指す。
一軒目へゴー。
「うどんさか枝」さん。
営業時間が朝5時からという好都合なお店。
6時前にはお客さんがいっぱい入ってたよ。平日の朝なのに、地元の人たちはうどん食べに来るんだなあ(´∀`)
セルフ式に戸惑いながらも
うどんを温め、トッピングを取り、薬味を入れ、ダシタンクからダシを入れる。
なんとか、自分でうどんが作れた。
ばーーん。
かけうどん+かき揚げ。
おいしそう。
ズズズっ。
…うま。
うまーい!
麺のコシがツルツルっ!。するすると胃に入って行く。
だしもうまーーい!いいお出汁が出ておる。いいね。かき揚げもいい仕事している。
完成されたうどんだ。さとるくんも満足なようで、ごちそうさまでした。ほんと美味しかった(´∀`)
お店を出ると陽が出てきた。
ぼくもさとるくんもフェリーであまり寝られなかったので、ネカフェで仮眠をとる。ねむねむ。
さて、二軒目。
ファンシーな見た目の「讃岐うどんキリン」さん。
ここで頼むのは、
肉うどん+とり天。
うままあああーい!
お肉が!お出汁がっ!染みたお味でうまうま(σ´з`)σ 五臓六腑とやらに染み渡るよ。
お店を出て、目的地へ向かう。
ひとつめの目的地は四国最北端の場所。最果てはたいてい景色が素晴らしいのだ。
絶景を期待してペダルを回す。
ことでん、かわいい。
ローカル線の電車も好き。
天気が最高にいいので、気分も高まってくる。
うひょー!いい景色だ。
テンションあっがるー(ノ*'ω'*)ノ
30km/hで走り抜ける。
気持ちいい(゚∀゚︎≡゚︎∀゚︎)
大好きな海と空を眺められるだけでも幸せになれる。いつみても最高だ。
瀬戸内海の島々の説明看板。
ツーリングを始めてから、地理に興味を持つようになったぼく。よく分からないけどとりあえず読んでみるマン。
ふむふむ。島は牧畜の場でもあったのか。
なんやかんや楽しんでいるうちに到着。
ここが四国最北端。
看板とか目印とか、なんも無さすぎてワロタ。
最初は気づかず通り過ぎちゃったよ(*´-`)
右奥でうっすら見えるのが小豆島。ツーリングしたいリストに入ってる。いつか行ってみたい。
しばし眺望を楽しむ。海を眺めながら、ゆったり時間を過ごすのが好き。ゆるい雰囲気、大好き。
幸先の良いスタートを切れてわくわく感がたまらない。ロードバイクで田舎を駆け抜ける爽快感に浸りながら、気分よくペダルを回す。
道の駅到着 。
なぜがトイレで自撮りするワタクシ。
テンション上がっていたのかしらね(*゚▽゚*)
道の駅「源平の里むれ」
なぜここの道の駅に来たのか?
スタンプラリーしに来たのだ!(ドヤ顔)
今回の四国一周はただ周るだけじゃない。
スタンプラリーしながら巡っていくのだよ。
ここに応募すればスタンプラリーに参加できるよ↓
(実は、道の駅で「四国一周スタンプカード」が無料でもらえるので応募しなくても大丈夫だった。これは道の駅行ってから気づいたことだけどね笑)
というわけで、ひとつめのスタンプゲット。
ポンジュースグミもうまうまでした。
すぐにふたつめの道の駅を発見!
道の駅「津田の松原」
ポンっ!
いい調子だ。サクサク集められるぞ〜。
隣が食堂だったので、本日3杯目のうどんを頂く(/*´∀︎`)
かけうどん+大根おろし+野菜かき揚げ。
うまあああい。言うまでもない。最高だ。
これは県をあげてうどん推しなわけだ。
ただ、この地方は柑橘類も美味しいので、もっとみかんを推してもいいと思う。みかん商品を増やしてくれ〜(ぼくがただのみかん好きなだけ。オレンジジュース最高)
お昼を済ませるとまたも眠気がやってきた。
駅でお昼寝。もうどこでも寝れる。
15分でもなれると頭がスッキリする。お昼寝大事。
海に感動しながらバイクを進める。 瀬戸内海ってほんとに綺麗。
気づいたら県境だった。
香川県さん、さよなら!
いっぱい漕いで、また会いにくるよ(ノ*'ω'*)ノ
今度は、徳島県さんよろしくー!
第二の目的地は鳴門大橋(*ノ・∀︎・)ノ
綺麗な橋を見たいんだ。
自転車だとかなりアクセスしづらい。大通りから入りにくい道へ行く。歩道なしの斜度10%の橋を越える。路面がガタついている。あとは海風が行く手を阻んでくる。
四苦八苦して進めていると、
あ、見えた!
あれが鳴門大橋だ。
四国と淡路島をつなぐ橋。
いまは自転車で通行不可だが、近々通行できる、という噂がある。あの橋走ってみたいなあ〜。
ばーん!大鳴門橋。
奥には淡路島。
グッド∑︎d(*゚∀゚︎*) 自然と人工物の調和が美しい。人間の努力でこんな立派な橋を建設できるのか素晴らしいね。
以前アワイチした時には、向こう側からコッチ側を見ていたのだ。四国は遠いけど、実は遠くなかったんだ。自転車乗ってるとどこも近場な気がしてならない。
さてここでひとつ問題が…。
3つ目のスタンプがある道の駅の営業時間が、17時30分なのだ。
この時点で15時15分。道の駅までは45kmはある。
2時間ちょいで45km走れるのか?(´Д` )
基本的に僕は速く走れないので、このタイムアタックは厳しい。
しかし、ひとつ必殺技を使えばこの問題を解決できるッ!!
さとるくん砲、発射!!
さとるくんが単独で45kmをトップスピードで走れば間に合うだろう。「妖怪ペダル回し」というあだ名を持つさとるくんならきっとできるはずだ。
さとるくんにスタンプカードを託す。
さとるくんは嬉々として飛び出していった。
「いってきまーす!うおおおお!」
風邪ひいて熱あるってほんとか…?笑
さとるくんめちゃ元気じゃないか'`,、('∀`) '`,、
ぼくはひとりで45kmをタラタラ走ることに。
ひとり旅で走るのもまた乙なものだ。
でも快速区間は30km/hで飛ばすよ!楽しいよ!
オーシャン東九フェリー乗り場の看板ハッケーン。
ここから東京や北九州市にいけるのか!!
またツーリングの参考にしよう〜。
徳島市内、なかなか交通量あるじゃねーか。
新しく導入したGarminが使い勝手良すぎる。
夕陽。1日の終わりを教えてくれる。
綺麗な景色を見れて満足ヽ(*´∀︎`)人(´∀︎`*)ノ
17時40分。
目的地の道の駅についた。
さとるくんを見つける。
ぼく「スタンプ間に合った!?」
さとるくん「これですよ〜ニヤ(・∀︎・)ニヤ」
ぼく「うおおおお!間に合ったのかあああ!」
さとるくんは35km/hペースで走って、閉店15分前に到着したとのこと。さすがは妖怪ペダル回し!!素晴らしい。
今日のひと仕事を終えてご飯を食べることに。
地元の中華屋さんでもぐもぐ。
近場の温泉へも行った。
いい温泉施設だった。おすすめ。
旅館へ。
おばちゃんがおしゃべり好きで楽しい時間を過ごさせてもらう。
サロンパスをぶち撒けたせいで、薬品臭する部屋で就寝。
明日はどんなことがあるんだろうな…
つづく
2日目↓
旅のはじまり【四国一周0日目】
ついにやって来た…!
四国一周(゚∀゚︎≡゚︎∀゚︎)
ずっと前から楽しみにしていただけあって、妄想ライドでニヤニヤしていた₍₍ (ง ˙ω˙)ว ⁾⁾
最近は「狂気のアワイチ」「ゆるキャノボ」「七葛(ななかつ)」といったドMライドばっかりだったので、ゆるゆる旅がしたいと思っていた。
ほくは、ゆるゆるツーリング大好きマンなので。
この四国一周を始めるきっかけは、
「学生最後の長期休暇だし、どこか遠出いきたいなー。九州か四国、はたまた山陽もいいなー」
と思っていた矢先に
四国一周サイクリング|疾走感、出会い、観光、食を楽しもう! (愛媛県主催)
を知ってしまった。
これは…波に乗るっきゃない!
ってことで直ぐさまエントリーした。
1ヶ月ほどで四国一周サイクルジャージが届いた(ノ*'ω'*)ノうはー!
デザインかっこいい!
29個のスタンプを集めるよ!
各県のスタンプを3個ずつ集めたら、四国一周認定をもらえるみたい。またはストラバで記録を提出すればおっけー。
推奨ルートから今回はアレンジしてみた。
東西南北の4方向の最果てまで行ってみる。
香川県の高松からぐるっと時計回りにいく。
北端の竹居観音岬、東端の蒲生田岬(かもだみさき)、南端の足摺岬、西端の佐田岬の4つは確実にまわりたいところ!
計画当初は遍路旅も同時にやろうと思っていた。
しかし、patoさんの「四国の全駅制覇とお遍路を同時にやったら大変なことになった【徳島・高知編】[PR] | SPOT」を読んでとんでもなく時間と労力がかかることが判明したので今回はパス!ストイックな旅をしたくなったときに、また挑戦してみよう。
装備はこだわった。
「1週間のツーリングに耐えられつつも最軽量」というパッキングを目指した。
身に付けるもの
サイクルジャージ、メリノウール2枚、短パン、タイツ2枚、靴下、パールイズミのグローブ(5℃対応)、ビィンディングシューズ、財布、スマホ、補給食、一眼レフ(たすき掛け)
サドルバック
靴下3枚、パンツ3枚、タオル1枚、チャリ鍵、サロメチール(筋肉痛の塗り薬)
フレームバッグ
充電器類、歯ブラシ、SDカードアダプター
ツール缶
チューブ2本、タイヤレバー2本、携帯工具
その他
輪行袋、ヘルメット、携帯ポンプ、ライト、リアライト
服装はこんな感じ
(結局、四国は暑かったから半袖短パンになったけどね…あはは)
自転車はいつも通りの愛車MERIDA RIDE400。
大好きになっちゃった。
空荷の状態で9.6kgと、決して軽量とは言えないけど、その分、快適性パラメータに振り切ってくれている。長期ツーリングにはぴったりだ。疲れにくいバイクだ。
期間は2018年3月12日から19日までの8日間。天候やトラブルといった予測不可能な事態を考慮して8日間取った。
そして、伴走者はさとるくん!(Twitter ID:@rikusato37)
(このチャリは僕のMERIDA車)
愛称は「妖怪ペダル回し」。彼とライドすると引きずり回されるのがデフォ。
これがさとるくんの愛車GIANT TCR SLR1
かっちょいい。
ああ、楽しみだ。
1000kmの旅。
もうヨダレがたれるほどワクワクしている。
山と海と空の絶景。
想像を超えるであろう美味しいご飯。
未知の世界へ踏み入れる高揚感。
どれも大切な旅の要素だ。
次回から実走編。
つづく
1日目↓
【獲得標高5000m】クレイジーヒルクライム【七葛の本番編】
「ふうああああ!!!!くぅううう!!ふぅ、ふぅ…キツ…イ…イイイイッ!」
誰もいない山の中で叫びまくっていた。
「七葛はイカれたチャレンジだっ!!!」
…
この記事は七葛の本番編です〜。
どれほどヤバイヒルクライムなのかは、前記事を読んでみてください〜(o´∀︎`o)↓
まあコースを数字で表すと、
「距離128km、獲得標高4881m」
となるクレイジー鬼畜クライムなんですよ。
前日。
ぼくは補給食を買い込んでいた。
七葛ルート上にはコンビニなんて無い。
お店は、山頂近くの売店、蕎原のパン屋さん、粉河の堂田商店の3ヶ所だけなのだ。
考えうる限り、栄養バランスがいい補給食を買っていた。
総カロリー2422kcal、総タンパク質58.2g。
1日の推奨カロリーは2600kcal、タンパク質は60gなので、補給食でほとんど1日分の栄養が取れてしまう。
だが、これらはあくまでも「補給」なのだ。
メインはパン屋さんや山頂近くのレストランで取るつもりだ。
今回から導入のバッグ。
サドルバッグやフレームバッグは少なからず重量がある。少しでも重量軽減するために、この小型のバッグをつけてみた(/*´∀︎`)o
とは言っても、これは100円ショップで買ったペットボトルホルダーだ。アイデア次第で自転車用品に変わるので、機材を考えるのは楽しかったりする(´∀`)
この小型バッグに補給食を詰めておいた。背中のバックポケットも補給食でパンパンだ。
自転車はいつも通り。
MERIDA RIDE400
ギア11-32T
クランク50-34T
Dura-Ace 9100 c24ホイール
R-Airチューブ
SpeedPlayペダル
完全にヒルクライム仕様、ハハハ(/*´∀︎`)o
ただ、空荷で9.6kgと若干重い( •∀︎•` )
フルカーボンフレームほしいな…。
さてさて、当日。2018年3月10日。
今回の七葛ヒルクライムは1人じゃない!
フォロワーさんのTAKUさん(@1989pinarello)と一緒じゃーい‹‹ヽ(´ω` ๑)/››
もうね、TAKUさんめちゃパワーあるの。
神戸から60km自走してきたらしい。朝3時に家を出て、今から七葛よ?超人かな…?笑
スタート地点の塔原に行くまでの緩斜面で千切られましたよ。5%の坂を30km/hぐらいで走れる人なの。すごいよ。
ここが七葛の1本目。塔原だ。
距離6.9km、標高差595m、平均斜度8.6%
8時3分にスタート!!
激坂区間があるわけでも無く、7-10%を淡々とこなせば問題はないはず。
TAKUさんの逞しい走りっぷり。
デカイ石、落ち葉、鉄網、砂地などかなりトリッキーな路面になっているが、ひとつひとつ丁寧に走ってクリアーする。
テンションが上がってついつい踏み込んでしまう。息が上がり汗ばんでくる。
登りながらもTAKUさんと自転車トークをして楽しみつつ登れた。やはり誰かと走るとメンタルが楽になるなー、と思っていたり。
あっという間に山頂へ!
以前に塔原を登った時よりも、かなり簡単に登れてしまった気がする。
「こんなんなら、七葛なんて楽勝じゃない?」
って確信していた。まあ後々、見事にフラグ回収するんだけどね…(´Д`||)
山頂へ来た「記帳表」へ書き込み!
タイムは42分4秒だった。
これが一葛目が終わった。楽しんでいる自分がいることにちょっと嬉しく思ったり(/*´∀︎`)o
定番スポットでパシャリ。
次は中尾ルートへ。
スタート地点までダウンヒル!
これが寒い!キツイ!
気温0℃の激坂ゴリゴリ区間を降っていく。ちょっとブレーキを離せば、一瞬で40km/hが出る。危ない危ない(;´д`ノ)ノ
TAKUさんと「寒いよ!手が痛いよ!キッツイよ!」と騒ぎながらスタート地点へ。
ここが中尾ルートの始点。
距離8.9km、高低差725m、平均斜度8.2%
この中尾ルートはSランク認定されている。七葛の中で2番目に難しいのだ。何が難しいのか…?
そう、激坂だ。
はじめのうちは10%でゆるゆる登れる。
シッティングとダンシングを織り交ぜれば、無理に力を入れずとも越えていける。
しかし路面がコンクリートに変わると…
18%の激坂だ(゚∀゚︎)・∵︎.
キッツイ!キッツイ!!
全体重をペダルに込める。すかさずバランスを取り、反対のペダルに全体重を掛ける。フルパワーをかけながら、全身を使ってバランスを保つ。これが難しいのなんの。
1人で悶絶していると、TAKUさんの様子がおかしい。どうやらチェーン落ちしたようだ。
こんなタイミングで不運な出来事だが、仕方ない。僕の方が鈍足なので先に行かせてもらうことに。
ひぃ、ひぃひぃ、と呼吸が乱れてくる。酸素が行き届いてない感じがする。数えきれないほどの九十九折を越えると…
と、凍結〜!
路肩の草には霜が降りている。凍結落車で骨折して以来、凍結ビクビクマンのわたくし。
亀のようにそろそろと通っていく。
3月でも凍結はまだあるので要注意だ。
長い長い登りをこなしてようやく登頂!
中尾攻略!
タイムは 53分38秒。
TAKUさんを待っている間にリアディレイラーの調整をする。どうやらワイヤー伸びでローに入っていなかった。32Tが使えず28Tで登っていたようだ。パワーのない僕にはこれは辛かった(;´∀︎`;)<。
調整して無事に32Tにギアが入った。よかったよかった!
TAKUさんも登ってこられた。どうもリアディレイラーの調整がうまくいかずにローに入れるとチェーン落ちするようだ/(^o^)\ナンテコッタイ
TAKUさんはロー封じを食らってしまい、最大25Tで登ることに…(´Д`||) これは大変だ!
2葛終えると、カロリー欲しくなる!
ってことで、3本目の蕎原への途中にあるパン屋さんへゴー。もちろん寒さで震えまくってダウンヒル。フルブレーキで下る。アルミリムで本当に良かった…!
そぶら山荘 愛(まな)のパン。
ここで頂くのが
カレーパン、ベーコンパン、チーズパン!
もちっふわっ…。
お、おいしい〜〜ヾ(*>∀︎<)ノ゙
ヒルクライムとダウンヒルで疲れた身体に、優しいお味のパンが最高だ。美味美味!
TAKUさんにも喜んでもらえたようで何より。
さてさて、やって来ましたよ。
七葛の最大難易度「蕎原」
もうね、異常なんですよ、ここ。
想像している100倍はきつい坂なんですよ…
距離8.3km、高低差623m、平均斜度7.5%…
最大斜度はなんと25%っ!!
重力が強すぎて、
「布団でも引きずっているんじゃないの?」
ってぐらいペダルが重たい。
蛇行走法で楽にしたいのだが、まったく楽じゃない!
一度足をついたら再始動できるところじゃないので、1mmでも前へ進む心意気を持つ。脚は絶対につかない!
もう森。人間が立ち入るところじゃない感。
ギアはもちろんインナーローだが、心はインナーローにしない!!絶対にだ!
けど、斜度がきついほど良いこともある。
距離が短いのだ。さっと抜けられて安心した。
想像よりも1.5倍ぐらい短くてよかった( ˙▿︎˙ )/
TAKUさんはまたチェーン落ちしたらしく、ぼくは一足先に山頂へ。なんとか最難関をパスできてよかったヾ(*'▽︎'*)/
クリートがおかしくなっていたので調整。
踏み足と引き足がめちゃくちゃで、クリートに負担をかけていたんだろうな。ペダリングフォームなんて気にかける余裕なんてなかったんだ…。
蕎原クリアー。
タイムは43分25秒。
TAKUさんは23Tギアで登って来たそうな…(((( ゚Д゚)))) RD不調とは言えドMすぎる(褒め言葉)
32Tで登った僕と比べると、ひと踏みで1.5倍のパワーを出していることになる。あな恐ろしや…(;´д`ノ)ノ
さて4本目は牛滝コース。
握力が死にながらのダウンヒルで、スタート地点へ。
ここはBランク。
距離8.3km、高低差623m、平均斜度7.5%
「こんなところ余裕でしょ、中尾と蕎原を越えてきた僕たちですよ、あははははは!」
と2人で余裕ぶちかましていた。
長すぎる。
いつまで経っても登りが終わらない…(´Д`||)
脚にも疲労が溜まり始め、肩や首までも痛くなっている。登っても登っても終わらないような感覚に陥りメンタルもやられる。
2人の間に会話がなくなり、目の前の坂を越えるためのマシーンになったようだ。
牛滝さん舐めててすいません(;´∀︎`;)<。
体力ギリギリで山頂ゴール。
脚も体力も大いに削られてしまった。
タイムは43分30秒。
ここは意外にも大変だった。
だが、七葛の良いところは、一度登ればそこがチェックポイントになることだ。山頂に行けば7つのうちの一つが確実に終わったことを意味している。キャノボは分かりやすいチェックポイントがなく、延々とゴールへひた走るしかないのだ。キャノボと比べたら随分と楽だ。
休憩として、山頂近くのレストランで食事を取ることに。
レストランのおっちゃんとおばちゃんが超気さくな方々でお話ししてて楽しかった!すんごく応援してもらえたし、癒された。
オススメされたイノシシカレーを注文!
う、うまい〜(*´∀︎`*)♪︎
イノシシ肉が柔らかくて臭みもない!これは元気が出る!一気に食べる。
「いま七葛やっている最中なんですよ」
と話していたら
コーヒーサービスしてもらえた(((( ゚Д゚))))
ありがたい〜〜!
最後にはおばちゃんからミルク飴を握らされた。ありがとう!
レストラン内の他のお客さんたちにもめちゃめちゃ応援してもらえた。これは頑張らねば!
気合を入れて犬鳴へ。指先が凍ってブレーキがうまく握れない中ダウンヒル!落車しないように気をつけるよ。
5本目の犬鳴。
距離11.1km、高低差704m、平均斜度6.3%
七葛の中では普通ランク。カレーも食べたしいけるはずだと思ってスタート。
スタートした直後…
キツイ、きつすぎる…。
疲弊した身体には15%の坂でさえも壁に感じられた。
「ふうああああ!!!!くぅううう!!ふぅ、ふぅ…キツ…イ…イイイイッ!」
と叫び回っていた。
ここでたくさんのローディーが叫んでいたことだろう。まるで山犬の遠吠えのように…。それ故ここは「犬鳴」と呼ばれることになったのだ(違
あまりにもシンドくて写真が一枚も撮れなかった。登りに必死すぎて、写真のことをすっかり忘れていたし、撮ろうとしても体力的にも撮れなかっただろう。
山頂に着いた瞬間のTAKUさん。
ヘロヘロ過ぎて座り込む。僕も座り込んでしまう。身体がボロってきてる。
「あと2本いけるのか…?5本登っただけで、獲得標高が3500mに迫っているぞ。もう帰っても良いんじゃないか」
そんなことが頭の中をよぎった。
だが、ここで諦めるわけない。
記帳表に書き込み。
タイムは1時間0分44秒。
6本目は粉河。
距離11.5km、高低差718m、平均斜度6.2%
スタート地点には堂田商店がある。
TAKUさんはここで初めて補給食を買っていた。
そもそもTAKUさんの補給量が僕の1/4ぐらいで超低燃費なのだ。チャリ体質でうらやましい…笑
ちくわとゆずハチミツの組み合わせ。
意外に悪くない( ˙▿︎˙ )/
タンタンタンといつものリズムで坂を上っていく。TAKUさんは元気そうだ。
そろそろ夕暮れだ。
気持ちが焦る時間帯だが、まだ慌てる時間じゃないと言い聞かせる。
この五分後にはイノシシが現れてちょっと焦った。
ここで事件が…。
体の調子がおかしいのだ。急激に寒気を感じ、筋肉に力が入らない。むしろ筋肉がかゆい。
こ、これはハンガーノックだ。なんてことだ!
慌てて1本満足バー2本と飴を口に放り込む。8%の坂を登りながらのもぐもぐタイムは何よりも忙しかったよ。
もぐもぐしながらも撮った夕焼け。
ラスト2kmの激坂区間がめちゃくちゃしんどい。この区間は、蕎原、犬鳴、粉河、神通の共通ルートでどこから来てもラスト2kmが大変なのだ。
とにかく踏む、踏むしかない、と思って気合で駆け抜ける。
山頂に到達!!
夕焼けがとっても綺麗だった。
もう辺りは真っ暗。
この時間帯に葛城山を登る人も居ないようだ。
タイムは1時間5分23秒。最長時間だ。
そしてラストの神通へ。
もう七葛をやりきることだけを考えていた。
寒い寒いダウンヒルをこなしてスタート地点へ。
距離10.3km、高低差608m、平均斜度5.9%
この時点で19時30分。
時間感覚がバグってきていて、この時は「もう遅いから帰ろう」という発想力がゼロだった。
レストランのおばちゃんからもらったミルク飴。
これを舐めて元気だすよ!
ラストの神通の記憶があまり残っていない。真っ暗で次がどんな勾配の坂か全くわからず、只々ペダルを回すことだけに集中していた。
全身の筋肉はこわばり、脚には力が入らず、頭もオカシクなっていたと思う。
ただ前へ。前へ。
…気付いた時にはゴールしていた。
タイムは58分18秒。
この記録表を書ききったときには、静かに、でも、熱く興奮していた。
嬉しさと高揚感と安堵が混ざり合って、成し遂げたことの余韻に浸っていた。
これで七葛が達成できたのだ。
疲れ果ててまともな神経じゃいられないぐらい、強烈なヒルクライムライドだった。
もう二度とやりたくない。
ゴール直後にはそう思っていた。
7回も同じ山に登るなんて正気の沙汰じゃない。けど、狂気の沙汰で感じる喜びもまた半端じゃなく深いものなんだと思う。
頭がおかしくなるくらいで得られる喜びがあってもいいじゃないの。
最後には展望台から夜景を見る。
ちょっとだけ世界が違って見えた。
ラストは最初の塔原ルートをダウンヒル。
スタート地点の塔原のバス停前へ。
トータルタイムで13時間15分もかかってしまった。けどいいんだ。今回はタイムなんて気にしてなかったし、完走することさえも目的にしてなかったんだから。
自分でチャレンジしてみようと決めて、自分なりにチャレンジしてみる。
これが僕のやりたかったことなんだ、と素直に思えていた。
クレイジーライドって、やっぱり楽しい。
おわり。
(TAKUさんは自走で神戸まで帰ったそうです。七葛込みで270km、5700mアップ。超絶元気で素晴らしいローディーです。尊敬)
【獲得標高5000m】クレイジーヒルクライム【七葛の準備編】
なんてことだ…
貧弱なりっけいが七葛をやるだなんて…
もう死ぬかもしれない…
…
はい。
七葛(ななかつ)って何よ?って話ですよね。
説明しましょう。
変態ヒルクライムコースです✌︎('ω'✌︎ )
ん?よくわからない?
まあ数字で表すと、
「距離128km、獲得標高4881m」
となるクレイジー鬼畜コースなんですよ。
富士山山頂(3776m)の約1.3倍ほど登るんですよ。たった1日で。
うあわわわわわヾ(;;゚Д゚)ノ<死にたくないよー
コースはとってもシンプル。
和泉葛城山の登山コース。
これを7つ全部登るだけ。
イッツ シンプル。
登って降りて、登って降りて、登って降りてを7回やれば達成できるのだ( ˙▿︎˙ )/
なぜこんな挑戦をするのか…?
葛城山たのしかったー!!
— りっけい (@rikkei2) 2017年12月1日
未知の激坂世界がひろがったわ笑
いつか、いつか7葛やってみたいなあ pic.twitter.com/YJPT4WQiey
葡萄坂とか和泉葛城山みたいなドMコースなヒルクライムやりたい…‹‹\(´ω` )/››
— りっけい (@rikkei2) 2018年1月21日
過去の自分が言い出したから。
もう仕方ないよね。過去の自分が行きたいって言っちゃったもん。そりゃやりますよ。
過酷なチャレンジやってやりましょう(゚∀゚︎≡゚︎∀゚︎)
フォロワーさんのTAKUさん(Twitter ID : @1989pinarello)も行きたいってことで、一緒に登ることになったのだ。ノリのいい人だ٩(ˊᗜˋ*)و
まだお会いしたことないけど、ヒルクライム大好きローディー。練習コースが六甲山だったり勝尾寺だったり3000mアップコース走ったり、登りにめっぽう強そうなお方だ(((( ゚Д゚))))
死兆星が見える…'`,、('∀`) '`,、
和泉葛城山には一度だけ登ったことがある。
あれは酷いコースだった(褒め言葉)
展望台からの景色。
約50km先の淡路島が見える。
真面目に解説してみると…
和泉葛城山は標高858m。だんじりで有名な岸和田市の東端の山。
和泉葛城山が大阪府と和歌山県との境にある。
似た名前の大和葛城山は、大阪府と奈良県との境の山という認識でおっけー。
関西ローディーなら聞いたことがあるかもしれない。
「七葛」
それに挑戦しようというのが今回の目的。
目的は完走ではなく、七葛へ挑戦すること。
決して無理せず自分のペースで挑むことに価値がある。
ルートは7つの登山口。
作戦としては、
塔原→中尾→蕎原→牛滝→犬鳴→粉河→神通
という順で通る。
コースをひとつひとつ見てみよう。
①塔原(とのはら)
距離6.9km、標高差595m、平均斜度8.6%
唯一僕が登ったことがあるルート。一回登っただけで疲労困憊になった。えぐい。
②中尾(なかお)
距離8.9km、高低差725m、平均斜度8.2%
中盤のコンクリート激坂をいかに越えるか、明暗を分かつ。えぐい。
③蕎原(そぶら)
距離8.3km、高低差623m、平均斜度7.5%
道中に「そぶら山荘」というパン屋さんのパンが超絶美味しい。パン食べたい。ただ路面はボロボロなので要注意。超えぐい。
④牛滝(うしたき)
距離8.3km、高低差623m、平均斜度7.5%
路面良し。頑張りどころ。えぐい。
⑤犬鳴(いぬなき)
距離11.1km、高低差704m、平均斜度6.3%
コンクリート激坂。斜度15%看板が現れる。えぐい。
⑥粉河(こかわ)
距離11.5km、高低差718m、平均斜度6.2%
最長コース。気持ち的にキツイと思われる。えぐい。
⑦神通(じんずう)
距離10.3km、高低差608m、平均斜度5.9%
道は広く平均斜度も一番小さい。最後に楽をさせてくれるルート。えぐい。
7つ全部えぐいルートとなっておりますよ、ええ。
(関西ヒルクライムTT資料室より)
7つ全部がBランク以上で、その内2つがSランクという…(;´∀︎`)・・ァハハハ・・ハハ・・ハ・・
キャノンボールと双璧をなすチャレンジなのだ。
「距離のキャノンボール」「標高の七葛」と呼ばれるほどである。(勝手にぼくがそう呼んでいるだけ)
いかに苦難のヒルクライムかは、過去の偉大な達成者たちが証明している。
参考までにリンクを貼っておきますね('∀︎'*)
「【戦略編】獲得標高4,675mの『七葛』。七方から葛城山を攻めるクレイジーチャレンジ。 | 十三峠十三分切り」
「7葛で見た初老たちの熱い思い ① 〜プロローグ〜 : GOGO!おやじ転車」
「【7葛・夏の陣】いよいよ始まってしまった... : 乗り気ですよ♪」
他にも七葛ブログを書かれてる方はいっぱいいます。みなさん本当に素晴らしい…!
はて、ド初心者のりっけいができるのか…( ˘ω˘ )
こんな看板が普通にある。
まあ僕が鈍足で足引っ張る可能性が十二分にはあるが、気にせずマイペースで行こう。TAKUさん、ワシをちぎって下され〜!
天に昇ることなく、山を登りたい。
明日(2018/3/10)に挑戦します!
乞うご期待!
つづく
本番編です(´∀`*)↓
【獲得標高5000m】クレイジーヒルクライム【七葛の本番編】 - りっけいのゆる旅
ちょっと48時間で540km走ってきた【ゆるキャノボ後編】
ゆるキャノボの後編です〜(/*´∀︎`)o
前編はこちらからどうぞ('∀︎'*)↓
ちょっと48時間で540km走ってきた【ゆるキャノボ前編】 - りっけいのゆる旅
さて、2日目。目を覚ました。
うん。眠気はない。だが、疲れはあまり取れていない。走り出せれば身体は動いてくれるだろう。
朝7時にいざ出発!
大阪までの残り310キロを走るだけ(*ノ・∀︎・)ノ まだ26時間以上は猶予がある。焦らずに走れば、きっとゴールできるだろう。
朝ごはんは吉野家へ。
なんだか食欲がなかったので、炭水化物は無し。
さとるくんは元気いっぱいだ。寝れば体力全回復する体質みたい。基礎体力をきちんとつけているのだろう。うらやましい。
初めの20kmは山岳コース。
とはいっても下り基調の道を駆け抜けるだけなので、負担は少ない。ウォーミングアップにちょうどいい。
天気にも恵まれていて問題なし。
ダウンヒルで寒く感じる程度だが、次第に暖まってくるだろう。昨夜に買ったカイロもまだ暖かい。
残り275km地点で休憩。
コンビニポプラ。
なかなか珍しい。広島発祥らしく、地元に寄り添ったローカルのゆるーい雰囲気で好きだ。レジのおばちゃんたちがおしゃべりしている光景に、癒しと懐かしさを感じるε- (´ー`*) 温かいお茶を飲んでひと息つけた。
走る時には、決してスピードを出し過ぎないように。でも快走区間ではスピードを落とし過ぎないように。自分たちの体調と相談しながら無理のない走りを心がける。
今回はスピードよりも、距離を稼ぐことを優先する。慎重な走りになる( ´∀`)
と、ここで…アキレス腱に違和感が…。
痛いわけではないが、なんだが調子がおかしい。ごまかしながら、足首に負担をかけないように走る。
以前に全自走1dayビワイチ340kmライドで、痛めたところだ。気にしながら走る。
中間地点の尾道まで行って、気持ち的に楽になりたい。尾道ラーメンを食べたい。その一心でペダルを回す。
急に海沿いの道になった。海が見えるということは…?
ここは、尾道だ〜〜!!
うひょー半分来れた!気持ちがずいぶんと楽になる∑︎d(*゚∀゚︎*) うれしい〜!
あの橋の向こうはしまなみ海道だ。四国の今治市まで走りに行きたくなる気持ちをグッと抑える。過去にも走ったことがあるが、何回も行きたくなる。また行くね、しまなみ海道。
頑張って辿り着いたあとは
尾道ラーメン!
うまうまー(ノ*'ω'*)ノ
あっさり醤油ベースに、中太麺がもちもちで、しっかり食べ応えがある!セットの餃子もこれまた美味しい…!体力が回復していくのを感じるよ。美味しいラーメンをありがとう。
尾道ー大阪ルートは何度か走ったことがある。ここからは知ってる道が続くと思うだけでも心強い。
平坦が続く2号線をひた走る。 交通量が多くなる区間なので気をつけていく。
追い風が相変わらずにアシストしてくれるおかげか、巡航も楽ができた。
岡山県さん、おっすおっす。
ラーメンを食べた後には快調に走れる。日差しも暖かくなり気分も上がる( •̀∀︎•́ )✧︎
ここでトラブルが…。
アキレス腱が痛い。・゚・(´□︎`*)。・゚・
確実に痛みを感じるほどだ。
やはり古傷が痛んできた( ´ Д ⊂︎ )
踏み込んだ時に、ズキッ、ズキッと鈍痛を感じる。残り250kmあるのに、不安要素があっては良くない。
思わず薬局へ飛び込んで薬を買う。
サロメチール。
これがよく効く薬で、この後の250kmで何回も助けられた(*ノ・∀︎・)ノ ありがとう、サロメチール。これがなかったら途中で諦めていたかもしれない。
ルートをさとるくんのGarminに入れていたのだが。一か所ミスリードを喰らい、大回りしてしまった。ぼくもさとるくんもルート確認と判断力、余裕がなくなって、自分たちがどこへ行けばいいのか分からなくなってしまった。迷子状態。いつもならやらないミスも誘発してしまうから、ゆるキャノボは怖いのだ(;´Д`)
残り200km地点。
倉敷市の美観地区。
観光名所として栄えている。広大な区画にたくさんの商店が開かれている。覗くだけでも楽しいのだ。
倉敷デニムの財布を買った。
いままでツーリング用の財布が100均のものだったので、New財布はモチベが上がる!
ぜんざいとお抹茶。 美味でした。
すっかり倉敷を堪能した。楽しかったヾ(*'▽︎'*)/
けどここで気持ちが切れてしまった。ずっと緊張状態だったので致し方ない。
ゆるキャノボの辛いところは、時間がかかりすぎることだ。
「18km/hペースで30時間+ご飯とお風呂と睡眠=48時間」
と事前に計算していた。サドルの上で30時間も過ごす。30時間ペダルを回し続ける。
時間短縮のために、これ以上速度をあげればきっと、疲れ果ててゴールできないだろう。
エンデューロといったレースで出力するパワーを100%とすれば、
いつものツーリングは80%
今回のゆるキャノボは60%
に抑えている。
マックスパワーの60%で走り続けられればいいだけだ。だが、それに故に膨大な時間がかかる。ここが辛いところだ。いくら頑張っても前に進んだ気がしない。負の感覚におちいる。
30分かけて進んだ10kmがほんの僅かな距離にしか感じられなくなってしまうからだ。
「1メートル前へ、それだけで充分だ」
その心意気を忘れないようにする。
このひと踏み、このひと踏み。
集中して漕いで行く。
ここで、さとるくんにトラブルが。パンクだ。
ホッチキスの針を踏んだみたい。
パンク修理するさとるくん。
15分ほどで直った。深刻なメカトラでなくて良かった(*´ω`*) 明るい時間帯で良かった。
まだ走れる。
しかし夕刻になると、どうも眠気に勝てない。
堪らずコンビニの駐車場で横になる。
(さとるくんはこの写真を撮って大笑いしていた)
睡眠を取れたわけではないが、目を閉じるだけでも頭は冴えてくる。脳の休息も大事だ( ^ω^ )
頭はクリアになった。
コンビニから出発して30分…
ガダガダガタ、うぇっぷ。ガダガダガタ、うぇっぷ…
吐き気がする_:(´ཀ`」 ∠︎):_
路面の凹凸に突き上げられて、胃の中身が逆流してきている。
補給食で糖分とりすぎて、気持ちが悪くなってきた。あとは睡眠不足がたたって身体が不調をきたしている。身体がもう限界だと主張してきている。
対処法として、コンビニへ。
サラダチキンを食べてみる。
胃の中が糖分まみれなら、糖分以外を取ればいいじゃない!!
これが意外に効果的で、このあとは吐き気に見舞われることがなかった。
こんな博打的な対処法で、事なきを得てラッキーだった(*´∀︎`*)
カイロも大量に買う。身体に貼り付けて、夜の寒さに備える。このあとコンビニ補給毎にカイロを買った。2日目の夜も本当に寒かった。きっと0℃を下回っていただろう。(家に帰って数えてみたら15個もカイロを貼りつけていて、笑った)
道の駅で、晩ごはーん!
ハンバーグ定食ヾ(*'▽︎'*)/
わーい、ご飯だー!ぱくっ。
…ん、味がわからない…
ハンバーグを食べている、ということは分かる。だが、美味しいのかどうか判断できない(´Д`||)
とうとう疲れすぎて味がわからなくなってきたのだ(;´∀︎`)・・ァハハハ・・ハハ・・ハ・・
ぼくが「やばい、味がわからない、どうしよう」と戸惑っている目の前で、さとるくんは疲れから変なテンションのスイッチが入ったようだ。
ボケを連発して1人で笑っている。超絶元気だ。元気すぎて不安になるぐらいだ。ぼくは蚊の鳴くような声で「…ちょっと静かにして…お願い」と懇願する。だが、それをフリと勘違いしてボケを加速させてくる。なんだこれ?地獄??
この時が疲労のピークだった。身体の疲れよりも脳の疲れが深刻という状況。判断力が鈍っていた。
輪行で帰る選択肢も考えつかなかった。
施設内の温泉へ入ってみる。
…少し回復できた。よかった(*´ー`*)
風呂上がりにソファで横になり、10分だけ目を瞑る。脳内で何かが高速処理されている感覚がする。
常に頭を動かしていると脳内がパンパンになる。一杯になった容量を、目を瞑ることで減らせた気がする。脳内の思考スペースが確保できた。随分と楽だ(*゚▽゚*) かなり回復できた。
元気を取り戻して、再び自転車に跨る。
ここからのルートが最高だった。
備前市から相生市までの250号線。車が全然走っていない、路面は綺麗、アップダウンが楽しい、静か。
あああー、たのしいい!
歌いながら、心地よく風を感じる。
車なんて5分に一度見かけるぐらいだ。快適快適。
国道2号線がデレてくれた\(^ω^\)( /^ω^)/♪♪ワーイ
兵庫県入り!
ようやく、やっとこさ、ついに、どうにか、兵庫県に着いたよ。・゚・(´□︎`*)。・゚・
ここまで来れればあと100kmちょいだ。焦らずともゴールできるだろう。安堵した。
ふー、やれやれだ。
首のストレッチをしようと、空を見上げたら…そこには
……夜空いっぱいに星。
感動した。
こんな綺麗な空があったのか。
瞬く星々と輝く月。美しい。
ずっと空で煌めいたのに気づかなかった。
岡山県と兵庫県の間で宇宙を感じていた。
天からの応援をもらって姫路市まで駆け抜ける。
ラーメン。
おいしい〜。よかった、味がわかる〜。
味覚を感じることに安心して、完食する。
ここで眠気の限界が…この日は18時間ぐらい活動していたからね。眠くもなる。
近くのネカフェで仮眠をとる。
朝3時に起床。2時間眠れた。
身体は疲れすぎて、いまどれほど疲れが溜まっているのかよくわからない。けど、あと6時間半で100kmを走ればいいのだ。トラブルがない限り大丈夫だろう。
ラスト100km区間ではコンビニ休憩は2回だけ。
「二度と500kmも走らない」と2人の意見が合致した。 さとるくんも限界が近い。
朝の5時台に車はほとんど走っていない。ラストのスピード区間として、かなり飛ばして駆け抜けた。
朝日が昇る前に、明石市に入れた!
明石市以東は走り慣れた道だ。交通量と信号が多く、スピードは出せない。ゆるゆる走るだけだ。残り50km。
神戸の信号に引っかかりまくる。ストップ&ゴーで気持ちばかり先行する。残り距離が減らないことにヤキモキする。
焦ってはダメだ、ゆっくり行こうと自分に言い聞かせる。
尼崎市の川を超えると、ずっと見たかった県境の看板が…!
ただいま、大阪ぁああああ!
ついに大阪まで帰ってこれた。すごーく感慨深い。もう10kmもない。
この淀川を越えたら、もうすぐ!
ゴール地点の梅田が見えてきた〜!
あとちょっと、あとちょっと。
あと300メートル。
気持ちが焦る…。もう少し。もう少し。
つ、ついに………
うおらああああ!
— りっけい 四国一周ちう (@rikkei2) 2018年2月19日
北九州市→大阪市ゆるキャノボ達成
距離543km
タイム47時間43分
みなさんいっぱいの応援ありがとうございましたーヾ(*'▽︎'*)/ pic.twitter.com/RKvwEXjVk8
ゴールできたああああ!!!
うおおおおおおああああ!
走りきったあああああああ!
さとるくんもおつかれさまー\\٩( 'ω' )و ////
さとるくんと力一杯にハイタッチをする。肩がもげるほどに力一杯に。嬉しくて感無量…!
こんなバカなことができてしまった。ロードバイクってなんて面白い乗り物なんだ…!
Twitterでたくさんの応援をもらえた。
ただ自分の好きなことをやっているだけなのに、人から応援をもらえることがどれだけ嬉しいことか。
ありがとうございました!!(圧倒的感謝)
やってみて分かったが、ゆるキャノボはオススメできるもんじゃない。
基本的にしんどいし、事故に遭う可能性も高い。極度に疲れた状態で、知らない道を走るなんて危なっかしいからね。今回は運が良かっただけだ。大きなトラブルもなく、事故もなく、走ってこれた。もしもやるなら入念な準備をお願いしますね。
ぼくももっと熟練して、疲れにくい走り方を覚えよう。そして、本当のキャノボもやってみよう。
また500km走りに行きたいな。
おわり。
ちょっと48時間で540km走ってきた【ゆるキャノボ前編】
走ってきたよ、540km (´∀︎` )ハハハ
無事にゴールできた。
北九州市→大阪市を通る国道2号線をメインに超長距離ライドしてきた。
こういう500kmライドを短時間で走ることをキャノンボールと呼ぶ。
そもそもキャノンボールとは、東京ー大阪550kmを24時間以内に走りきる、というタイムアタック。
今回は北九州市→大阪市というルートをとった。凍結の可能性が低いこと、暖かそう、西風アシストがありそう、と思ったから₍₍ (ง ˙ω˙)ว ⁾⁾
超長距離スペシャリストのつむりさんが、このルートを走っていて、下調べしやすかったからってのもある(o´∀︎`o)
つむりさんブログ(【キャノンボール】ちょっと下関から大阪まで自転車で走ってきた 国道2号線【530km】 - 2017年12月下関〜大阪キャノンボール)から、ルートを拝借しました。
ベストなコース設定ありがとうございます。
さて、この540kmルートを「48時間」でやってしまおう、と決めた。
ロードバイク歴7ヶ月目であること、初キャノボ挑戦で時間には余裕を見た。ご飯や睡眠も欲しいし( ´∀`)
通常の2倍の時間をかけるキャノンボールなので、このタイムアタックを “ゆるキャノボ” と勝手に定義した。
Q なぜ、ゆるキャノボをやるのか?
A ノリとタイミングで決まっちった٩( ᐛ )و
本来は週末に福岡、山口、広島あたりでゆるくツーリングをやりたかったんだ。
友達のさとるくん(Twitter ID : @rikusato37)になんとなーく週末の予定を聞いてみたら、あれよあれよと、ゆるキャノボが決定していた。ノリって怖いね!さとるくんノリ良すぎるよ!笑
そのさとるくんはタダモノじゃない。
「妖怪ペダル回し」「脳筋野郎」と呼ばれるゴリゴリのパワー系。レース優勝者でもある。彼と一緒に走ると狂気じみたライドになりがちなのだ。
アワイチライドでも引きずり回されたよ↓
さて、ゆるキャノボを行く自転車はいつも通り。
MERIDA RIDE × Dura-Aceホイール。
さとるくんバイク。
GIANT TCR × キシエリホイール。
荷物は最低限に留めた。着替えとモバブー類をひとつのフレームバッグに収められた。1gでも軽量にね。
大阪南港から福岡門司港までフェリーで移動。名門大洋フェリーさんお世話になります。
これから遥か先の福岡まで行けると思うとワクワクする。
フェリーへ自転車を持ち込むには、輪行袋に入れるのがベスト。入れれば無料なのだ。ありがたい('∀︎'*)
解体せず持ち込むと1640円なので、お得度が高い。
エスケープとして、どうせ輪行袋は持って行くし、これはいい方法だ。
船内の寝床もなかなか快適。
枕元にはコンセント、棚には荷物置きがあり大変よい。
フェリー内を散策して、お風呂に入って就寝。
朝、起床。
ね、ねむい( ´ Д ⊂︎ )
ワクワクして寝付けなかった。
慣れないフェリーだし、睡眠が充分に取れていない。
そもそもキャノボ前日が修士論文発表会だったので、準備に追われて慢性的に睡眠不足だった。自分のスケジューリングがアホすぎる(;´∀︎`)ァハハハ
けど、目が冴えてくるにつれて、ゆるキャノボへの期待感でだんだんとモチベーションが高まる。睡眠欲よりも興奮の方が上回ってくる。
朝ごはんは船内バイキング。
ゆるキャノボ前に栄養をつける。
ほけーっと景色を眺める。見えている対岸を走ると思うと胸が熱くなる。遠いところまで来たものだ。
かわいい。癒される。
フェリーから降りて
パシャリ。
ここまで連れてきてくれて、ありがとうフェリー!
まずはコンビニへ補給食を買いに行く。
糖分、タンパク質、ビタミン。
バランス良く栄養をとる。
食べやすいこと、ゴミが小さくなること、を考えればこれらがベストではなかろうか。
国道2号線の終点は北九州市にある。
ついにここから、ゆるキャノボが始まるのだ!!(*ノ・∀︎・)ノ
2018年2月17日9時36分
ゆるキャノボスタート!!!
ハイテンションで駆け抜ける。期待とか不安とか緊張でついつい楽しくなってしまう。
走り出して、すぐに関門橋が見えてきた。
この先が本州だ。大阪まで地続きだ。
大丈夫、きっと走れる。
ちなみにこの海で獲れるお魚がおいしいらしい。次来たときにはグルメライドもやりたいなー、と横目に海を眺めながら進む。
本州へ行くには、海底地下道を歩く必要がある。全長は750mなので、10分ぐらいのお散歩タイム。
本州と九州の間でポーズをとってみる。
ここが日本一の幅が狭い県境ではなかろうか。
トンネルを抜けて、いざ出発!
陽射しがぽかぽかとあたたかい。風も追い風に。ベストコンディションじゃないか(*´∀︎`*)♪︎
「あぁー、楽しいぃー!」とさとるくんと喜び合いながら走る。気持ちがいい。テンションが上がっている。
けど、決して焦って走らない。のんびりと走るんだ。平地を20-23km/hで走って、体力を温存させておく。500kmの距離を自分がどれほど走れるのか分からないからね。
信号も少なく走りやすい。バイパス区間も自転車通行可なので、ノンストレスで走り抜けられる。
特に厚狭バイパスの下りが楽しすぎた。下り始めは思いっきりペダルを回して加速。そのままのスピードで下れるのが爽快‹‹(´ω` )/››
休憩の取り方はトイレ休憩ぐらい。補給やストレッチは信号待ちに済ませることを心がけた。
休憩の回数と時間をなるべく減らす。疲れにくい走りをする。
そのためにもオーバーペースで走らない、絶対にだ。
60km漕いだところで昼ごはんをとることに。ここまでで休憩込みで20km/hで走れていていいペース。身体に痛みもない。
「なかなかいい調子じゃない?」と、さとるくんと話しながらこの後のプランを確認する。いまの体力なら問題なく走り続けられそうだ。ノープロブレム∑︎d(*゚∀゚︎*)
方言「幸せます」看板。
近くのコンビニのトイレにも「幸せます」
西風がずっと味方してくれる。風速は5m/sほどでかなり楽に巡航できる。天候にとても恵まれている。けど、決して焦らない。着実に距離を稼いで行く。
中国地方のスーパーyou me town。
まだまだ大阪が遠いことを実感する。見知らぬ土地を走れる嬉しさと、大阪への懐かしさを抱く。
残り400km地点へ到達。
ここまでの130kmで準備運動は終わり。さすがにぼくもさとるくんも疲れ始めてきた。
「1メートルでも大阪へ近づけることは良いことだ」と2人で励まし合いながらホイールを回す。
160km地点でようやく広島県へ。
山口県の長さに辟易としたが、まだまだ走ることを考えて気合いを入れる。
すっかり暗くなった道を走り続ける。精神的にも弱ってくる時間帯だ。
Twitterで実況をしていると、いろんな人たちから応援してもらえる。興味を持ってもらえるだけでもありがたいのに、「頑張れ!」「応援してるよ」とコメントをもらえると元気が出てくる。ありがたいことだ。
走っていて辛い場面にはみんなからの応援を思い出して、自分を奮い立たせる。まだいける!と言い聞かせる。
なんとか広島市内へ入れた。せっかくなので、夜ご飯は広島市内で食べることに。
広島に来たからには、牡蠣とお好み焼きが食べたかった。ので、見つけたお好み焼きやさんへ突撃(`・ω・´)
店内の暖かさに気が緩む。久しぶりに人類の文明に触れた気がした。
そして、
牡蠣のホイル焼き!
うまああああああいいい。・゚・(´□︎`*)。・゚・
広島の牡蠣おいしすぎるっーー!!
ぷりぷりでふわふわ。嫌な苦味もなく、ほどよい磯の香りで超絶美味!!はあああ、幸せとはこのことだε- (´ー`*)
さとるくんは食べた瞬間に、頭を抱えて動かなくなってしまった。
お好み焼きもうまああああああい!
エビが!イカが!ああああ!!おいしいいいいい!!!
ここまで200km近く漕いできた身体に染み渡るようだ。泣ける。
ご飯の後は銭湯へ。
身体をきっちり休ませる。お風呂最高かよ。
初めて広島の銭湯に入ったんだが、おっちゃんたちがみんな丸刈りで、さすがは広島だなあー、と思った。みなさん、イカツイ方々だ。
お風呂から上がるとカイロを貼りまくる。防寒具を持ってくるのを忘れたので、応急処置である。少しでも暖を取ろうとする。この後も走るのだ。用心したことに越したことはない。
お風呂上がりに牛乳でカンパイ!
番台のおっちゃんに声をかけられる。ロードバイクで来たことが珍しかったみたいだ。
ぼくたち「今から山を越えて尾道まで走ります」
おっちゃん「おー、今から山越えするのか。あそこはトラックも多いし落下物も多くて危ないぞ。海沿いの方がええんじゃないか」
ぼくたち「むむむー、危ないんですか」
海沿いの道なら確かに楽なルートだろう。けど、どうしても大回りしてしまうし、下調べをしていないルートなので不安がある。
番台のおっちゃんに応援をもらって、銭湯から出発する。やはり山越えルートで走ることにした。
ご飯&銭湯のおかげで身体はすっかり楽になった。山もいつものペースで登れる。調子は決して悪くない。
…ただ寒い、とても寒い…
マイナス3℃って!!
寒すぎるよ(((( ゚Д゚))))
ダウンヒルでガチガチに身体がこわばる。幸い凍結がなかった。結構ヒヤヒヤしたものだ。
寒さに耐えられず吉野家へ逃げ込む。
足先がカチカチに凍っていて、走っていてもツライだけだったのだ。
牛丼の暖かさにホッとひと息つけた。
ここで急激に睡魔がやってきた。これ以上走るのは危ないかもしれない。さとるくんも疲れ切っている。
仕方ない。ここらへんで休息を取ろうと決める。本当は中間地点の尾道市まで行きたかった。しかし、無理はしちゃいけない。尾道までまだ40kmあるが、東広島市で休むことに。
1時40分、16時間経過。
230km地点のネカフェで仮眠をとることに。
気絶するように、眠りに入った。
つづく
後編はこちら(ノ*'ω'*)ノ ↓
冬のアワイチで大騒ぎ
2018年2月4日
アワイチして来た(*゚▽゚*)
天候にイジメられ、伴走者のハイペースに死にそうになりながら…。
想像を超える楽しさを堪能してきた。
淡路島を一周、150km。
関西ローディーのサイクリングコースだ。ただ冬に走るとドMコースに変貌することを後々体感することになる笑
今回一緒に走るのは友達のさとるくん(Twitter ID : @rikusato37)。
「妖怪ペダル回し」「脳筋野郎」と自嘲するパワー系チャリ乗り٩( 'ω' )و
筋力と気合いでどんなコースでもねじ伏せてしまうし、落車で骨折しても元気に走り続ける変人。でも、はりちゅうレースで優勝するほどの実力者なのだ(´∀`) さすがは妖怪ペダル回し。
ちなみに、ぼくはタイムアタックして勝てたことがない…(;´д`)妖怪ペダル回しは平坦もヒルクライムもメチャメチャ速い。
今回のアワイチ、ぼくはついていけるかな…(フラグ)。
当日。
朝5時に家を出る。
明石駅までの電車内で、
フォロワーさんから
「寒すぎてアワイチ途中で諦めた」
と情報をいただく。
「最大の防寒対策で来たからきっと大丈夫だ。まさか淡路島で雪なんて降るわけないし」
と思っていました(フラグ)。
明石駅でさとるくんと合流。さきにフェリーの切符を買っておいてくれる好プレーしてくれてありがたい( ˙༥˙ ) フェリーまでの時間ギリギリだったからね。
ロード界では有名なフェリー乗り場。
フェリーのおっちゃんに声をかけられる。
おっちゃん「今から出る船は小型船だから、波が入っちゃって自転車濡れちゃうよ」
ぼく「あらら、そうなんですか?どうしましょ?」
おっちゃん「ん?2人だけか?? それなら特別に客室に入れてあげるよ」
ぼく&さとるくん「ありがとうございます!!」
おっちゃんには圧倒的感謝をして、中に入れてもらった。
海水に晒さずに済んだ。ありがたい。
このクソ寒い時にアワイチする人が少ないおかげか、ラッキーだった。
スタート地点の「道の駅あわじ」
パシャリ。
8時30分アワイチスタート!!
快調に走り始めた。アワイチは景色が本当に素晴らしい。海沿いをずーと走れるわりにしっかり山の中も走れてなかなか飽きさせない。
山の上から見る綺麗な水平線を楽しみに走る。
しかし、進行方向が南西になると…逆風が吹いて来た…!!
海沿いは遮蔽物が一切ないので風は弱まらずにそのままぶつかってくる。うひーー、これは大変だぞ。
さとるくんに前を走ってもらう。
「さとるくんが風よけになって、少しは楽に走れるだろう」と思っていたが、全然楽じゃない(;´д`)
なぜなら、さとるくんは逆風の中を30km/hペースで走っていたから。バケモノかな。
千切られないように、なんとか30km/hで走る。
しかしここで、
雪が降りだした( ゚Д゚)
なんでだ!瀬戸内気候でも雪降るのかよ!
ふたりで雪に文句を言いながら走る。
本格的に降り出して来た(((( ゚Д゚))))
しかも山の手前で。
「雪の中をこのスピードで走れるなんてスキーみたいで二度おいしい」
と、さとるくんが言いだしたときには、頭は大丈夫かな、と疑ってしまった。
立ち止まっていても仕方ないので、雪の中をヒルクライム!!凍結がないかを確認しながらゆっくり登っていく。こんなところで落車したら立ち往生してしまう。安全第一!
ダウンヒルもかなりかなり気を使いながら下る。雪の中のダウンヒル寒すぎる(´Д`||)
「よかった、凍結はなかった」
とふたりで言い合っていると突然。
晴れてきた〜〜!
なんなんだ(´ᴖωᴖ`)
山登りのタイミングでめちゃ降ったのに、降りた瞬間に晴れたよ!嬉しいけど気持ちは複雑だよ!!笑
まあ晴れたので良しとしよう。
雪問題が解決された。
しかし、ここで爆風がぼくたちを襲う。
西からの風が9m/s(32.4km/h)で吹き付けてくる。
ちょうど進行方向から風が吹いてくるのだ。
これには困った。
さとるくんと2人でローテーションを組み、2分刻みでぐるぐる交代する。
(;゚Д゚)アバババババ
まともに呼吸も整わずに無理矢理20-25km/hで走る。このスピードでは、風が55km/hでぶつかってくることになる。
ペースを落とすことなく何とか2つ目の山へ到着する。
ふぃ〜〜もうクタクタだよ( ´゚ω゚)
ヒルクライム途中で、思わず休憩。
さすがにさとるくんもかなり疲弊している。もっとペース落とすべきだったなあ、と反省。
休憩し体力を少し回復させ、さあヒルクライム!!
タンタンタンといつものリズムで登っていく。
「ぼくは無理なんで先に行ってください」と、さとるくん。
さとるくん相手にヒルクライムで初めて勝てた。けど、あんまり嬉しくない(;・д・)
さとるくんはめちゃくちゃ悔しがっていたけどね笑
山の上からの景色が大好きすぎる。
お昼休憩を「道の駅福良」で取ることに。
おっひる〜(´∀`)
カツカレー。
「う、うまい〜〜」と声が漏れてしまう。
寒くて厳しい逆風で体力が根こそぎ持っていかれた後に食べるカレーはうまみの極みだ。
「空腹は最大のスパイス(ただしドMライド後なら麻薬にもなる)」
と格言に一言追加しておきたい。
最高の昼ご飯を済ませた後は、前々からやりたかったホイール交換。
ぼくの持つDura-Aceホイールと、さとるくんのMAVICキシリウムエリートホイールとを交換してみた。
びふぉー
あふたー
キリエリの赤ニップルカッコええ。
ハブも赤いぞ。
うむ、チャラいホイールだ!(大喜び)
いざ、走り出してみると。
お、いい!!
安定して走れるぞ。左右に振れにくいし、踏んだ分だけシュバシュバ走れる!
MAVIC=リムがいい
みたいなイメージを持つが、本当にリムが硬く綺麗な円で作られていることを感じる(気がする)。
持っているDura-Aceホイールより好きかも…と思うのも束の間…
山が…お、重たいぞホイール。
疲労しているはずのさとるくんに山で置いて行かれる。゚(゚´Д`゚)゚。
鳴門海峡大橋を見に行くためになんとか山を越える。
ここで、悲しい事件が…。
ぼく(´-`).。oO(あ、この景色いいな。写真撮ろ)
…ゴソゴソ…ツルッ、パリーーン………
iPhone大破。
画面には緑と紫の線しか映らなくなった/(^o^)\ナンテコッタイ
撮りたかった景色。
画面大破のiPhone。
壮大な景色とミスマッチしてて笑うしかなかった。
これでTwitterでのライド実況も、写真撮影も封じられてしまった(;´∀︎`)・・ァハハハ
これからはさとるくんに撮影係をお任せすることに。
鳴門海峡大橋から移動し山間部を抜けると…
追い風きたああああ!!
やった!ついに追い風だ!!ここまでずっと雪&逆風にイジメ尽くされたから、この追い風は嬉しい限り✌︎('ω'✌︎ )
テンションアゲアゲで30-35km/hでぶん回す。
妖怪ペダル回しも元気だ。前半の疲れなんて忘れてペダル回しに熱中している。ただ元気良すぎる。
彼の後ろに付いて走っているのに
ぼく「ごめん、速すぎる!あと2,3km/h落として欲しいー」
さとるくん「はいはいー」
というやりとりが3回はあった。
妖怪ペダル回しの体力は無尽蔵だ。
途中に寄り道する。
大好きなスポットでパシャリ。
本当はここで夕日バックに撮りたかったが、後半のペースが早すぎたから全然夕日じゃなかった。
ラスト15km!妖怪ペダル回しは全くスピードを緩めない。バシバシ飛ばしていく。速すぎてついていくのがギリギリ。
しかし、ぼくも負けじと先頭で30km/hペースで走る。キツイぞ!けど頑張る!
橋が見えた!
もう少しだああああああ!!
あああ!!!
最後の力を振り絞る!!
ゴーーール!!
ゴールできた瞬間には、さとるくんと力一杯にハイタッチをした。
なんだか嬉しくて誇らしくて、すごく気持ちよかった。
最後にはご飯と温泉がある松帆の郷へ!
しかし松帆の郷までは斜度12%の400mヒルクライムをしなければならない!!
ここの坂は疲れた身体にはキッツイ。
以前さとるくんは
「なんで上に温泉あんねん!そっちが降りてこいやぁ!」
とキレたそうな。
妖怪をキレさせるハードな坂だ。
ふたりでヒーヒー言いながら登る。「しんどいしんどい」しか言えなかった。ここでも頑張ってしまう。
しかし坂の上から見る景色はハンパない。
夕日に照らされる明石の街と明石海峡大橋。
美しすぎる…。
空とのコントラストが綺麗で心が洗われる。
感動するワタクシ。
背中がかっこいいさとるくん。
この5分後には薄暗くなってしまったので、最高のタイミングで見られた。運が良かった。
ご飯‹‹( ๑´ω`)/››~♪︎
つけ麺と鯛丼でカロリー倍プッシュ!
ご飯の後には、温泉にも入って1日頑張った身体を癒す。
雪と寒さと逆風にイジメられ、妖怪ペダル回しの引きに食らいついた。
いつものソロライドじゃあり得ないペースで走れたし楽しかった!!
次にアワイチするときにはもっと平和なペースで走りたいなあ('∀︎'*)
おわり。
紀伊半島、走りきったよ【紀伊半島ライド④】
朝、目が覚めた。
う、身体が動かない…。
これはまずいぞ…
2,3日目にドM山岳コースを嬉々として走り回ったツケが回ってきた(;´∀︎`)ハハハ
この日の走りたかったコースはこんな感じ。
尾鷲市を出発して、三重県の絶景がある志摩、鳥羽を経由して、伊勢市まで行きたい(/*´∀︎`)o
このルートはパールロードと呼ばれる海沿いを走れるのだ!
しかし、身体は本調子ではなさそうだ。
おそるおそる、身体の調子を確認してみる。
太ももが張って熱を持っている…。筋肉が炎症を起こしているのかな(ノ∀︎;`)
背中から首回りも、筋張った感覚で固くなっている。
「んんー、これはダメだ。もうツーリング4日目は無しだ。大人しく大阪まで輪行で帰ろう」
と決めた。
ツーリング中に無理しても意味がない!
前みたいに痛い目にあうだけだ( ・ㅂ・)و
過去にあった痛い目↓
チェックアウト時間までうだうだ過ごした。
宿のおばちゃんから「もうチェックアウトだけど出れる??」と聞かれるぐらいギリギリまで居座っていた。もう動けなかったんだ。
最後に宿の精算をしていると、おばちゃんからオニギリとアメを大量にもらった。
「あんた自転車で来てるんやろ?これ持っていき」
びっくりした。
それと同時にすごく嬉しかった。
応援してもらっているなんて。
ありがたいなー(´ω`)
宿を出て、
「近くの駅まで自転車を漕ぐかー」
と乗り始めたとき……。
「あれ?身体がうごくぞ…?なにこれ?」
と、不思議な感覚に陥った。
確かに身体は疲れ固まり炎症を起こしている。が、自転車にまたがると痛みはなくなり、身体のフォームが自転車にしっくりくるのだ。
覚醒……?
意気揚々と走り出す。気持ちいいいい‹‹(´ω` )/››
自転車に乗るために身体が進化したのか。
ノンストレスで走れた。
ペダルを回そう、ハンドルを切ろうと考えなくても身体が勝手に動くのだ!自動操縦モード(*`∀︎´*)
驚いたのはギアチェンジも勝手にやっていたこと。初めは信じられなかったが、ピタッとくるギアを自然に選べている。
ただぼくは乗って景色を眺めていたらいい。そんな状態だった。摩訶不思議…。この状態を経験した方っていますかね?
気分良く走り出したが、
コースが山。
登りマシマシの山。
天気もいまいち晴れ渡らず残念(;´∀︎`)
このまま走っても、またアップダウンコースだろう、ってことでルート変更!
和歌山でアホほどアップダウンはしたので、いい加減に起伏コースに飽きていた。
コースは260号線から42号線へ乗り換える。
赤線が予定していたルート。青線が新ルート。
この青線の道は一度クロスバイクで走ったことがある。1つ山を越えれば、松坂まで40kmほどゆる〜い下り基調なのだ。ラクができるね!
斜度1-2%の下りを30km/hで走る。うん、気持ちいい。
途中に面白いものを見つけた。
BMXだ〜〜!
うひょー!かっこぃいい!
カチャ、シューーー、ズバッ……ダン!
何回も飛んでいる(*ノ・∀︎・)ノ いいね!
初めて生で見れた。許可を貰って、写真を撮らせてもらう。あぁ、かっこいい。
ロードバイク以外にも自転車競技はいっぱいあるし、BMXバイクにも乗ってみたくなる。趣味が広がりそうで楽しみだ。
充分に見学させてもらい、お礼を言って、先を目指す。松坂駅がゴールだ。
そして、ツーリングしていると謎なモノに出会う。
三重県の山の中でなぜ「レストラン名古屋」の看板を…?
謎なモノのがまたひとつ。奇妙な看板だ。
コケコッコー共和国??
これには何か惹かれたので行ってみる。
安すぎ問題。
コケコッコー共和国は、養鶏場と道の駅が合体しているらしく鶏舎がいっぱいある。道の駅にも卵製品がいっぱい売っている。
丁度昼時なので、食堂へゴー。
めちゃ混みである。みんなぎゅうぎゅうで卵かけご飯を食べたり、鶏肉で焼肉をしている。あぁ、美味しそう。
まあ仕方ない、日曜の昼だもんね。他に食事を取れそうな施設もないので待つことに。
待ち時間はヤギに遊んでもらっていた。
癒される。
そして、ついに食堂内へ。
卵かけご飯だー!
めちゃめちゃ期待して一口目を頬張る!
ん?普通の卵かけご飯だ…。
食堂の隣は鶏舎があり、鮮度バツグンなんだろうけど違いがあまり分からない( ゚Д゚)
ツーリングの疲れで味覚が落ちているのかもしれない。うん、きっとそうだ。
むしろ備え付けの醤油がやたら美味しくて、ご飯お代わりして卵を5つも頂いてしまった。疲れていたのかな。
満腹でごちそうさま。
あとは走るのみ!
昼食後はやっぱり身体が疲れていることを実感してしまう。本当に疲れ切って動けなくなる前にゴールへ行きたい。
写真も撮らず寄り道せずまっすぐひた走る。事故にだけは気をつけて集中していく。
あとすこし、もうすこし。
そして…ようやく
ゴーーーール!!
紀伊半島を走ったああああ\\٩( 'ω' )و ////
距離345km、総タイム73時間。
アップダウンまみれのコースをよく走れたと自画自賛した。気持ちいいぐらいに疲れているのだが、嬉しさでいっぱいだった。
ツイッターでもたくさんの人からいっぱい応援を貰っていた。本当にありがたいし頑張れた。
あぁ、楽しかったなあ…。
雪の中ダウンヒルした、寒さに震えながら宿探しをした、寒波の強風に助けてもらった、白浜のお魚がおいしかった、本州最南端からの夕日が特別綺麗だった、超人おじいに出会った、那智勝浦のマグロ丼が大好きになった、熊野の海に見惚れた、夕日に照らされる鬼ヶ城に感動した、生でBMXを見れた、あと卵かけご飯(笑)…
全部経験できたなんて…贅沢すぎる。
もう求めること何もない。
突発的にだけど、ノープランだったけど、和歌山と三重に来てよかった。紀伊半島を走れてよかった。
そんなことを考えながら、
宿のおばちゃんから貰ったオニギリを味わい、
大阪へ電車で帰った。
おわり。
WH-R9100 C24 デュラエース ホイールインプレ【最高すぎるぞ、これ】
ついにホイール買っちゃったよ…
SHIMANO最高峰のDura-Aceホイールを(*´∀︎`*)♪︎
WH-R9100-C24というローハイトの最新ホイール。
Q: なぜ買うことになったのか
A: Wiggle(ウィグル)で年末年始セールをやっていたから(*ノ・∀︎・)ノ
41%OFFって安すぎません?
ぼくがホイールに求めていたスペックはこんな感じ。
・快適性重視(ツーリングで長時間乗りたい)
・素材はアルミ(輪行でガシガシ使いたい)
・ヒルクライムでラクしたい
・耐久性
ホイール単体を買うことは初めてなので、ビビってしまってなかなか買えなかった(;・д・)
けど、ほしい…。ハイスペックホイールがほしい…。ううう…うーむ。
……気づいたらポチっていたヾ(*'▽︎'*)/
注文から10日ほどで家に届いた。
状態はすごく綺麗…( •̀∀︎•́ )
削られたリムと、きしめんスポーク。
ハブの美しさにニヤニヤしてしまう。
付属品も完成度高い。
実測で重量は、
(リムテープ込み、クイックレバーなし)
フロント631g
リア845g
計1,476g
軽量ホイールだ(´∀`*)
公式サイト
WH-R9100-C24-CL-F
WH-R9100-C24-CL-R
リムテープ15gほどなので、ほとんど公式サイトの表記重量と違いはない。
これで438gの軽量化に成功!
さて、ここから感想を書いていこう!
はじめて乗った時は、タイヤが地面に着いていない感覚になった。
「え、浮いてるんじゃない?」と疑うほど。地面との抵抗を感じることがなかった。
Dura-Aceホイールはトータル面で優れている。なんでもこなせてしまうところに魅力がある。
何が良かったのか述べていこう!
バイクコントロールが簡単
ホイールが軽くなると、ハンドリングも軽くなった。
思った通りに曲がれる。小石を避けるのに無駄な力が要らない。これだけでもストレス軽減だ。
加速が非常に軽い。「漕ぎ出しが軽くなる」だけじゃなく、 「走行中の加速がしやすい」のには驚いた。踏めば素直に反応してくれる。スパッと走れるのが気持ちいい。加速性ニジュウマル。
減速についても言うことなし。アルミリムなので遠慮なくブレーキングができる。下りでもきっちり制動力を発揮してくれる。リム精度も高そうだ。
快適なコントロールの理由として、ホイールバランスが優れているからだと思う。外周部のリムを軽くするだけではなく、スポーク、ハブなど全体をコーディネートして作られていると思う。SHIMANOの技術力の高さがよく分かる。
登りでもスイスイ登れる
もう登りに関しては、卑怯だと言われても仕方がない。
飛び道具だ。登り最高だ。
2枚ぐらいギアを落として、ゆっくり回せばあまり減速せずに登れるのだ。少しの力を入力し続ければきちんと登ってくれる。ムダがない。踏むより回せば楽をさせてくれる。
あとはダンシングがしやすい。Dura-Aceホイールは他のホイールと比べて剛性が低いとよく言われる。
しかしダンシングの時、ぼくの脚にはぴったりで、テンポよく登れてしまう。硬いとチャキチャキ登れるのだろうけど、ある程度の柔らかさがありタンタンタンと踏むと、ホイールのたわみが良いリズムを作り出してくれる。これが楽しいのだ。
ハブも登りに貢献していると思う。よく回るのは言わずもがな。「カップアンドコーン」と呼ばれる方法で作られているため、どんな状況でも抵抗なく回るのだ。ダンシング時はホイールは左右に振られる。振られるとハブ内のベアリングにも抵抗が生まれる。それをなるべく無くすような構造が、作られているのだ。
詳しい話は以下の動画でどうぞ。
Shimano cup & cone bearing system - YouTube
ネガティブポイントを挙げるとすれば、
快適性が低い
これはぼく個人が感じたことなので、他の人なら感じないことかもしれない。
以前、使っていたフルクラムホイールが割と柔らかく、疲れはあまり出なかった。
しかしDura-Aceホイールは、ぼくにとってほんの少し硬いホイールのようだ。疲れが蓄積し長距離ツーリングでは疲れを生み出す。
リム幅がc15と細い上に軽量なので、安定性が低いのも影響していると思う。
タイヤを前23c、後ろ25cを履かせているので、タイヤ内体積も少ない。さらに空気圧は7.8-8.0barと高圧にしているので乗り味は硬めになっている。
路面の荒れ、横風といった外的要因で、足元からフラつくような感覚になる。
軽量ナローリムゆえの宿命なのだろう。
バイクコントロールが上手くなればきっと気にならなくなると思う。
あとは、単純にぼくのペダリングが下手なのだ(;´∀︎`;) 高性能ホイールはロスがない作りだ。ムダに踏み込んだりフォームが崩れていると、ロスがそのまま自分に返ってくる。
自分のペダリングを改善させてくれるホイールとも言える。
踏むより回すホイールなのだ。
ざっとインプレはこんな感じ。まだ500kmほどしか乗ってないので、これからどう変わるのかな。
ただDura-Aceホイールはほんとに楽しい‹‹(´ω` )/››
例えば
ママチャリの楽しさを10としたら、
クロスバイク30
ロードバイク100
Dura-Aceホイールのロードバイク150
というぐらい楽しいのだ(*ノ・∀︎・)ノ
買う前に「後悔するかも…」と思っていたのが、アホらしくなるほど後悔なんてない!
ものすごく楽しい!!買うか迷っている人がいれば、買ってみていいと思う!大抵の人には合うと思うし、合わなければすぐに売れば高く売れるんじゃないかな。
まあ、こんなにも良い機材を持ってしまうと、さらにツーリング欲が刺激される。
また遠くまでいってみよう。
追記(2018.3.19)
あれから1800kmぐらい乗って、色々と気づいたことがあったので追記しますね(ノ*'ω'*)ノ
前回インプレを書いてから、ゆるキャノボ540km、七葛(獲得標高5000m)、四国一周と様々なシチュエーションで乗り込んできた。
乗れば乗るほど「やっぱりDura-Aceホイール最高じゃないか」と思わされている。何が良かったのか、紹介しますね。
速度域
30km/hがスイートスポットだと発見できた。
くるくる回して加速して30km/hに到達すると急に脚が楽になる。ホイールがバイクを勝手に進めてくれる感覚になる。とても楽チン。
スイートスポットってホントにあるんだ、と驚いた。
適切なケイデンスとギア比さえ覚えればスイートスポットに入れる。これが楽しい。
そして、40km/hが第二のスイートスポット。30km/hから踏み込んで加速させると、40km/hでまた、楽に走れるようになる。不思議な感覚。ふと簡単に脚が回るようになる。ただぼくの脚じゃ弱すぎて、40km/hは一瞬しか出せない(´;ω;`) 貧弱で申し訳ない。きっとこのホイールには、ポテンシャルがまだまだあるんだろうなあと感じさせる。
スイートスポットがきちんとあるのは、ホイールバランスが非常に優れているからこそ成せる技なのだろう。ほんとに素晴らしい。
ヒルクライム
やっぱり良いね( •̀∀︎•́ )✧︎ 実はシッティングでもかなり登れることを発見できた。
シッティングで意識するのは、「高回転低負荷」。ペダリングが綺麗にできているときには、ちょっとした坂はかるーく登れる。
アクセントとしてダンシングを織り交ぜると、さらに気持ちよく登れてしまうので、Dura-Aceホイールはやはり卑怯だ(゚∀゚︎≡゚︎∀゚︎) ヒルクライム最高。
快適性
2000km乗れば慣れてくる。いまや快適に乗れている。踏みすぎない、回しすぎないことを意識できれば、脚に疲れは残らない。
凹凸や加速の踏みをホイールが上手にいなしてくれていると思う。(フレームとの相性によると思う。今のフレームはかなり柔らかいからその効果もあるね)
買った当初は足にダメージが残っていたが、「踏むより回す」をずっと意識するようにしていたら、快適性がぐっと上がった。よいよい(*´∀`*)
結果的に、欲しいスペックをぜんぶ満たしているのが、このDura-Aceホイールだ✌︎('ω'✌︎ ) 乗っていて本当に楽しいし、これからも使い続ける予定。
突出した長所がないホイールだが、その反面、突出した短所もない。だが、それでいいのだ。
唯一のネガティブ要素は、平坦直線一発勝負には他のホイールに勝てないことぐらい。ディープリム、ワイドリムなどの硬いホイールほどの速度で走り続けることが難しい。レース向きでないことは確か。
しかし、ロングライドするぼくには些細なネガ要素だ。これで十分満足だ٩(ˊᗜˋ*)و
これからの活躍に期待できるホイール。
またいっぱい走ろう。
レイノルズ アサルトホイールのインプレも書いたので、興味あればドゾー(= ・ω・)っ
ちょっと運が良すぎたツーリング旅【紀伊半島ライド③】
朝。
5時に目が覚めた。
よし、布団から出よう!
…とするが、身体が鈍い(;´д`)
これは昨日のライドでハシャギ過ぎたのか。
今朝は朝日を見にいく予定だ。
橋杭岩という奇岩がすぐ近くにあり、そこから見る朝日がとっても素敵らしいのだ。
けど、身体の動きがいつもと違う。これは休息が必要だなあ。
せっかくの朝日だが、いまは身体を休ませることに専念する。
あと2日は走るし、ここで無理しても仕方がない。
そのまま二度寝。
惰眠を貪り、起床。
脚が痛い。
うん、やっぱ筋肉痛だ(´ω`)アハハ
まあペースを見ながらゆったり行こうか。
天気が最高にいい。
昨日、おとといは雪が降っていたので、快晴の中を走れることが嬉しい。
(この次の日も雪が降ったので、この日だけ1日晴れていた。ラッキーだ)
今日も和歌山のアップダウンにイジメられるんだろうなー、と考えながら走る。
走り出してすぐに見つけた。
橋杭岩。
大小約40の岩が南西一列におよそ850メートルもの長きにわたって連続してそそり立っている。直線上に岩が立ち並ぶ姿が橋の杭のように見えることから橋杭岩と呼ばれている。
(Wikipediaより)
高さが5mほどの岩がずーと鎮座している光景は、まるで異世界へ入ってきた感覚になる。
岩と波の相性の良さが際立っている…。
うーむ、美しい…(*´∀︎`*)♪︎
日本の朝日百選にも選ばれているようなので、次に和歌山に来ることがあればぜひ朝に再訪したい( ・ㅂ・)و
海沿いから離れ山の中を走る。
あいも変わらずのアップダウンをこなしていると、ガチ装備のおじいちゃんが向こうから歩いてきた。旅慣れている風貌で山の仙人のようだ。
おじい「お、自転車か。どこから来たの?」
和歌山駅から漕いで来て、伊勢を目指している、と話していると、
おじい「伊勢か…あそこの峠はいくつもあって大変だったな」
ぼく「ふぇ?伊勢から歩いて来たんですか!?」
おじい「うん。まあ、神奈川県の藤沢市から歩いて来てるんだけどね」
ぼく「ふぁーーーーーーwwwwww」
おじい「もう何日歩いたかわかんないね笑」
藤沢市からここまで500km以上はある…。山を越えることもあるし、1日で20kmぐらいしか進めないのでは? 25日もずっと歩きっぱなしかよ(((( ゚Д゚))))
おじいちゃんの装備をよくよく見ると、リュックにはキャンプ道具が入ってそうだ。断熱マットが括り付けられてるし。もしかして野宿しながらやって来たのか…。
ぶっ飛んでいる人だ。見た目は70歳を超えているぞ(;´д`ノ)ノ
ぼくの紀伊半島ツーリングなんて子供の遊びにしか思えなかった。
別れ際には、がっちり握手して、お互いの旅の無事を祈りあった。いかにもな旅人で、すごくカッコよかった。
もし自転車に飽きたら、歩いて全国をめぐるのもアリなのかもしれない。
超人と出会ったことに驚きながら山を下る。
信号で止まると、
ツーリングの勘が
「右に曲がれ」
と言っている。
ルート的にはまっすぐ42号線を走るのだが、なんだか右へ曲がりたくなった。こっちはきっと海沿いで気持ちいいだろうな、とおもって…。
んんん?なんだ?
漁港に人がいっぱい集まっているぞ?
那智勝浦のまぐろ祭り٩(ˊᗜˋ*)و
後から調べたことだが、この祭りは1年に1日しかない!勝浦のビッグイベントにたまたま遭遇したのだ!ラッキーすぎるヾ(*'▽︎'*)/
那智勝浦はまぐろの産地だ。延縄(はえなわ)漁法での生まぐろ水揚げ量が日本一の場所だ!日本一まぐろが美味しいんじゃなかろうか。
まぐろ汁、まぐろ造り、中落ちの刺身…まぐろ料理でてんこ盛りだ。んんんー、最高かよ!!
こんな素晴らしいイベントに来たからには、まぐろを食べるっきゃないっ‹‹ヽ(´ω` ๑ )/››
ということで
どーん、まぐろの漬け丼
もーう、これが美味しいのなんのって!
赤身なのに口の中でふわふわと溶けていく。なのに食感はぷりぷり。はじめて出会った美味しさだ(*`∀︎´*)
新鮮だからここまで美味しいのだろう。産地直送どころの話じゃない。産地はもう目の前の海だ。
大感動であっという間に食べてしまった。旅先のご飯って美味しいものだけど、これは特別に美味しいものだ。
このイベントは毎年、1月の最終土曜にやっているそうなので、来年は2019年1月26日(土)。
興味ある方はぜひぜひ行って欲しい!午前中で終わってしまうので、時間には気をつけてね!
勘で右に曲がって本当によかった。
ツーリングのイイトコロのひとつに偶然の出会いがある。
人だったり景色だったりイベントだったりするんだけど、いろんなことに首を突っ込むことには、こんな楽しさがある。
さて和歌山を抜け、三重県へと入る。
ついに和歌山の海岸を走りきれたのだ( •̀∀︎•́ )
しばらく走ると…
「ウミガメがいる道の駅」発見!
以前クロスバイクで紀伊半島巡りしたときに、来たことがある場所だ。ここの雰囲気は本当に好きなのだ。ちゃんと地元のものを売っているし、休憩所も綺麗で快適。
普段は見ないようなお菓子と飲み物があると買いたくなるよね。
そして何よりこの施設の隣には、プチ水族館があり色々と覗けるのだ。
ウミガメ〜。
ふたつの水槽に10頭ぐらいいる。幼稚園児ぐらいの子がウミガメにエサをあげているのが微笑ましい(´∀`)
隣の水槽のサメやらウツボを眺めていると…急にみんながザワザワしだした。
なんと…
ウミガメのタッチタイムだ〜!!
赤ちゃんウミガメを触れる時間らしい。グッドタイミング∑︎d(*゚∀゚︎*)
子供達もめちゃテンション上がっていた。ぼくも甲羅を触らせてもらって満足ε- (´ー`*) 人生で初めてウミガメ触ったよ。
このウミガメがいる道の駅は、日本国内にここひとつしかない。道の駅としてもクオリティ高いし、プチ水族館は無料で入れるし、タイミング良ければウミガメに触れて飼育員さんからお話も聞ける。
小学生が喜ぶNo. 1道の駅だ!ぼくも小学生と一緒に楽しめた( ˙▿︎˙ )/ みんな来たらいいよ!
この道の駅からまた走る。
目指す先は熊野の海〜!
きたーーー!
ぼくが一番好きな海。熊野の海。
ここの海はいつ来ても綺麗なのだ。無風、穏やかな波、暖かな陽射し。美しい海をポケーっと眺めるにはピッタリな場所なのだ。
イイ感じにロードバイクを立ててみる。
熊野の海とロードバイク。
うん、好きだ。
ただぼーとする時間。
何からも束縛されない時間。
人間ってもともとぼーとする生き物なんじゃないか、と思うほどに心地がいい。結局この浜に1時間も滞在してしまった。
日が暮れる前に行きたい場所があるので、そこへ向かう。
その途中に
ライオンっぽい岩を見つけたり。
さて、今日の最後はここだ。
鬼ヶ城。
実は世界遺産。国の名勝で、熊野灘の荒波に削られた岩のスポットである。
鬼ヶ城の入り口。
ゴリゴリに削れた岩。
岩の隙間から覗く海もまた素晴らしい。
ベストショット。
夕日に照らされた岩がいい。オレンジ色に輝いている。借景の青い海と空もまたいい。
なんでこれを美しいと感じるんだろう。ふと疑問に思う。
自然は美しいものを創り出そうとしたわけでは無いだろう。
けど、これは美しいのだ。うーむ、不思議だ。
美しい景色は決して説明がつかないものなんだろうなあ。
鬼ヶ城を歩いていると、シャッターを押す指が止められない。どこの岩も個性があって面白いのだ。3歩歩くと景観が変わる。飽きない。
いっぱい写真を撮ったけど、ここにたくさん載せるのも憚れる。これを読んでる方には、ぜひ自身の目で見て欲しいのだ。(まあググれば写真いっぱい出るんだけどね)
日も暮れはじめたので移動することに。今日の宿は尾鷲市にある。
しかし、熊野市→尾鷲市は半端じゃない山道だ。
もう体力を使いきっていたので、輪行で向かうことに。
誰もいない大泊駅。
電車は一級発明品。
駅近くのコンビニで晩ごはんと次の日の朝ごはんを買う。もうあたりは真っ暗だ。居酒屋すらない。
旅館に着き、やれやれといったところ。
またも個室でありがたいことだ。3日連続で個室だ。
ぼくはいつもゲストハウスに泊まるが、ここらへんは田舎すぎて旅館しかないからね。まあ個室は落ち着けるから好きよ。
旅館内の風呂へ行くと、小学生集団と遭遇した。彼らはテンションアゲアゲでずっとチ○コネタで盛り上がっていた。彼らの勢いだけの下ネタがむちゃオモシロイ。
めちゃ笑わせてもらった。ありがとう、小学生。
これも出会いかな笑
朝に二度寝をかまして、結果的に良かった。
超人おじいちゃんに出会ったこと、勝浦のまぐろ祭り、ウミガメタッチ、夕日の鬼ヶ城、風呂の小学生…全部そのときしか出会えなかったのだ。
とっても運がいい一日だった。
部屋に戻り、ヘトヘトの身体を横たえて就寝。
明日はどこまで行こう?
4日目\( ˙▿︎˙ )/↓
身体が覚醒した?【紀伊半島ライド 4日目】 - りっけいのゆる旅
感動しまくりツーリング【紀伊半島ライド②】
とても楽しくて、感動がいっぱいのツーリングだった(*´∀`*)
冬でも和歌山の紀伊半島は素晴らしいってことがよく分かった。
本州最南端にゴールできたので、そこまでの様子を書いてみる(/*´∀︎`)o
朝。
6時に勝手に目が覚めた。
昨日の疲れが残っていない。
身体は調子が良さそうだ。
激しいアップダウンを走るので、身体が元気なのが嬉しい(´∀`*)
自転車にまたがり、乗り始めても快調ペースだ。
今日も寒波さんのおかげで、ものすごい追い風が吹いている。
ペダルを踏む脚を止めても、全然減速しない。ちょっとした坂道でもそのまま登れてしまう。
追い風効果とDura-Aceホイールの恩恵だろう。高性能な機材に助けられるツーリングになりそうだ。
1つめの目的地は白浜。
美味しいお魚とキレイな景色が見れるという情報を得たから行ってみることに。
しかーし、
白浜の風の強さは半端じゃ無い!
寒波さんの強風と、白浜独特の強烈な海風で揉みくちゃにされる。
風向きなんてあったものじゃない。時間と場所が少しでも変われば、風向きはバンバン変わる。天気予報では風速11m/s(39.6km/h)らしいが、それも納得できる。
そんな中、着いたのがここ!
とれとれ市場ヾ(*'▽︎'*)/
和歌山県民みんなが来るスポット。これでもかと魚が売られている。
僕はこれを食べに来た!
ハマチの刺身と鯛の煮付け∑︎d(*゚∀゚︎*)
もう、美味しいったらありゃしない…!
ハマチの刺身は、ぷりんぷりんで美味しい!身がよく詰まっている( ˙༥˙ ) 瀬戸内海のお魚に似てる気もするなあ。
鯛のおかしら煮付けは、よ〜くお味が染みてて美味しい(*゚∀゚*) ほろほろと崩れる身が良い。
寒い風の中を走ってきた甲斐があったもんだ。
ただあまりにも身体が冷えているので温泉へ。
白浜温泉!
26日は風呂の日で、750円→550円で入れることに。ラッキー( ・ㅂ・)و
ここの露天風呂からの景色が素晴らしかった。
白浜から紀伊半島がずーっと見える。
今日走ってきた道が一望できるので、なんだか誇らしくなる∑︎(*゚∀゚︎*)
ここはオススメのお風呂ですよ。
あと筋肉のアイシングとして、水風呂にも入るよ!
温泉を満喫して、外へ出ると気になる看板が…。
三段壁?千畳敷?
なにやら面白そうな場所だ…。
行ってみよう!
途中に白良浜(しららはま)という看板を見つけたので、そちらに向かってみる。
なんじゃこれ!
めちゃキレイ!
真っ白な砂浜。青い空と海。
ここは南国だ(´∀`*)
ただバカみたいに風が強い。
風に巻き上げられた砂がビシビシ当たって来る。「ひぇー、イタタタ」と悲鳴をあげるが、風切り音で自分の声さえ聞こえない。
白良浜は恐ろしいところだ。痛みに耐えないと、美しい浜辺を見せてくれないとは…。
以前聞いたことだが、白浜の砂は海外から輸入しているらしい。が、それも納得。この風で砂全部が吹き飛んでいってしまうからね…(´Д`||)
やはり風強い。
白良浜からすぐに千畳敷が…!
うおおお、いいね、いいね!
波に削られた岩々が美しい。荒れた海だから、こんなにキレイな景色を生み出せたのだろう。良いものをみれた(*´ω`*)
次は三段壁。
これもまたいい景観だ。
真っ直ぐ切られたような岩が素晴らしい。いまも海はこの岩を削り続けていると思うと感慨深い。歴史に立ち会っている感覚になる。
ほんとに自転車はフットワーク軽く移動できて楽しい。ふらふらと気が向く方へ行けるのだ。
今回も白浜へなんとなく来たけど、価値ある場所だった。
ぼくは和歌山の海岸線が大好きで、何度も立ち止まってしまう。
雪も止んで晴れてきた。海は輝き出す。
景色にテンションを上げ、走っていた。
すると、工事中らしくトンネル内は片道通行らしい。
工事のお姉さんから声をかけられる。
お姉さん「悪いけど、ちょっと速めに通ってくれる?」
ぼく「いいですよー」
お姉さん「後ろから車が来ないように止めておくから」
ぼく「分かりました!飛ばしていきます!」
つまり、前からも後ろからも車が来ない状態でトンネルを通れるのだヾ(*>∀︎<)ノ゙うおおお、これはオモシロイ!
ひとりトンネルスプリントが始まった。
1000mのトンネルを駆けていくのは気持ちいいいい!!
トンネル内の作業員さんにも応援されている感覚に陥り、さらにペダルを回す回す!
ゴーール!トンネル抜けた〜!
ツールドフランスでゴールしたように清々しい気分だ。ふおおおお!
…
このあと3km先にも同じ工事があり、
またトンネルスプリントをして疲労困憊になりました…(ノ∀︎;`)アホかな。
「紀伊半島は山岳ステージなのに、トンネルスプリントなんてバカなことするんじゃなかった」と後から後悔する。
さらに進んで行くと
どん
どどん
きた!紀伊半島のアップダウンコース!
謎に一旦下って、すぐに登るやつだ。
この理不尽さがたまらない…!
「もう勘弁してくれ、坂を無くしてくれ」と頼んだところで、無慈悲に延々と続く坂。
これが大好きだ!(ドM思考
本州最南端のまち串本町から50km圏内には坂しかないのだ。
だがこれでいい。これを求めてやって来たのだから。
けど苦労した分だけ、きっちり綺麗な景色を見せてくれるのが、紀伊半島のイイトコロ。
くぅ〜〜たのしいっ!!
脳内物質ドバドバで登りと下りを繰り返す。
平坦なんて無いけど気にしない。
すこし疲れを始めた時には、機材に助けてもらってる感覚を覚える。
登りで踏み込めないときに、ギアを落としゆっくり登ればツラくないのだ。たいして減速もしないし負荷もかからない。らく〜に登れるのだ。
今回はヒルクライム用アセンブリにしていて本当よかった。
おお、あれは本州最南端の半島だ。
もうここまで来れたの?って思ってしまう。きっと頭がおかしくなっている。
半島へとハンドルを切り、最後の坂をガシガシ登る。途中にいい景色が…。
珍しい地形!
細いところに家が密集している。
この地形は実は、
このくびれた地形なのだ!
地図を上から見下ろせた感覚で楽しい。このくびれた地形ってなんかエロいね(^q^)
おおおお、奥には灯台が見える。もう少しで最南端だ。
以前にこの灯台に来たことがあって、灯台から見る景色が格別に素晴らしかったんだ。
今回も灯台から見れると思うとワクワクする。
Oh...閉まってる…。
16時までの営業らしく、間に合わず…。
くぅー、惜しいことをした。
ここで諦めきれないぼくは奥の道へ進んでみる。
鯨山見?なんだこれ、いってみよ。
おお、いい!太陽も岩も!きれいなあ!
昔ここで鯨漁が行われていたそうな。ここの鯨山見という山から鯨を見つけ、この入り組んだ入江へと追い込み漁をしたそうな。すごい。
さあラストスパート!
太陽が落ちる前に最南端地点へと向かう!
なんとか間に合え、と急ぎながらひた走る。
アップダウンを越えようやく…
うおおおお、本州最南端にとうちゃああく!
着いたああああヾ(*'▽︎'*)/
空も雲も美しい!やった!
あぁ、来てしまった(*´∀`*)
ものすごく充実感を得てしまう。
頑張ってよかった…よくやったよ…。
ただ自分を褒めることしかできない。
本州最南端から見る夕陽は格別だ。
ひとりで感慨にふけっていると、おじさんに声をかけられた。
おじさん「え、自転車で来たのか?すごいな〜。今日ほど寒い日はなかなか無いよ」
ぼく「はい、頑張って来ました」
おじさん「今朝は、墓の花さしの水が凍ってたんだよ。13年ここに住んでるけどこんなことはなかった」
ぼく「…ははは」
どうやらぼくは過去13年間で一番寒い日に来てしまったようだ(゚∀゚︎)・∵︎. ははは。
今日のツーリングは、今まで一番感動が多かった。
なんとか天気に恵まれ、知らない人に元気をもらって、すごく楽しめた。
ツイッターでも色んな応援をもらえて嬉しかったし励みになった。
最高のライドだったなあ。
疲れてすぐに寝てしまった。
3日目はここからどうぞ('∀︎'*)
寒波に揉みくちゃにされたった【紀伊半島ライド①】
2018年1月25日
今日が紀伊半島ライドの1日目(`・∀︎・´)
ついに旅が始まると思うとドキドキする…
この日はたまたま、ロードバイクを買って半年の日だ(*ノ・∀︎・)ノ
ちょうどいい記念ライド。
午前中には修士論文を書いていたので、昼から出発!
プランとしてはノープラン✌︎('ω'✌︎ )
海沿いを走ること。
美味しいものを食べること。
ぐらいしか考えていない。
宿も予約してないし。(そのせいで苦労することになった笑)
輪行で和歌山駅まで向かう。
たった860円で堺市から和歌山市へ移動できるのは嬉しい。
この区間は、以前にクロスバイクで走って苦労したコースなのだ。
岸和田を含む泉州のドライバーは荒れた運転をする人が多い気がする(((( ゚Д゚))))
電車に揺られ…13時ごろ和歌山駅に到着!
しかし、問題が起きた……キップを無くした…
/(^o^)\
結局また860円を払うことに。旅でトラブルは必ず起きることなので特に気にはしない。うん、気にしてないんだ(ノ∀︎;`)
さて、はじめは、和歌山の友人のオススメのお店へ向かう。
和歌山ラーメン∑︎d(*゚∀゚︎*)
「丸三そば」というお店。地元の人が次々に入店してくる。
味は、ねっとり系。こってりよりも濃厚なスープに細麺がよく合う。ちょっとクセがあるけど、これはやみつきになるやつ。美味しい( ˙༥˙ )
腹ごしらえも済ませて、お店を出てみてビックリ!粉雪が舞っている(゚∀゚︎)・∵︎.
南国の和歌山だと思って来たのに、まさか雪が降るなんて…!さすがは「記録的な寒波」さん、強いっす。
(記録的な寒波=カンパ スーパーレコード、と変換されるチャリ脳です)
この寒波さん、今回のツーリングにおいては超強力な味方になった。
そもそも寒波とは、
ユーラシア大陸の上空の冷気が偏西風に乗っかって日本にまでやってくる。
日本に強い北西の風を吹かせるのだ(*゚▽゚)ノ
和歌山市から潮岬へ向かう時には、強い追い風となりツーリングのアシストをしてくれる!!ひゃっほい!!
紀伊半島はアップダウンまみれなので、このアシストはとっても助かる。
実際走り出してみると、30km/hがキツくない。スルスルとペダルが回るのだ。楽しい!
常に風速6〜8m/s(21.6〜28.8km/h)の風が吹き続けている。自分の脚が剛脚になったと勘違いするぐらいだ。うん、いい調子だぞ。
雪が本降りになってきたけど気にしないぞ!
紀伊半島を走るなら42号線を通るのがベスト。海沿いで走れるし、一本道で分かりやすい。
ただトンネルが多いルートでもある。
200mぐらいの短いトンネルが連続している。
リアライトは必須だし、なんなら昼でもリアライトを常時点灯させておくのがいいかも。
明順応・暗順応でドライバーからは一瞬、自転車がいないように見えてしまうからね。
そしてトンネル内の路面状態はたいてい悪い…(´・ω・`)
ガタガタで穴だらけだ。
欠けた白線の上を走るのだがこれがまたスリリング!うひょー!
なにやら気になる海道を発見。
有田みかん海道…?
面白そうなのでハンドルを切ってみる。
おおおお!さすがは海道と言うだけあって、海の間近を通れる!
ツーリングにぴったりな道で嬉しい(´∀`)
ただ今日の天気は雪。
いまいち綺麗に見えないのが残念(´ᴖωᴖ`)
さてさて、気になっていた地区へ到着!
ここは醤油発祥の地の湯浅町。
800年前に醤油づくりが始まって、まちは陸運と海運と河運で、栄えてきたらしい。
今でも古い街並みが残っていて、イイ雰囲気(*´∇`*)
けど、さびれている印象も感じる。
どこの店も閉まり、人通りも全然ないのだ。
唯一見学できそうな建物へゴー。
ここが醤油の資料館として残されているんだろうなあ。
ひっそりとした湯浅町に別れを告げ、ひた走る。
この日は14時から走り始めたので、すぐに夜になってしまう!
少し焦りながら漕ぐ。
写真奥にガードレールが見えるだろうか?
あれが坂の一部でしかないのです。
で、で、でたー!紀伊半島名物の坂!!
これが無くちゃ紀伊半島ライドじゃないよね'`,、('∀`) '`,、
なかなかにキツイ。けどこれが楽しいんだ!
雪の中をエッチラオッチラ登り、峠の上に。
雪がすごいことになっている。
寒波さん仕事し過ぎ。
こんなに雪を降らせなくてもいいんだよ?ここ和歌山だよ?
天候に文句を言ってても仕方ないので、雪のダウンヒルを決行!!
「ぶわーはっはっは」と山賊みたいな笑い方で下るしかなかった。
寒いってレベルじゃない!全てが凍りそうだ。
叫び続けて、自ら頭がおかしくなりに行くしか無かった( ´゚ω゚)
ダウンヒルを終えた時にはガクブルだった。
「生きて山を降りれて良かった」としか思えなかった。補給食のブラックサンダーが凍って、石のように固かった。笑った。
また走り、なんとか体温を戻した。
1日の最後の楽しみはこれだ!
海沿いの夕焼け。
ずっと曇り空だったけど、最後に寒波さんが夕焼けを見せてくれた。ありがたい!
夕焼けを堪能する。
さて、ここからが問題だ。宿を取っていない…(´・∀・`)
暗くなる前に宿へ行きたい!Googleマップで宿を調べて電話!
10件以上のホテルに「満室です」と断られる…。゚(゚´Д`゚)゚。
後から調べてわかったが、この時期は鯛やチヌ釣りのシーズンらしく、釣り客で宿はいっぱいになるらしい。
30分以上、寒さに震えながら検索&検索でようやく一件見つかった。予算の倍はするけど、構わない!あったまりたい一心だった。
宿に着くとホット一息つけた。
こんなにも部屋が広いとは…!
ストレッチが捗りそう笑
周りには居酒屋しかないとのことで、晩御飯はA-coopへ。
田舎によくあるスーパー。だが、ぼくは結構好きなのだ。海沿いには美味しいお魚がいっぱいあるし。
豪遊じゃー!!今日の自分へのご褒美として、食べたいものを食べたいだけ買った。
明日に疲れを残さないようにしてストレッチをしてから寝る。
明日は晴れるといいなあ…
2日目はコチラ(ノ*'ω'*)ノ
↓↓
わくわくの出発前(*´Д`*)【紀伊半島ライド 準備編】
今回は和歌山県から三重県にかけて、紀伊半島ライドをするヽ(´▽`)/
Qなぜ1月の寒い時期にツーリングへ行くのか?
A行きたいから!(脳死)
暑くとも寒くとも、行きたい時に行きたい場所へ行く。It's シンプル。自分の欲に従ってしまえばいい。
しかし、1月の4週目から「記録的な寒波」が日本にやってきたのだ。全国的に雪が降り、東京でも積雪が20cmもあったという。
外は冷蔵庫。朝なんて空気さえも凍っているぐらい寒いのだ。
寒いのは好きじゃない、けどどこかでツーリングしたい。
凍結がなく比較的あたたかいところ。天気も良く走っていて楽しいところ。
選ばれたのは紀伊半島でした。
和歌山と言えども、この時期は最高気温3℃、最低気温は-1℃だ(((( ゚Д゚))))
十分に暖かい格好をしていくことに決めた。
寒いツーリングは嫌だからね。
こんな格好で自転車に乗る
サイクルジャージ、ネックウォーマー、スウェット×2、メリノウールインナー×2、短パン、タイツ×2、靴下、パールイズミのグローブ(5℃対応)、SPDビィンディングシューズ、パールイズミのシューズカバー(5℃対応)、一眼レフ(たすき掛け)
サドルバッグ
靴下×3、パンツ×3、タオル、充電器、歯ブラシ、財布、SDカードアダプター(SDカード内の写真をiPhoneへ保存させるケーブル)
ツール缶
チューブ、タイヤレバー×2、携帯工具
フレームバッグ
自転車カギ、補給食、モバブー
その他
輪行袋、ヘルメット、携帯ポンプ、ライト、リアライト
ざっと荷物はこんな感じ。
今回は大型サドルバッグではなく、中型のオルトリーブLのサドルバッグを持っていった。大型サドルバッグでは、ダンシングしたときに左右にふれてしまい走りにくいのだ。
荷物を最低限に留めたから、中型のサドルバッグに入りきったし‹‹ヽ(´ω` )/››
さて、紀伊半島とはどんなところなのかを、すこし説明したい。
ぼくは1年半前にクロスバイクで紀伊半島を走ったことがある。もうエゲツなかった。
延々とアップダウンを繰り返している。50mほどの高低差が続くコースをずーーっと走ることになるのだ。平坦なんてあればラッキーなほど。
個人的には、乗鞍岳(自転車で行ける日本一の高い山)のヒルクライムよりも体力が必要なコースだと思う。
さらに海沿いで風が無茶苦茶に強い区間がある。もう進まなくなる。
紀伊半島ライドとは、ドMライドなのだ₍₍ (ง ˙ω˙)ว ⁾⁾
(けど景色は最高だから、今回また行くんだ)
そんな超ヒルクライムコースを走るために、色々と準備はしてある!
ヒルクライム飛び道具と言われるDura-Aceホイール9100-c24
軽量チューブのパナR'AIR
ギアは11-32Tの乙女ギア
50-34のコンパクトクランク
登りに特化したアセンブリにしてある٩(ˊᗜˋ*)و
ああ、楽しみだ!紀伊半島!
海と山。
山がそのまま海に沈んだような景色。
朝焼けと夕焼け、星空。
どれも素晴らしい景観に違いないだろう。
その想像をしているだけでも、ツーリングは楽しいのだ。
さて、実走編は次から!
1日目(。っ・ω・´)っドゾォ!!
【乗鞍岳チャリ旅2日目】期待の朝日と高山
ガバリ。朝5時に起きた。
乗鞍岳からの朝日を見に行くのだ(*゚∀゚*)
宿ではみんなが起き出して準備をしている。僕以外はみんな登山するみたいだ。
廊下でおばちゃんに「あんたそんなシュッとした格好で寒くないの?」と声をかけられる。きっと関西のおばちゃんだろう(笑)みなさんガチな装備をしているので、心配してくれたんだと思う。
僕はモンベルのメリノウールを二枚重ねしてるので多分大丈夫だ。
いざ出発!
なんじゃこりゃあ(((( ゚Д゚))))
どこの異世界だよ…。
真っ暗だ。路面なんてまともに見えない。しかも風がめちゃくちゃ強い。
追い風が強すぎて、坂は漕がずに登れるぐらい。20m/sはあるぞ、これ(;゚Д゚i|!)
こんな悪天候じゃ朝日なんてほとんど見えないんじゃないのか。
でももしかしたら雲の切れ間から朝日が覗くかもしれない、と期待を込めてポイントへ向かう。
朝日が見えない。
全然見えない。
雲はどんどん流れて行くのだが、朝日はちっとも見えない…。・゚・(´□︎`*)。・゚・
朝日を見たいがために、山頂のお宿に泊まったのに…
がっかり。
違うポイントへ移動してみて粘って、天気が好転するのを待つ。が、やはり変わらず。
まあ山頂から存分に雲を眺めることができたから良しとするか。
山際の雲も美しい。
山肌に沿って、雲が山頂まで登り、また山頂からくだっていく。それがまた速いのなんの。こんな景色もなかなか見れないのだ。
しかし、気温は低いはずなのに全く寒くない。
ちゃんと防寒してきて正解だった。
フォロワーさんに「下りで自転車が震えてた。寒すぎて自分の手が震えて、自転車まで震えて怖かった」と教えてもらっていたので、万全の格好をしてきて良かった。そのフォロワーさんは次の日風邪を引いたそうな。乗鞍岳の寒さは格別だ。
宿へ戻り美味しい朝ごはんを頂く。もう雲は晴れそうにないので、すぐに山を降りることに。
すさまじいスピードが出る。こわいこわい。
標高1000mぐらいでは綺麗に紅葉していた。
この写真が気に入って、部屋に飾っている。
乗鞍岳のゲートを出たら、一気にダウンヒル。緩やかな下り坂が30kmほど続くのだ。
35km/hでひた走る。気持ちいい(/*´∀︎`)o
が、ここでグローブを落としたことに気づき、舞い戻る。
45分ぐらいロスしたけど、無事に見つかってやれやれε- (´ー`*)
ホラー人形。
目がイッチャッテルヨ…。
高山到着!ここからは観光じゃい!
高山は何回も来ているけど本当に好きなところだ。和の空気を残しながらもセンスのいいお店がいっぱいある。ただ歩くのも楽しかったりする。
ひとまずは、自転車をどこかに置きたい。
適当に見つけた駐輪場に入る。誰もいない。
中に張り紙があり、電話すればいいらしい。
僕「駐輪したいです」
駐輪場のおっちゃん「ええよ、どんくらい置くの?」
僕「3時間ぐらいです」
おっちゃん「わかったー」
僕「お金はどう払えば?」
おっちゃん「3時間ぐらいなら要らないわー」
僕「え…、ありがとうございます!!」
おっちゃん「はいはーい」
なんてことだ。優しいな、おっちゃん!
駐輪場のおっちゃん、ありがとう!
ご好意に甘えて置かせてもらう。
まずは腹ごしらえ。
高山ラーメン。
純和風の中華そば。素朴で家で作るラーメンのようで安心できる(*´∇`*) 美味しいのでみんなに食べて欲しい。
高山ラーメンでは豆天狗というお店がオススメ。おいしい。
宮川朝市。
来た時には昼過ぎだったのでどこも店じまいしていた。なんとなくの雰囲気分かったし良しとしよう。
お団子。
橋のたもとにあるお団子屋さん。高山来たらここのお団子を毎回食べるのだ。高山では醤油で焼いてあるので、しょっぱくて美味しい。
観光地として栄えている。
山から降りてくるとちょっと暑いかな。
「君の名は。」の三葉さん!
えるたそー!
高山が舞台になっているだけあって、「氷菓」のポスターがあちこちに。
イイ('∀︎'*)
氷菓の漫画に出た呉服屋さん。
ちょっとした聖地巡礼だ。 漫画も読んでみたいな(使命感)
さて、高山も満喫した。
乗鞍岳の2日目は残念だったけど、1日目は最高に楽しかったからいい旅だ。夕日や朝日、星空はまた来た時のお楽しみにしよう(*´꒳`*)
ばいばい、乗鞍岳と高山。
おわり。
【広島&山口旅 3日目】大失敗のライド
広島から大阪へチャリ旅をしてきた!
って書きたかったんだけど、失敗してしまった。・゚・(´□︎`*)。・゚・
今回のブログは、今後に同じ失敗をしないための忘備録として書こうと思う。みなさんのチャリ旅の参考にもなればうれしいなあ(*´ー`*)
広島へは卒業旅行として、大学同期の人たちと来ていた。最終日にみんなとお別れして、1月8,9日に大阪へロードバイクで帰ろうと思っていた。
ざっくりした計画では、
8日に呉観光して瀬戸内海の海を見にいき、岡山で一泊。9日には大阪までチャリ旅する。
という感じ。
そして、8日朝。
カプセルホテルで起きた僕は、なんだか疲れが取れずにいた( ´ Д ⊂︎ )
2日連続でがっつり観光し、歩き回ったことと寝不足がたたって、身体に負荷がかかっていたみたい。
みんなとの卒業旅行の高揚感で熟睡できず、なんだかボーっとしていた。おまけに喉が痛く寒気もする。
「これはやってしまった」
寝ぼけた頭でなんとか対策を考えてみる。
ポカリを飲み、菓子パンを食べ、布団にくるまる。喉を潤して、エネルギー補給をし、体温を下げないようにする。
30分ほどすると次第に身体は回復してきた。
よかった、これで走りに行ける!
意気揚々と準備し、カプセルホテルを出る。
しかし前々からわかっていたが、この日は全国的に雨。広島も小雨がシトシトと降っていた。
まあ雨に構わず行けるところまで行こう、と決めて出発(*ノ・∀︎・)ノ
さて、チャリ旅はじめるよー! pic.twitter.com/tIQOh7JzXM
— りっけい (@rikkei2) 2018年1月8日
走り出してみると快調だ!骨折した手首も痛くない。脚もよく回る。なんだこれ、たのしいいい!!
手首骨折のせいで、実に2週間ぶりにロードバイクに乗るのだ。ロードバイクを買って以来、2週間も乗らなかったことなんてない。
ずっと乗りたい欲で悶々としていたのだ。
うひゃーー!ロードバイク最高じゃないか!
テンションアゲアゲで広島市内を走り抜ける。朝の体調の悪さはなんだったのか。このまま大阪まで一気に走り切れるぞ、と本気で思っていた。
30km/h維持で走っても辛くなかった。
今までこんなにも調子が良かったことなんてない。
冬の基礎体力作りで、ランニングと筋トレと柔軟をしっかりやっていた効果が表れた、と思った。もう怖いものなしの状態。チャリダーズ・ハイに入っていた\٩( 'ω' )و //
あたりにも気持ちよく走れていたので、呉を飛ばしてしまった。呉を通らず大阪までプチキャノボをしようとしたからだ。
せっかくフォロワーさんに、昼ごはんのお店を聞いていたのに勿体無いことをしてしまった。また次の機会で行ってみよう。
雨で体が濡れる。特に山間を走ると雨足も強くなりびしょ濡れに…(›´A`‹ )
気温は5度。寒い…。
ということで、昼ごはん。
とり天定食じゃー!
ここのてんぷらは最高に美味しい…!
注文したら目の前で揚げてくれるのだ。もうアツアツで冷えた身体も温まるんだよ(/*´∀︎`)o
関西で有名な「天ぷら 大吉」を何回か食べに行ってるけど、そこと同レベルぐらいだった。ウマーε- (´ー`*)
大満足の食事を終えて、席を立とうとするも…身体が動かない…
完全に疲れ切っていた。気付かずに雨の中を走り続けていたんだ。もうこれには困った。
一気に大阪へ行くか、最低限は岡山で一泊して大阪を目指したいところ。
どうしていいのか分からなくなってしまった。無理して走っていれば治るかもしれない。岡山まで輪行して一泊すれば元気になるかもしれない。それとも、大阪まで輪行する…?
判断力が落ちていることに気づいた。
これはダメだ。判断力がないなら、最も安全な方法で家へ帰ろう。
ツーリング中に学んだことのひとつがこれだ。
判断力がないなら、判断しない。一番安全に帰れる方法を取るのみ。リスクヘッジは大事(´ω`)
ということで、尾道駅から輪行で帰ることに。
尾道駅から輪行で帰ります
— りっけい (@rikkei2) 2018年1月8日
雨と体調不良で残念ながらDNFです。・゚・(´□︎`*)。・゚・ pic.twitter.com/mVX1zkZMQC
しかし、思い残した場所がたくさんある。
呉、とびしま海道、尾道、かきしま海道。できれば赤穂にいって温泉にも入りたかった。
「ツーリングは思い残した場所をあえて作って次の機会まで取っておく」、ということを考えいるけど、ここまで思い残すことがあるとは(ノ∀︎;`)
まあまた来ればいいさ。
新幹線代をケチって5時間かけて、大阪まで帰りました。その間濡れた服で身体を大いに冷やした。
このあと大風邪を引いて、まる4日間寝込みました(´;ω;`)リスクヘッジするなら、朝の体調が悪い時点で、輪行で帰ればよかったんだなあ笑
おわり。